12.21.2014

アイデアのキーワード

スプーンでも付箋でもペンでもシールでも何でも
「これらの言葉」+「企画のテーマ」または
「これらの言葉」+「これらの言葉」を組み合せることにより企画を作ることができます。

宇宙、星、地球、月、太陽、太陽系、銀河、流れ星、ロケット、宇宙ステーション、衛星、宇宙船、宇宙旅行、宇宙飛行士、宇宙服、宇宙食、地球、UFO、宇宙人、宇宙語、ブラックホール、ヒーロー、ヒーローのユニフォーム、空を飛ぶ、モンスター、ビーム光線、

空、気球、くじら雲、雲、虹、雨、水たまり、雪、月、お月様、夜空、星、星空、流れ星、太陽、お天道様、月のうさぎ、朝日、夜空、夕日、日の出、夕焼け、

海、深海、深海探査、深海生物、深海魚、人魚、竜宮城、海賊船、ビーチ、潜水艦、ダイバー、水族館、クジラ、イルカ、大王イカ、シーラカンス、古代魚、

世界、世界一周、パリ、ハワイ、スペイン、スイス、オーストラリア、アメリカ、お花畑、虹、旅、お城、お姫様、王子、王様、王冠、衣装、宝石、豪華な料理、ろうそく、ワイン、ティー、ティータイム、舞踏会、結婚式、ダンス、パーティー、音楽、オーケストラ、楽器、ピアノ、バイオリン、ラッパ、シャンデリア、花火、豪華なベッド、パジャマ、ガウン、大きなプール、大きな公園、お花畑、お花、花束、ちょうちょ、ミツバチ、馬、馬車、化粧台、香水瓶、リップスティック

遊園地、メリーゴーランド、ジェットコースター、舞台、歌とダンス、キャラクター、イルミネーション、

動物園、動物、キリン、ライオン、うさぎ、珍しい生き物、珍しい鳥、珍しい昆虫、絶滅危惧種、動物のフン、動物のしっぽ、

南の島、ホテル、白い砂浜、シーグラス、波、メッセージボトル、熱帯魚、船、ボート、シュノーケル、透き通った海、トロピカルジュース、フルーツ、パパイヤ、マンゴー、ヤシの木、

タイムマシーン、恐竜、骨、卵、タイムカプセル、手紙、ラブレター、宝物、おもちゃ、ブリキのおもちゃ、ビー玉、未来、過去

おとぎ話、ユニコーン、お菓子の家、白馬に乗った王子、黄金の卵、魔法のじゅうたん、動物と会話、魔法、魔法の薬、魔女、おばけ、おまじない、シンデレラ、シンデレラ城、妖精、人形劇、ピエロ、曲芸する動物、象、ライオン、空中ブランコ、サーカス、団長、拍手、乗り物、手品、手品師、シルクハット

クリスマス、サンタクロース、プレゼント、ぬいぐるみ、ベッド、絵本、雪、暖炉、ケーキ、香り、イルミネーション、トナカイ、ソリ、クリスマスツリー、オーナメント

外国、風車、遺跡、エジプト、ピラミッド、ミイラ、金銀財宝、宝石、お守り、宝物、骨董品店、エッフェル塔、石畳、お店の看板、カフェ、デート、紅茶、ケーキ、クッキー、サンドイッチ、スプーン、マルシェ、笑顔、ベジタブル、フルーツ、コイン、エプロン、映画、チケット、ポップコーン、ジュース、映写機、スクリーン、図書館、階段、本棚、秘密の本、絵画、彫刻、画家、絵の具、筆、

性格、騒がしい、忙しい、恥ずかしがり屋、秘密めいた、謎めいた、派手、優柔不断、単刀直入、雄大、お人好し、甘えん坊、寂しがり屋、一匹狼、働き者、マイペース、寒がり、暑がり、おおらか、食いしん坊、控えめ、適当、几帳面、影響を受けやすい、八方美人、裏表、姉御肌、先輩風、仮面、変装、伊達メガネ、器用、温かい、冷たい、その場しのぎ、万能、おっちょこちょい、お調子者、ポジティブ、ネガティブ

オフィス、OL、デスク、引き出し、書類、ステーショナリー、受付、サラリーマン、鞄、営業、名刺、挨拶、打合せ、商談、ボールペン、メモ、笑顔、電車、改札口、切符、優先席、つり革、椅子、信号、駅員、

日常、ペット、ベット、枕、部屋、観葉植物、ベランダ、キッチン、リビング、テーブル、椅子、花瓶、テレビ、リモコン、クッション、お菓子、食事、夢、お風呂、シャワー、トイレ、歯磨き、鏡、ドライヤー、夜更かし、早起き、通勤、電車、

マンガ、ゆるキャラ、妖怪、Twitter、Facebook、インスタグラム、LINE、iPhone、スマートフォン、タブレット、セルフィー、BOPビジネス(途上国)、壁ドン、婚活、3D、超高齢化、自然エネルギー、ボーカロイド、人工知能、DNA診断、

その他、連想キーワード検索ツール
kizasi.jp

関連記事→アイデアの出し方、企画の考え方
     アイデアおよび企画の決め方、進め方


12.18.2014

デザインギフトメーカーリスト

世界にはどんなデザインギフトメーカーがあるのでしょうか。彼らの商品は遊び心とオリジナル性に溢れ(中にはアイデアを盗用したり、されたり、したものもあるかもしれませんが…)見ているだけで楽しくなるようなものばかりです。
アメリカをはじめ、イギリス、スペイン、イスラエル、韓国など世界各地にあります。
中でもぼくが魅力的に感じたブランドをリストアップします。

abeldesign(ソウル/韓国)
Appree(ソウル/韓国)
Archie McPhee(ワシントン/USA)
AREAWARE(ニューヨーク/USA)
ARTORI design(イスラエル)
ATYPYK(パリ/フランス)
AIUEO(大阪/日本)
balvi(バルセロナ/スペイン)
bitten(香港)
Blue Sky(イギリス)
bobino(オランダ)
CEDON(ドイツ)
D-BROS(東京/日本)
dci(/USA)
Ginger Ray(UK)
doiy(バルセロナ/スペイン)
DON FISHER(バルセロナ/スペイン)
DONKEY(ドイツ)※Catalog
Dreams Inc.(東京/日本)
Fred(ロードアイランド/USA)※Catalog
GAMAGO (サンフランシスコ/USA)
h concept(東京/日本)
HeadSprung(UK)
INVOTIS(オランダ)
KIKKERLAND(ニューヨーク/USA)※Catalog
labyrinth studio(バルセロナ/スペイン)
LAZY SMITH(ソウル/韓国)
Luckies(ロンドン/UK)※Catalog
Lufdesign(ソウル/韓国)
MAGNUM DESIGN(ソウル/韓国)
Meri Meri(イングランド/UK)
MIMI'lou(パリ/フランス)
Mitik(フランス)
Monkey Business®(イスラエル)※
Mustard(イギリス)
My Little Day(/フランス)
NPW(ロンドン/UK)
octaevo(バルセロナ/スペイン)
Ototo(イスラエル)
ommdesign(スウェーデン)
PA Design(パリ/フランス)
PAPER SOURCE(USA)
Peleg Design(イスラエル)※Catalog
PIROUETTE(/フランス)
Propaganda(/タイ)
QUALY(/タイ)
Rock & Pebble(カルフォルニア/USA)
SELETTI(/イタリア)※Catalog
SNURK(アムステルダム/オランダ)
SPINNING HAT(ロンドン/UK)
SUCK UK(UK)※Catalog
Strichpunkt(ドイツ)
Studio Roof (オランダ)
TAIT Design(USA)
Tattly(Brooklyn, NY/USA)
TOBER(イギリス)
trendform(スイス)
Tsé & Tsé associées(パリ/フランス)
TUNAPAPER(ソウル/韓国)
umbra(トロント/アメリカ)

おまけ
□世界の展示会
NY NOW(ニューヨーク/USA)
Top Drawer(ロンドン/UK)
Maison et objet(パリ/フランス)
Paperworld - Messe Frankfurt(フランクフルト/ドイツ)
JETRO見本市レポート

12.13.2014

アイデアの決め方、進め方

以前、「アイデアの出し方、企画の考え方」をご紹介しましたが、ここではアイデア出しから商品化検討へと昇華するまでの具体的な進め方をご紹介したいと思います。
5つの行程に分かれます。

1、アイデアの目的と条件を決める
アイデアを出していく上で、それにはどのような目的があるのか、どのような条件があるのか、を箇条書きで書き出します。例えば、〇〇の技術を活かす、文具市場向け、売価は¥〇〇以下、など。

2、目的と条件に対して参考になるようなものをかき集める
話題の商業施設、話題の街、書店、お店、展示会などを利用し、目的と条件に対して、ちょっとでも参考になりそうな資料やアイデアを探し出します。自分ならどのようにアレンジするか、どのように活かすかなど考えながら、できるだけかき集めます。歩きながら考えた方が脳が活性化するので、実際に街や書店やお店、展示会などへ行き、探し出すのが効果的です。雑誌、フリーペーパー、新聞、カタログ資料や商品、写真などをかき集めます。

3、アイデア出し、アイデア貯めをする
その集めた資料を目の前に出し、雑然と置いた状態で「アイデアしりとり」や「オズボーンのチェックリスト」などを利用し、アイデアを付箋などに書き出します。
ここで重要なのが、
1)とにかく楽しく量を出す
2)自由な発想を歓迎する
3)アイデアの批判はしない
4)アイデアの組み合わせと改良をする
ということです。

4、分類分け
それを需要度のY軸(縦軸)と実現可能性のX軸(横軸)で表を作り、振り分けて行きます。123と×に分け、123の中でみんながよいと思うものを選び出します。


5、肉付け
選び出した上位のものを
1)見た目
2)機能
3)裏付け・ストーリー
4)価格
の点においてすべて5点満点になるように肉付け、および検証していきます。
総合点数の高いものを商品化として検討します。

関連記事→アイデアの出し方、企画の考え方

12.12.2014

フォントの選び方

フォントの選び方については、皆さん色々な基準があると思いますが、ぼくは対象に合わせてフォントを選ぶように意識しています。

例えば、その商品がこども向けの場合は、手書き風や丸文字の可愛らしいフォント。カッチリ男性向けの商品には、太めゴシック。中性的な商品であれば、ゴシックの角を丸くしたフォント、セリフとサンセリフの中間の文字の太さに強弱のあるフォントなどです。
下記はフォントを選ぶ上での独自の基準表です。



最近人気のこども向けのフォントは、七種泰史さん作成の「きりぎりす(PDF)」だと思います。紙を切り抜いた文字のように可愛らしく、とても親しみやすい素晴らしいフォントだと思います。



その他にも七種泰史さんのフォントには、魅力的なフォントがたくさんあり、そのフォントを使うだけで本の装丁などが立派に見えてしまう力があると思います。→七種泰史さんのフォント

最近人気のカッチリ男性向けのフォントだと、DINフォントだと思います。DINフォントは、ドイツの工業規格フォントで、主にドイツの看板などに使われているようです。ユニクロのフォントもこのフォントを参考にしているように感じます。



ゴシック系でも角をちょっと丸くするだけで、優しいイメージに変わります。ちょっと分かりずらいですが、HONDAのNシリーズのロゴは、角がちょっとだけ丸くなっています。角をちょっとだけ丸くするだけで、ゴシックの鋭い印象が和らぎます。


最後にアートディレクター佐野研二郎さんの言葉を紹介したいと思います。
「タイポを組むときはまず、伝えたいことを“どういう口調で”伝えたいかを考えると分かりやすいよ。楽しく元気に言うときは太めのゴシック。やさしくささやくときは明朝体を使って文字間を少し開ける(パラケッシュ)。タイポってのは口調なんだよ。そう考えるとフォントも選びやすくなるでしょ。」(出典:佐野研二郎のWORKSHOP より抜粋)

その他参考として
フォントの基本的な選び方
伝わるデザイン(書体の選び方)
デザインの小ワザ
見やすいプレゼン資料の作り方

12.11.2014

リーダーシップの条件

ヨーナス リッデルストラレさん、 シェル・A. ノードストレムさん共著の「成功ルールが変わる」という本の中にリーダーシップの10の条件が書いてあり、興味深かったので記録しておきたいと思います。

文章がちょっと堅い表現だったので、自分なりに簡単にご紹介します。(P265-277)

1、自分の優秀さと美を誇(ほこ)らしくしない。
2、(会社やプロジェクトの)方向性、長さとタイミング、速度を示す。
3、お金儲けより、信念や価値観を大切する。
4、独創的で強固な企業文化を育てる。
5、全ての人を愛する。
6、顧客の要望、願い、行動を深く理解する。
7、ルールではなく、情報やアイデアを共有する。
8、素晴らしい仕事に対して感謝の意を示す。
9、偉業を成し遂げても、そこに留まらずさらに前進する。
10、会社がうまくいっているうちに次のリーダーに渡す。

言葉で言うのは本当に簡単ですが、実行するというのはとても大変なことです。でも時々確認のために、この項目を見直し、自問するだけでも意味があるかもしれません。

その他にハーバードケネディスクールのロナルド・ハイフェッツ教授が「リーダーとは、チームメイトが心配するリスクを保証する。誰よりも沈着冷静に判断し、信念を持って行動する必要がある。」と言っていました。
リーダーシップ白熱授業より

おまけ
幸運な人の7つの条件(P302-303)
1、「なせばなる」という考えがある。
2、幸運に出会える場所に身を置く。
3、自分自身と向き合う。
4、前もって行動する。
5、練習を重ねる。
6、他人と比べず、過去の自分と競争する。
7、模倣、限界を受け入れない。

12.08.2014

アイデアの出し方、企画の考え方

弊社スガイワールドは、100%自社で商品企画をしているので、ときどき「よくアイデア思いつきますね!」「いいアイデアですね!」と言って頂きます。
ぼくは4、5年前からストレス解消目的でアイデアノートというものを描いています。今ではそのノートが約20冊くらいあって、1冊当たりのアイデアが、40ページ×約5案=約200案あります。それが約20冊あるので、約20冊×約200案で約4,000個以上のアイデアがあります。

そのアイデアの中で、在庫の場所に困らず、輸送しやすい「A4サイズに収まる、厚さ1cm以内のアイデア」のみ商品化しています。

電車のアイデアや、家のアイデア、傘のアイデアなどもあるのですが、大きすぎるのでそれらは商品化しません。

アイデアはたくさんあるので、商品企画はとくに困らないのですが、アイデアは決して特別な人が思いつくものではないと思っています。やり方を知り、練習すれば誰でもたくさんのアイデアを思いつくことができると思っています。

「アイデア」についてあまり知られていないことがあります。
・「アイデア」とは量である
・「アイデア」の段階で絶対「アイデア」の評価してはいけない
ということです。

「アイデア」というのは、子どもの意欲やマッチの火に似ていると思います。
摘もうとすれば簡単に摘むことができますし、
消そうとすれば簡単に消すことができます。

よく「アイデアが出なくなったりしませんか?アイデア枯れませんか?」と言う方がいらっしゃいます。“アイデアとはそもそも枯れるものではなく無限に広がるもの”です。それなのに、社会にはアイデアを頭ごなしに否定する人が多いために、心が枯れてしまい、アイデアも枯れてしまうのです。心が枯れなければ、アイデアが枯れることはありません

子どもの意欲やマッチの火に善し悪しがないように、アイデアの本質に善し悪しはないと思っています。子どもの意欲やマッチの火が悪いものになってしまうのは、扱い方が悪い大人のせいだと思います。

どんなアイデアもよりよくすることができるのです。
そこで、ぼくがオススメする3つのアイデアの出し方をご紹介します。

「バッドアイデアをグッドアイデアにするワークショップ」
スタンフォード大学ティナ・シーリグ教授は、「バッドアイデアをグッドアイデアにするワークショップ」を行っています。例えば、「こんな文房具は絶対いらない、嫌だ、最低だ。」というものをみんなでアイデア出しをします。人は、「良いと思う最高のアイデアを出してください。」というと難しく思いますが、「悪いと思う最低なアイデアを出してください。」というと際限なくアイデアを出すことができます。
そこを狙ったワークショップです。
悪いアイデアを一通り出したら、そのアイデアをどうすれば良いアイデアになるか、みんなで知恵を絞ります。最初は「無理じゃない?」と思っていても、みんなでなんとかよりよくしようとすると、最低のアイデアも不思議とよいアイデアにすることができます。
このワークショップをやってみると「アイデア」に善し悪しはない、ということが分かります。

「アイデアしりとり」
2014年までバンダイにて企画開発をしていた高橋晋平さんが考えた「アイデアしりとり」です。氏曰く「アイデア発想の三大原則」というものがあり、「アイデアとは、組み合わせ、質より量、まずはダメなアイデアから。」という考えのもと

1、テーマを決める。
2、しりとり(連想でも可)をしながらアイデアを100個書き出す。
(※スピード重視、テーマとずれても良い、あいまいでもいい、関係なくて良い)
3、出したアイデアからベスト5のアイデアを選ぶ。
4、1〜3を繰り返して、良いアイデアを出していく。
というものです。

A:しりとり(連想でも可)と
(ちなみに、しりとりはほぼ日本語しか成立しないので、英語の場合は連想ゲームのほうがよいかもしれません。)
B:テーマ「女性をターゲットにした画期的な商品提案」
を組み合せます。

A + B
いくら+ガール、→いくらに醤油ではなく、オリーブオイルを垂らして食べてみる。
   ↓
ラクダ+ガール、→ロデオボーイならぬ、ラクダガール。
   ↓
田んぼ+ガール、→女性農家の顔が見えるお米。
   ↓
星空+ガール、→iPhoneのカメラ機能を使って正座の名前が画面に表示される。
   ↓
らっきょ+ガール、→臭くないらっきょ。
   ↓
ヨーグルト+ガール、→便秘解消ヨーグルト。
   ↓
トラベル+ガール、→添乗員、ホテルの接客が全て女性が対応する海外ツアー。
という感じです。

「オズボーンの発想法」
さらにそれをアレックス・F. オスボーンさんが考えた「オズボーンの発想法」によって、かき混ぜてみてもよいかもしれません。(オズボーンさんはブレインストーミングの考案者でもあります。)

1)ほかの利用法を考えてみる Put to other uses
例えば、ヨーグルトを風呂にする、ヨーグルト風呂など

2)何かを参考に(借用)してみる Adapt
例えば、流行りの宙ガールを、水ガール、土ガール、火ガールなどに変えてみるなど

3)(形や方法、色や温度、動きや香り)ちょっと変えてみる Modify
例えば、いくらを宝石のように固くし、ピヤスやネックレス、ブレスレットにしてみるなど

4)極端に大きくしてみる Magnifty
例えば、らっきょのように大きなクッションなど

5)極端に小さくしてみる Minify
例えば、デスクの上における小さな田んぼなど

6)置き換えてみる、代用してみる Substitute
例えば、ラクダガールのラクダを象やうさぎや亀に置き換えてみるなど

7)(順番や位置の)配置を換えてみる Shuffle
バレンタインだけど男子が女子にプレゼントするなど

8)組み合せてみる Combine
〇〇+ガール
(出典:Alex Osborn(1987)your creative power 邦題:「創造力を生かす」)

以上、スタンフォード大学のティナ教授の「バッドアイデアをグッドアイデアにするワークショップ」、高橋晋平さんが考えた「アイデアしりとり」、オズボーンさんが考えた「8つの発想法」をご紹介しました。

このほかに、MITメディアラボ ミシェル・リスニックさん(MIT Media Lab Mitchel Resnick 2014)が2014年に発表した「4つのP」という考え方もオススメです。

「Four P’s」というもので、
創造的になるには
Projects:有意義なプロジェクトにする
Peers:仲間と一緒にやる
Passion:情熱が沸くことをやる
Play:具体的に物を作って触って遊ぶ
というものです。

よいアイデアが出せないと思っている人は、すぐに最高のアイデアを出そうとしてしまいます。アイデアと算盤(売れるか、作れるか)を付合わせてはいけません。算盤は実行するときに使うものです。

大切なのは、アイデアに対してすぐに善し悪しを決めず、実現可能かどうかも決めず、可能な限り広く、大きく、みんなと楽しくたくさん出そうとすることだと思います。

たくさんのアイデアが出たところではじめて「需要度」と「実現可能性」の二つの軸を基準に割り振っていきます。

さらにそのアイデアを「見た目」「機能」「裏付け」の3つのポイントにおいて、できるだけ5点満点に近づけることができるように調整します。

スガイワールドでは、学校や企業の方に向けてアイデア出しの具体的なワークショップも行っています。もし「会社でアイデア出しのワークショップをやってみたい!」という方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。お問合せは→こちらから

関連記事→「アイデアおよび企画の決め方、進め方


12.07.2014

ストレートラインシステム

2013年に公開されたマーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」という映画を見ました。レオナルド・ディカプリオ演じる主人公のジョーダン・ベルフォートさんは、NYウォール街の元株式ブローカー(仲立人)でその方の半生を描いた映画です。詐欺行為で捕まったのですが、今はそのたぐいまれなセールス力を世の中の役に立てようとモティベーショナル・スピーカー(自己啓発セミナー講師)として活躍されています。
その方が考えた「ストレートラインシステム」という営業手法が気になったので、調べてみました。

「ストレートラインシステム」は、このやり方を学べば、営業力がない人でも営業が上手くなるシステムだそうです。
まず、ジョーダン・ベルフォートさんのインタビュー内容を下記に書き出してみました。
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「すべてのセールスは同じ」
セールスには始まりと終わりがある。その間で必ず通過しないといけないポイントがある。「ちょっと考えさせてください。」を「それやろう!」にすることがセールス。
自分の商品が役に立つ人に向けて話をする。
例えば「ちょっと考えさせてください」「あとで電話をします」「弁護士と話をさせてください」「経理と話が必要です」と反応する人たちに向けて。
「イエス」と言ってもらうために5つの要素を納得してもらう必要がある。

1、必要だ!という「確信」の感情を相手に移すこと
2、冷めた人たちを自分のビジョンや会社のビジョンで熱くすること
3、成功者はビジョナリーなだけではなく人をインスパイヤー(鼓舞)し、モチベーション(動機)を提供し、ビジョンを売る。人を動かせないなら成功はできない
4、セールスの始まりと終わりを逆算し、お客様に「イエス」と言ってもらうために必要なことを抜き出し実行する。倫理観も誠実さもない成功は失敗
5、「説得」する。「説得」とはアイデアやコンセプト、考え、希望や夢を他の人に知ってもらい、それに関わりたいと思ってもらえるようにすること。行動を起こさせるようにする

成功は「将来のビジョン」を描くことから始まる。現状ではなく手にしたい未来を語ることから始まる。「未来のビジョン」と「今」の点と点をどうやって結びつけるか。そこまで到達する戦略を考える。誰かにアイデアを知ってもらう力、人を力づけ、一緒にやりたいと思ってもらうこと(影響力をもつこと)。

多くの人は、皮肉なことにワクワクするような「将来のビジョン」を持っていない。人生にゴール設定をしているがゴールには力はない。目標より上のものが必要。それが「将来のビジョン」。それは終点ではなく、世界がある状態になっていること、それこそ人をインスパイヤー(鼓舞)する。

もし自分がワクワクするような未来を描けているとしたら毎朝ベッドから勢いよく起きて活き活き感じることができる。
一方、みじめに感じて、仕事に行くのが嫌でつまらない毎日を生きて、何もない人生を生きるのはつらい。

意識的に「将来のビジョン」を作り出すことはできる。1分でも1時間でも紙に書き出してみる。そして「これだ!」というものが見つかったら、あなたがそのビジョンにインスパイヤー(鼓舞)される。本当に少数の人しか「将来のビジョン」を持っていない。
すべての人はビジョンに飢えている。ビジョンを持っている人がいれば、みんなその一部になりたい。
素晴らしい起業家と一緒に働くことやビジョンを持つこと、そしてそのビジョンを売って他の人をインスパイヤー(鼓舞)すること。
人はそのビジョンを実現することに時間や努力はいとわない。そのビジョンを広げることはみんなにとってウィンウィン。それが「説得」するということ。
しかし、ビジョンを持っていてもそれを売れないとしたら何も起こすことはできない。
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Youtubeリンク

営業手法「ストレートラインシステム」

オープニング、プレゼンテーション、クローズの3つの構成要素。

オープニングでは、
Sharp(賢く)、Enthusiastic(熱烈に)、Authority(堂々と)し、下記を目標とする。
1)お客様に自分が自社製品を愛していることを見せなければいけない
2)お客様にあなたを信じてもらわなければいけない
3)お客様にあなたの会社を尊敬してもらわなければいけない

プレゼンテーションでは、
Appearance(姿に)、Mirroring(同調し)、and Tonality(調性する)し、下記を目標とする。
1)お客様は自社製品を愛する
2)お客様はあなたを信じる
3)お客様はあなたの会社を愛する

クローズでは、
Shut up(話をやめる)、Agitate the problem(問題を持ち出し)、Consult(助言)し、下記を目標とする。
1)お客様は自社製品を購入する必要があることを理解する
2)お客様は購入する衝動を感じる
3)お客様はあなたの会社と契約する

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その他のポイントのQ&A

Q. 会社に勤める普通の人が、「人生で大切で重要な何か」を成し遂げることを先延ばししてしまうある原因とは?
A. 常にできない理由を持っている。結果を出す人は、行動し、自分に必要なスキル(能力や技術)がなければ外に出てそれを得る。

Q. 起業家として成功する絶対に欠かせない4つのルールとは
1)過ちから学ぶ
2)マーケティング
3)セールス(影響力を持ち、説得する、まず販売するのはあなた自身)
4)それらを組み合せる

Q. ジョーダン・ベルフォート流の確実に成功するための「スリー・テンズ」とは?
1)お客様に自分が自社製品を愛していることを見せなければいけない
2)お客様にあなたを信じてもらわなければいけない
3)お客様にあなたの会社を尊敬してもらわなければいけない

Q. ゴールとビジョンの決定的な違いとは?
A. ゴールとは目標、ビジョンとは目標より上の、人をインスパイヤー(鼓舞)させるもの。

Q. セールスへの自信をアップさせ、クロージング(商談成功)率を向上させ、収入を飛躍的にアップさせる具体的な方法とは?
1)不確実性、恐怖、自己不信を持たず、確実、明瞭さ、勇気、自信を持つこと。
2)信念を持つこと。目標設定ではなく、ビジョンを持つこと。
3)ビジョンにフォーカス(集中)すること。
4)基準を持つこと。売上げや財務基準など。

ビジョンを描き、その熱意の熱量が高い人ほど、人やお金や機会を引き寄せる。
セールスをするためには、人がワクワクするような未来像を描き、熱意と自信をもって、人を巻き込み、実現しようとする力が必要。
まずは、“それ”が必要なものだと相手に気づいてもらうこと。


12.01.2014

若き天才たち

ぼくには最近、気になる若き天才たちがいます。その存在は、衝撃的で、たぐいまれな才能を持ち、社会に影響を与えています。世界にはたくさんの若き天才たちがいると思いますが、その中でもぼくが最近 気になっている3人を紹介します。

アクドンミュージシャン(Akdong musician)
韓国のシンガーソングライター兄弟のアクドンミュージシャン(Akdong musician)です。彼らは、2012年の韓国のオーディション番組KPOP starをきかっけにメジャーデビューしたアーティストです。
お兄ちゃんのチャンヒョクくんは1996年生まれの18歳、妹のスヒョンちゃんは1999年生まれの15歳。家庭の事情でモンゴルに住んでいましたが、オーディションを受けるために韓国へ。韓国のエンターテイメント業界は完全にビジュアル重視です。彼らはお世辞にもビジュアルが万人受けするような感じではありません。
何がすごいかというと、チャンヒョクくんにはたぐいまれな作詞作曲能力があり、オーディションで他のライバルたちはありものの歌を歌う中、参加者の中で唯一、すべて自作の曲で挑み、見事トップで合格したのです。
作詞はとても個性的です。恋愛の歌もありますが、“人工芝”の気持ちを歌ったものから“足を組むことを注意する”歌、“かき氷”の歌まであります。
妹のスヒョンちゃんは、小さいときからお兄ちゃんのチャンヒョクくんと歌を歌ってきたので、二人の息はぴったりです。しかも、スヒョンちゃんの声は驚くほど美声で澄み切っています。
韓国のエンターテイメント業界はビジュアル重視で、大人が作った歌を若いキレイな踊れる女の子、男の子に歌わせてきた時代から、アクドンミュージシャンの登場により真の実力主義へと変わり、
韓国のエンターテイメント業界に「アクドンミュージシャン時代前後」と定義付けられるほど影響を与えたそうです。
Akdong Musician→Youtubeリスト

マララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)
1997年生まれの17歳。女性への教育の必要性や平和を訴える活動を評価され、2014年ノーベル平和賞受賞を受賞しました。2012年、スクールバスでの帰宅途中、女性教育の弾圧者から頭と首に銃弾を受けました。なんとか奇跡的に回復し、そのようなことがあったにも関わらず、彼女の活動は留まることはありません。
2013年の国連での彼女の演説の一説です。
「知識という武器を持って力を持ちましょう。そして連帯し、一つになって自分たちを守りましょう。親愛なる少年少女のみなさん、私たちは今もなお何百万人もの人たちが貧困、不当な扱い、そして無学に苦しめられていることを忘れてはいけません。何百万人もの子どもたちが学校に行っていないことを忘れてはいけません。少女たち、少年たちが明るい、平和な未来を待ち望んでいることを忘れてはいけません。
無学、貧困、そしてテロリズムと闘いましょう。本を手に取り、ペンを握りましょう。それが私たちにとってもっとも強力な武器なのです。
1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。エデュケーション・ファースト(教育を第一に)。」
マララ・ユスフザイさんの国連演説→Youtube

ジェイミー・オリヴァー(Jamie Oliver)
1975年の39歳。イギリスの料理人の彼は、1998年『裸のシェフ (Naked Chef)』という料理番組で大人気になりました。イギリスは産業革命以降、農業や食に対しての優先順位をとても下げてしまいました。ぼくはそのことがイギリスを不況の時代へと誘ってしまったのではないかと思っています。イギリスの学校給食は“ゴミ”と邪揄されてきました。そこで、それではいけないとジェイミー・オリヴァーさんは、子どもたちの学校給食を変えるべくイギリスの学校給食改善運動に尽力されました。
具体的な行動として、26万以上もの署名集めたり、子どもたちへの学校給食の改善の実験をしました。給食を改善したところ「児童たちが以前より生き生きしてきた」「集中力が高まった」「新鮮でより健康的な食事をするようになった」「行儀がよくなった」「ぜんそくの発作が少なくなった」などの意見が寄せられたそうです。
以前、日本のテレビの番組で「いくら思春期の子どもがいて仲がよくなくても、お弁当には手を抜いてはいけないよ。」と言われ実践した人が、そのことが功を奏したということが取り上げられていました。
ぼくも思春期のとき親にとても反抗したときがありましたが、母のお弁当はいつも天下一品でした。思春期のとき、母のお弁当のあまりの美味しさになぜか泣きながら食べた思い出があります。
Jamie Oliver→Youtubeリスト

若き天才たちは
存在が衝撃的で
たぐいまれな才能(あきらめず努力する力)があり
社会に影響を与えている

世界を見渡せば、たくさんの素晴らしい人たちがいます。日本のメディアは、本質ではなく、うわべだけの面白おかしな出来事をはやし立てます。あたかもそれが世の中の動向であり、それがすべてであるように取り上げます。
でもそれに惑わされていてはいけないと思います。

目の前の問題だけに気を取られるのではなく、長期的で広い視野で物事をとらえることも重要だと最近とても思います。

11.29.2014

不安には計画と努力を武器に戦ってほしい

NHKの街頭インタビューで「夢はありますか?」という問いに対して、「不安しかないです!」と答えている若い2人組がいました。二人ともアルバイト生活をしていて、将来に全く希望を持てず将来に不安しかないのだそうです。今の若い人たちのとても正直な気持ちだと思います。

「不安には計画と努力を武器に戦ってほしい」

ニュースでは
「2050年には日本の人口が8000万人に」
「これからの時代は消費がさらに落ち込む」
「65歳以上の人を1980年は7.4人で支えていたが、2050年には1.5人で支える」
「福島原発の廃炉には30年から100年以上かかるとも」と。

まるでこれからお先真っ暗のように感じさせるニュースがテレビから次々と流れてきます。それを素直な若者は真に受けて、将来に希望を持てなくなるのは当たり前のような気もします。

しかし、いつの時代も不安を抱かない人はいないと思います。不安に対して計画と努力でどうか打ち勝ってほしいと思います。

では、どうやって計画を立てればいいのかというと、3つのポイントがあると思います。

1)自分は何が得意で、何をすると人に喜ばれるか自覚する
自分は何が得意かすでに自覚している人は問題ありません。まだ分からない人は、自分は何が得意なのか親や友人、親戚、周りにいる知り合いなど、とにかくいろんな人に聞いてみてください。自分は何が得意そうか、きっと何かしら教えてくれると思います。

2)自分はどんなことに興味があるか自覚する
マンガでもディズニーランドでも旅行でも人助けでもなんでもよいです。自分はどんなことに興味があるか紙にたくさん書き出してみてください。そしてそれを自分なりに優先順位を付けて並び替えをしてみてください。

3)1と2が重なったスイートスポットを自覚する(スイートスポットとは、テニスやゴルフで、ボールを打ったときに最も有効な打球を生む、ラケットやクラブヘッドの中心点。)
1と2が重なったスイートスポットが自分の人生計画の重要な芯の部分になります。
13歳のハローワークというもので職業を見つけることもできます。
詳しくは>「13歳のハローワーク

ただ肩書きを気にしすぎるのはよくないと思います。なぜなら肩書きを付けにくい職業や肩書きを組み合せた職業、今までにない職業は、これからの時代ますます増えてくるからです。

おおよその目標が見えてきたら、そのスイートスポットが打てるように、ちょっとでもその目標に近づけるように、目標とする道にちょっとでも足を踏み入れてみてください。最近は「社会人経験3年の方」「3年以上実務経験の方」などの求人がとても多いですが、大きい会社に限らず、中小企業はまだまだ人手不足ですので、小さな会社にもチャレンジしてみてください。小さな会社は人が少ないので、色んなことを経験することができます。

計画と努力の割合は1対9

計画を練る労力を1とすると、それに向かって努力することは9の労力が必要だと思います。ただ、闇雲に努力すればいいということではありません。間違った考え方やよくない考え方では、いくら努力をしても全く意味がなくなってしまいます。

「不安しかない!」という方が一人でも減り、計画と努力を武器に皆さんが不安に打ち勝つように心から願っています。

「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」チャールズチャップリン
「困難の中にチャンスがある」アルベルト・アインシュタイン

11.26.2014

商品の企画書の書き方

商品の企画書の目的は2つあり、お客様(クライアント)に提案するためものと、社内の稟議(承認)を通すためのものがあると思います。

2つとも目的は同じで、「その企画が売れる可能性があるものなのか、世の中に必要とされるものなのか」を伝えるためのものだと思います。

商品の企画書を一枚にまとめるとしたら、
左側に、商品名、商品カテゴリー、予定売価、発売予定日、セールスポイント、年間販売目標数、市場背景(キーワード、ターゲット、競合、売場・流通チャンネル、プロモーション方法)を記載し、右側にイメージ図を入れます。下記図参照



ただし、この企画書のフォーマットに必要事項をすべて記入し提案したからといって、それで完璧ではないと思います。

企画書は提案する人へのプレゼントに似ていて、提案する人への答えや思いやりがなければ成立しないと思っています。

提案する相手が「こんなことを不安に思っていたなあ。」とか「ここをもっと知りたいと思ってそう。」「こんな提案がほしいだろうなあ。」という、その人にとって特別な要素が添加されてなければ、愛情のない無味乾燥な、なんの面白みも味わいもない企画書になってしまいます。

だからといって、企画書のデザイン自体に凝ったり、色んな色を付けたりして、企画書を装飾する必要は一切ありません。Windowsをお使いなら「メイリオ」、Macをお使いなら「ヒラギノ角ゴ」というフォントだけを使用し、色は極力使わないことをオススメします。変に企画書を装飾してしまうと、企画書のデザインだけで好き嫌いを生んでしまったり、本来重要な企画の部分が見えにくくなってしまうからです。

提案される側が「本当にその企画は世の中に受け入れられるか心配」ということであれば、可能な限り市場の需要度を裏付けるような情報を追加したり、「どう売場に展開したらいいのか」という不安に対しては売場の棚のイメージを追加したり、提案する人に対しての特別な企画書を練り上げる必要があると思います。

11.19.2014

世界のデザインミュージアムショップ

ダニエル・ピンクさん著の「ハイコンセプト」という本の中で、世界の優れたデザインミュージアムが紹介されていました。そのミュージアムのサイトを見ていたところ、どのミュージアムにもとても魅力的なミュージアムショップがありました。
見ているだけでとても楽しいので、ぜひご紹介したいと思います。
(どのサイトも結構見づらいですが、がんばって探ってみると楽しい製品がたくさん出てきます。)

クーパー・ヒューイット国立デザインミュージアムショップ(ニューヨーク)
http://shop.cooperhewitt.org/

ニューヨーク近代美術館ミュージアムショップ(ニューヨーク)
http://www.momastore.org/

デザイン・ミュージアムショップ(ロンドン)
http://designmuseumshop.com/

ビクトリア&アルバート美術館ミュージアムショップ(ロンドン)
http://www.vandashop.com/

ヴィトラ・デザイン・ミュージアムショップ(ロンドン)
http://shop.design-museum.de/

下記加筆
ホワイトニーデザインミュージアムショップ(ニューヨーク)
http://www.shopwhitney.org/

グッケンハイムデザインミュージアムショップ(ニューヨーク)
http://www.guggenheimstore.org/

ウォーカーアートセンターショップ(ミネアポリス)
http://shop.walkerart.org/

日本で“デザイン”モノというと敷居も価格もお高めで、高級で洗練された手工芸品に新しい意匠を添加したものをイメージしますが、ニューヨークでもロンドンでも“デザイン”は市民にとって身近なものであり、生活の一部であり、製品から遊び心をとても感じます。

もちろん高級なものもあってよいと思いますが、できれば誰でも購入可能な手の届きやすいものも、日本にもっとあったらいいなと思います。(という自分も結構お高めな価格で商品を売っていますが、汗)

現在、三宅一生さんが発起人になり、日本初の国立デザイン美術館をつくろうとがんばっているようです。ぜひ敷居の低い身近なデザインミュージアムになってほしいと思います。





11.10.2014

こんな社長は会社をつぶす

弊社は東京商工会議所に加入しているのですが、その東京商工会議所が発行している東商新聞(2014年11月10日付)で興味深い記事を見つけました。

「こんな社長は会社をつぶす」というタイトルの、帝国データバンクの方が書いた記事です。

そもそもぼくは、2014年まで自分が社長になるとは全く考えていなかったので、つい最近まで、世の中にはどんな社長がいて、その方々がどのように努力しているのか全く興味がありませんでした。

しかし社長になった今、どんな社長が会社をつぶすのか人ごとではないので、戒めの意味も含め、記録しておきたいと思います。

会社をつぶす社長の特徴には、5つの「弱い」と5つの「ない」にまとめられるそうです。
それぞれの項目に自分が当てはまるかどうか確認してみました。

5つの「弱い」
1、計数面が弱い:やや当てはまる
原価計算や在庫管理は徹底していますが、お金の出し入れは経理の妻に任せています。しかし、自分でもきちんと把握しておかなければ、どこかの議員さんのように「妻に任せていたので、全く分かりません。」となってしまいます。これではよくありません。

2、朝が弱い:大いに当てはまる
朝はすごく弱いです。これは学生時代から変わりません。しかしこれではダメだと、最近「朝活」と題して、就業前に近くの公園でウォーキングをするように心がけています。

3、決断力が弱い:あまり当てはまらない
これは事業がダメだと分かれば、赤字を出してでも撤退することができるか、という決断力だそうです。事業を始めたばかりの弊社にとっては、撤退を考えることはまだ早いと思いますし、今は簡単にはあきらめないことも重要だと考えています。

4、パソコンに弱い:当てはまらない
もともと大学でパソコンを使う学科だったので、そんなに不得意なほうではありません。小さい頃からゲームをしていたことも、パソコンに慣れる上では大切なことだったのではないかと、今になって思います。

5、人情に弱い:当てはまる
これはリストラできない社長のことなのだそうです。友人や同僚がリストラされたことがある自分にとって、リストラをする経営者は失格だと思います。リストラをするなら、はじめから雇ってはいけないと思います。こう考える自分は人情に弱いのでしょうか。

5つの「ない」
1、計画性がない:当てはまらない
「計画性がない」とは、いつまで、どれだけ、どうやって、という計画が立てられないことだそうです。現在、1年、3年、5年、10年の計画を立てているので、多少計画性はあると思います。

2、情報がない:当てはまらない
「情報がない」とは、社内の情報が社長に届かないのだそうです。弊社は、まだまだ会社が小さいのでこれは当てはまりませんが、会社が大きくなったら問題が出てくるかもしれません。

3、リーダーシップがない:当てはまらない
リーダーシップとは、「オレについてこい!」というイメージを抱きますが、そうではなく、リーダーとして社員から話を“聞く”力が大切なのだそうです。

4、危機感がない:当てはまらない
うまくいっているときも危機感をもっているか、ということなのだそうですが、新商品を売り込んでいる最中にも次の新商品を進め、常に危機感をもって事業に取り組んでいます。

5、人脈がない:やや当てはまる
そもそもあまり友人をつくることが得意ではないので、人脈づくりには全く自信がありません。ただ、スガイワールドの活動を通して、尊敬するたくさんの方々に出会うことができました。人とのつながりにあまり欲張らず、マイペースに人と出会っていけたらいいと思っています。

このように自分を当てはめてみると、会社をつぶす社長の特徴の10のうち、4つが当てはまりました。自分の弱い面を知っておくことも重要なことだと思います。弱いところを肝に銘じて日々精進していきたいと思います。




11.08.2014

マズローの法則

マズローの法則」とは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローさんが打ち出した法則で、人間には、

1番目に、生理的欲求(Physiological needs)
2番目に、安全の欲求(Safety needs)
3番目に、所属と愛の欲求(Social needs / Love and belonging)
4番目に、承認(尊重)の欲求(Esteem)
5番目に、自己実現の欲求(Self-actualization)

がある、と説いているものです。

ぼくは、これからの時代は6番目に、他者実現の欲求があるのではないかと思っています。マズローさんは6番目に、自己超越があると言ってますが、ぼくの考えはその説とはちょっと違います。

南アフリカの元大統領のネルソン・マンデラさんは、27年間刑務所で過ごし出所したとき、「皆さんは私のために尽くしてくれた、これからは私が皆さんのために生きます。」というようなことを言ったそうです。そして生前、南アフリカのために、大統領として、差別の撤廃や人道支援に尽力されました。

ネルソン・マンデラさんのように、自己実現に留まらず、みんなのために尽力する人こそ、これからの人、未来の人なのではないかと思っています。

遠い将来、戦争も差別も貧困も地球上からなくなる日はやってくると思います。なぜなら、人間が文明を発展させてからたくさんの戦争や差別、貧困が生まれましたが、今は昔より確実に、戦争で亡くなる人や差別、貧困が減っているからです。

1945〜2005 武力紛争における死者数の推移(世界銀行)


世界における極度の貧困人口(世界銀行,1981–2008)


日々目にするニュースは、世界は改善しながらよりよくなっていることを決して伝えません。ニュースやワイドショー、大衆映画は、まるでこの世は悪夢で、未来は破滅に向かっているかのようなイメージを仕立て上げ、人々の潜在意識に恐怖を植え付けます。それが自分たちの仕事なのだと言わんばかりです。

メディアは大衆の不安をあおるばかりで、メディアが取り上げる目先の問題に有用な情報は極めて少ないのです。

国連は、2000年9月のニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットでミレニアム開発目標を発表しました。これは、世界規模での貧困や飢餓の撲滅、初等教育の達成、幼児死亡率の削減、環境の持続可能性の確保などが目標に掲げられています。こういった取り組みこそ取り上げられ議論されるべきだと思います。

今はまだまだ世界の問題がなくなる途上なのだと思います。
社会問題に常に目を向け、知ろうと努力し、社会問題を解決しようとする人たちを応援する。

未来の人とは、よりよい未来を思い描き創ることができる人、私欲を持たず、他人のために生きることができる人、そういう人なのだと思います。

11.03.2014

デザインの賞

世の中にデザインの賞はいくつあるのでしょうか。デザインの分野では何十個もあると思いますが、その中で主要なプロダクトデザイン関係の賞をまとめたいと思います。

その前に、なぜまとめようかと思ったかというと、今までぼくは何十回もデザインの賞に応募しているにも関わらず、全く賞というものを頂いたことがありません。

賞とは一体なんなのでしょうか。ぼくは“箔を付ける”ことだと思います。では“箔を付ける”とは何なのかと辞書で調べてみると“重みを加える。貫禄をつける。”とあります。つまり他人から見て「なんか分からないけどスゴそう!誰か評価しているんだからきっといいものなんじゃない?」と思って頂けるようにするイメージ戦略だと思います。

ただ賞を取ったからといって売上げが上がるかというと難しいかもしれませんが、「この会社、入口にやたら賞状やトロフィーがあってなんかすごそうだなあ。」と思って頂くなど、二次的な効果はあると思います。

でもぼくは何度応募してもあらゆる賞を頂くことができません。つい先日も一つ落選しました。落選するのは実力がないから、と考えるのは簡単ですが。

ぼくの好きなデザイナーの一人の佐藤オオキさんは著作の中で、「賞が取れなくても全然気にしなくてよいです。審査員が「オレこの作品を選んだらかっこいいじゃん。」的な理由で受賞作品を決めることが多いと言ってました。

あともう一人ぼくの好きなデザイナーの佐野研二郎さんも「若い頃、何度もデザインの賞に応募したが、通ったためしがなかった」と言ってました。今では大変活躍している方も、賞が全然取れなかったという話を聞いてホッとしました、笑。

でもいずれは何でもいいから賞を欲しいと思っています。そして事務所を構えることができた暁には、入口に賞状なりトロフィーなり飾りたいと思っています。でもたぶん賞は頂けないので、自分で作って飾りたいと思います。

長い前置きはこれくらいにして、デザインの賞には、応募するだけでお金を取る有料のものと無料のものがあります。ちなみにぼくは無料のものしか応募したことはありません。

■応募にお金がかかるもの
グッドデザイン賞:一次審査料 10,800円+二次審査料 59,400円+発表会出展料 124,200円+年鑑掲載料 32,400円 = 合計 226,800円(必須)
受賞するまでに約23万もかかるんですかっ?!とめまいがしてきます。今までグッドデザイン賞はいいデザインなら自動的にもらえるものと思っていましたが、自分で大金を払って応募しないと絶対もらえない賞なのですね…。

iFデザイン賞:登録費用:€350(約5万円)、アワード受賞者の費用:€2,700(約38万円)こちらは受賞するまでに約43万ですかっ?!気絶しそうです。
詳細PDF

レッド・ドット・デザイン賞:登録費用レギュラー:€310(約4万)、€3315(約47万)から
こちらは受賞するまでに約51万…。もう何も言葉が出ません…。

日本パッケージデザイン大賞:エントリー料3,000円、出品料1応募作品あたり1,000円
これはかなり良心的な気もしてきました。

■応募が無料のもの
商品化されているもの
文具大賞

商品化されていないもの
雑貨大賞

その他
CUUSOO

そのほかにも登竜門というサイトで色々な賞を紹介しています。

ちなみに弊社にも少なからず色々な方々からデザインの企画のご提案を頂ことがありますが、コンペに応募してそれを誰かに商品化してもらおうとは思わず、自分で作って自分で売ってみるのも手だと思います。ほとんどのコンペは、デザインの全ての権利が主催者側に渡るものも少なくはありません。コンペによっては応募規約に誠意のないものもあります。

そもそもなぜ製品を世に送り出したいかというと、自分で考え、手塩にかけ生み出したものをより多くの方に使って頂き喜んでもらいたい、という思いがあるからだと思います。その思いを忘れて、ただ賞を取りたい!こうしたら賞取れそうじゃん、ちやほやされそうじゃんという思いで、ものづくりをしたのでは本末転倒ですよね。

なにか受賞できるまでは自分で作った賞状なりトロフィーなりで楽しんでいようと思います…。






10.31.2014

ものづくりで生活しようとするとき

スガイワールドの商品を取り扱って頂いているお店の方が、スガイワールドの商品が売れたとき「売れました!」ではなく「お嫁に行きました!」と言ってくれます。

ぼくは、この言い回しがとても好きです。商品を単なる商材としてではなく、愛着のある特別なモノとして扱って頂いている証拠だと思います。

いつからモノは、単なる商材になったのでしょうか。伝統工芸品や愛情込め、丹誠込めて作ったものは、単なるモノではなく、作った人の分身でもあると思います。

高度成長期時代に“大量生産大量消費”という概念が生まれ、溢れ出るように作られては廃棄されてきたモノたち。

でもそんな時代は影を潜め始め、自分の分身のようなモノを作る若い人たちが今、徐々に増えてきているように思います。

昔から日本には、モノをすり切れるまで使い、補修してはまた使い続けることを美徳とする考えや、神道の「あらゆるモノに神はやどる」という教えがあります。
そんな価値観がまだまだ日本人から消えてはいないと思います。

ただその、ものづくりの力があるだけでは、生活は簡単には成り立ちません。

ものづくりの力のほかに、営業力や広報力、会計力とこのすべてのバランスが均等にとれなければ、歯車はうまく回りません。

自分自身を5点満点で評価するならば、
ものづくり力:4
営業力:4
広報力:2
会計力:2
といったところでしょうか。
これでは落第点ですが、自分でこれらすべてを補おうとは全く思っていません。自分に足りないところは、誰かに補ってもらえばいいと思っています。足りないところを自覚し、人に協力してもらうように働きかけるのが経営力だと思っています。

私の妻は、
ものづくり力:4
営業力:2
広報力:2
会計力:4
だと思います。二人合わせれば、ほとんど5点以上になります。

ただ唯一足りないのが広報力です。なのでこれは、もっと勉強し強化したり、外部のサービスなりに依頼しようと考えています。

ものづくりで生活しようとするには、ものづくりに対して、自分の分身を作るように愛情込め、丹誠込めて励むだけではなく、営業力や広報力、会計力もふまえた総合的な活動をしていかなければいけないと考えています。



10.08.2014

トゥエルブトーンの角田さん

今のスガイワールドがあるのは、トゥエルブトーンの角田さんのおかげであるのは間違いありません。

トゥエルブトーンの角田さんは、「パイプロイド」というヒット商品を生み出した方です。アメリカに行けば、ニューヨークやカルフォルニアなど、ありとあらゆるオシャレなセレクトショップに陳列されている商品です。
こちらにパイプロイド開発の回想録もあります→「パイプとロイドと僕と
現在では「プレイデコ」という商品も発売されています。

ぼくと角田さんの出会いは、2009年のデザインタイドという展示会がきっかけでした。角田さんは、出店者側で、ぼくはお客さん側でした。その頃、ぼくはまだ会社で働きながら、自分が考えた企画の商品化をどうしたらよいものか悩んでいた時期でした。

出展者の方々に自分の企画書を見てもらいながら回っていたのですが、そこで唯一相手にしてくれたのが角田さんでした。

角田さんは、高いお金を出し展示会に出展しているのにも関わらず、ぼくの話を快く聞いてくださいました。たぶん日本中探しても、そんな優しい方は、角田さんしかいないと思います。

その展示会で角田さんの商品を購入させて頂いたのですが、これもまた大変迷惑な話で、なんと角田さんのブースに購入した商品を忘れてしまったのです。展示会後、ご丁寧に角田さんから連絡を頂き、後日会うことになりました。

そのとき、商品のことや、今までやってきたことなどお話を伺いました。
その後も、メールなどのやり取りの中で、商品の卸し方や請求書の書き方、オーダーシートの作り方など、個人で商品を売買する上でとても大切なことを色々と教えてくださいました。

しかも、スガイワールドのはじめての商品、ひげ付箋が3Mで作れなくなってしまったとき、東京紙器さんをご紹介頂いたのも角田さんでした。

角田さんに「このお礼をどうしたらよいものかと思っています。」と言うと「また誰かに教えてあげればいいじゃん、教えられないと分からないこともあるから。」と言ってくださいました。

角田さんに言って頂いたことを実行しようと、人に聞かれたら、角田さんに教わった色々なことを人に伝えようとしています。

でも、やっぱり角田さんを超えられないと日々感じます。もし展示会で自分がやったように、企画書を持ってきて「この企画どうですか?!」と話しかけてくる人がいたら、絶対煙たがると思います。なぜか弊社に郵送などで企画書を売り込んでくる方がときどきいらっしゃるのですが、ぼくは人の企画を全く必要としていないので、正直その対応はとても大変です。

トゥエルブトーンの角田さんは、ぼくにとって永遠に超えることのできない大きな存在です。

10.06.2014

お取引の上で気を付けていること

2011年から活動をはじめて、3年が経ちます。
おかげさまで取引先様も徐々に増え、取引数も年々増えてきました。はじめのうちは、お取引の話を頂けるだけでうれしく、できるだけお取引のご要望にお応えしようとしてきました。でも取引が増えることにより、相対的に取引上の問題も多少出てきました。

卸価格をできるだけ下げるよう求めてくる方、お支払いが度々遅れる方、お支払い期限がとても長い方、その方々に時々頭を悩ませてきました。なので自分なりに決まりを作ることにしました。

一つ、お取扱い商品と自社商品のイメージが遠い場合はお断りする
一つ、自社ブランド名を出せないOEMはしない
一つ、取引開始時には、指定の口座開設申請書または、会社概要のご提出を依頼する
一つ、初回ご注文分は、お振込確認後のご配送
一つ、卸の条件は、すべて一律のお取引条件に
一つ、委託販売はしない
一つ、手形取引はしない
一つ、販売店舗名が不明な卸売りはしない
一つ、自分たちの利益ばかり考えている相手とは取引しない
一つ、支払いが遅れる方はお取引中止に

3年事業をしてきて分かったことがあります。しっかりされている会社様ほど、率先して口座開設申請書や会社概要を提出して頂けます。不当な値下げ要求など一切しません。もちろん、決まった日付にきちんとお支払いして頂けます。

会社に勤めていたときも、独立してからも、有難いことにときどき「しっかりしてますね、他社はもっとルーズですよ。」とお褒めのお言葉を頂くことがあります。でも、しっかりしていなくて、なぜ他社の仕事は成り立つのか、と不思議に感じます。

弊社のような弱小企業は、何か問題の一つでもあったら、たちまち立ち行かなくなる可能性は大いにあります。

「利益が少なくても今は地盤を作る段階。地盤は大きければ大きいほど、後々安定につながるよ、きっと。」と妻に励まされます。

中村屋の創業者相馬さんもその著作の中で「信用は、一日や二日でできるものではありません。自分を過信して事業を興したところで、すぐに簡単にそううまくいくものではありません。」とおっしゃっていました。本当にその通りだと思います。

お取引先様の中には、ぼくが生まれる前から事業をされている会社様もあります。そんな素晴らしい会社様と、事業をはじめたばかりの弊社がお取引させて頂けるということは、本当に幸運なことです。

頂いたチャンスを無駄にしないように、一つ一つの仕事を真面目に丁寧に、最善の努力で取り組んでいきたいと思っています。


10.02.2014

イラストを商品に使う上での注意点

先日、イラストの使い方でちょっと悩んでいたので東京都知的財産総合センターに相談に行ってきました。
相談したところ、自分が描いたイラストが他の人の権利を侵害していないか調べることは、実はとても難しいことを知りました。

太陽のイラストであれ、雲のイラストであれ、誰かがその形で商標登録をしていれば、安易にそれらのイラストを商品に使うことはできないそうです。イラストの使い方で問題になる3つのポイントがあるそうです。

ポイント1)他社のイラストをシンボル化し、商標的に使用していないか
ポイント2)他社の出所表示をしていないか(出所表示とは、製品・サービスの製造者あるいは提供者が分かるようになっていないか)
ポイント3)そのイラストを使うことにより、あたかも他社から許可をもらっているように見えていないか
だそうです。

イラストが商標登録されているか、されていないかは、特許庁のウィーン分類表で一つ一つ調べていく必要があるそうです。
詳しくは→標章の図形要素の細分化ウィーン分類表
正直これを使いこなすにはかなりの知識と手間が必要そうです。

もしくは、商標出願・登録情報で、「出願人」を選択し、イラストを商標登録していそうな会社を検索してみるというのも手のようです。
リンクは→商標出願・登録情報

例えば、東京スカイツリーなら「出願人」に「東武タワースカイツリー株式会社」と検索すると、東武タワースカイツリー株式会社さんがどのようなスカイツリーの形を商標登録しているかが分かります。スカイツリーの形は、東武タワースカイツリー株式会社さんが商標登録していますので、登録されているスカイツリーのようなイラストを商品に大きく使うことはもちろんできないとのことです。

イラストを用いた商品を作りたいのであれば、やはり弁護士さんなり、弁理士さんなりに図案を商品化前に見てもらうのがよいようです。でも、弁理士さんに見てもらうのは結構な費用がかかるので、ぼくの場合は、東京都知的財産総合センターに相談することにしています。予約をすれば、無料で著作権や知的財産権について相談にのって頂けます。

今回、東京都知的財産総合センターに相談してみて、改めて商品にイラストを使う難しさを知りました。商品に、象徴的にイラストを使いたいのであれば、誰かがそのイラストのような形状で商標登録していないか、きちんと調べた上で、商品に利用する。もしくは、きちんとそのイラストで商標を取得する、ということが大切なようです。







10.01.2014

会社を設立し5ヶ月

会社設立の手続費、国内の商標登録、海外の商標登録、中国の模倣品対策費、新商品への投資、新商品の意匠登録など、会社を始める際にかかる費用と、事業規模の拡大をするための投資等々、今のところ2014年は、会社の売上げと経費がとんとんです。

「会社を立ち上げたばかりのときは、利益が出ないのは当たり前」と頭では分かっていても、利益が少ないことが数字ではっきり分かるとやっぱり悔しい、悲しいものです。

「立ち上げ3年までは、利益が出なくて当たり前、その前にやめてしまったら何も残らない」と、とある社長が言っていました。初めて会社を設立した自分にとっては、それが嘘なのか真なのか全く分かりません。

会社に属しているときは、正直、会社の売上げ、経費、利益のことなど、我が身のことのようには考えていませんでした。でも、自分が事業主となると会社の売上げ、経費、利益のことは、実に切実です。

自動車メーカーのホンダ創業者、本田宗一郎さんは「社長なんて偉くも何ともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。」と言っていたそうです。あんなにすごい会社を創業したにも関わらず、全く偉ぶることのない本田さんの人柄がよく現れた面白い話だと思います。

もう一方で、それは、財務、営業、組織運営など全般を担っていた右腕の藤沢武夫さんの存在を無くしては言えないような気もします。藤沢さんの存在があったからこそ、本田さんは、財務や営業に気を取られず、技術開発に傾注することができたのだと思います。

社長という仕事は、日々の現金管理から組織の運営など、会社のありとあらゆることに気を配らなければいけないと思っています。とても大変な事です。

会社の数字が悪ければ、なぜ悪いのか、問題にまっすぐ目を向け、なぜこの数字になっているのか、来月の課題と計画と予測はどうか、来期は、3年先は、5年先は、10年先は、と念頭に置いて考えていかなければいけないと思っています。

ソフトバンク創業者の孫正義さんは、講演会で100年後200年後300年後先の話まで飛び出します。確かな道を作っていく人の考え方はこうもダイナミックなのかと思います。

そこまでは考えが及ばなくても、せめて来期の利益目標の必達、3年、5年、10年と継続的に事業を運営できるようにしっかり計画を練り、実行し、結果に結びつくよう必死にがんばっていきたいと思います。

9.24.2014

思い上がることなく

まだまだこれからの我々ですが、最近、会社を立ち上げたことや、スガイワールドの商品のことや、活動のことについて「すごいですね!」と言って頂けることが多くなりました。そう言って頂けることは本当にうれしいです。

でも「自分はすごい!」と思ってしまったら、それは思い上がりのなにものでもないと思っています。

自分がこうしてスガイワールドの活動をすることができるのは、支えて下さる皆様の存在があるからこそ。

スガイワールドは、全く無名なのにも関わらず、心よく商品の製造を協力してくれる工場の方々、それをお店に導入してくれるお店の方々、メディアに紹介してくれる方々、商品を手に取り、楽しんでくれる方々、いつも応援してくれる方々、本当にたくさんの方々の支えがなければ、絶対に成立するはずもなく、その方々の存在がなければ、一瞬にして、全く無意味な活動になってしまいます。

それから、日本に生まれ、何不自由のない暮らしをできていることや、自由に勉学に励むことができたからこそ。それは先祖や親のおかげです。

自由に勉強できる日本の環境は、実は世界でもかなり稀です。日本人のみんなが自由に勉強をできるようになったもの実は戦後からで、つい最近のことです。イギリスから中国に返還された香港では、中国の愛国教育を強制され、何十万の反対デモが起こりました。イスラム圏では、女性が教育を受けることができないのは当たり前です。アフリカでは食べる事でさえ難しい状況下で、子供の教育は二の次です。

ぼくのおばさんは、東京の品川でコンビニを経営しているのですが、先日、そのおばさんからこんな話を聞きました。「オリンピックのフィギア男子で金メダルを取った羽生選手はほんとすごいよ!何がすごいって、あんなに自分が活躍しているのに、自分がすごいんじゃなくて宮城の皆さんが自分を支えてくれたおかげだ、とあの若さで言えることだ。」と言ってました。
「ゆうちゃんもすごいよ!(ぼくは、おばさんに“ゆうちゃん”と呼ばれています)ゆうちゃんもすごいけど、自分がすごいだけじゃなく、回りのみんなの助けがあるからだからね!」と強く言っていました。

ぼくのじいちゃんも同じようなことを言っていました。「感謝だよ、感謝。いつでも感謝、感謝が大切だ。」あまりに言われるので、会社名を“株式会社感謝”にしようかなと思ったくらいでした。

正直、自分自身「感謝」をすることが、どれだけ大切なことなのか、まだまだ分かってはいないかもしれません。

今は、自分が活躍することがお世話になった方々への最大の恩返しだと考えています。

人は人に支えられてやっと立つことができる。思い上がることなく、感謝の気持ちを忘れずに、気を引き締めていきたいと思っています。

営業代行をお願いしない理由

弊社は、社員数2名の出来立てほやほやの小さな小さな新興企業です。それを知ってか知らずか、時々「営業代行します。」という営業を頂きます。

そもそも「営業代行」というサービスは成立するのでしょうか。もし成立したとしても、ぼくは、営業代行をお願いしようとは全く思いません。なぜなら、営業とは、会社のもっとも大切な業務であり、会社の顔であり、要であると思っているからです。

もし、会社の社長自身が営業をできなくなったら、社長を退いた方がいいとさえ思っています。年間売上げ何兆円企業の社長であっても、社長自身が会社の商品・サービスを売り込むトップセールスというものを行います。それは国を代表する首相であってもそうです。それができなくなったら、社長の仕事はできなくなったということだと思っています。

その肝心要の業務を代行してもらうことは、最も大切な業務を社外の人に任せてしまうこと。そのことによって、自社とお客様の直接の関係性はとても薄れてしまい、仕事の責任の所在さえもあやふやになってしまう可能性があると思います。

まずは、社長自身が会社を代表して、率先して自社の商品・サービスをお客様に多いに売り込む。そして会社の営業の方々がそれを細やかにフォローする、という流れがよいと思っています。

なので、弊社にとって、営業を代行する方が入る隙は、全くないと考えています。

9.21.2014

アートとデザインの違いは?

ものづくりをしていると必ず一度は出てくる「アートとデザインの違いは?」という問いがあります。
お互い全く違うものなのに、友達のようにとても近い存在なので、よく比較されがちです。ぼくは、アートは絵で、デザインは鉛筆だと思っています。アートは、その人がその人の独自の視点で描いたもの、作ったもの。デザインは、表現するときや生活で使うものだと思っています。

よく「アートは商業目的でなく、デザインは商業目的だ。」という意見も聞くのですが、それは違うと思います。アメリカのSOHO地区ではアートは完全に商業化されています。世界のアート市場は、骨董品のように、歴史や社会的背景、作者の哲学などを踏まえ、高度に鑑定をされた上で、オークション形式などを利用し流通されています。

アートは「他にはない独自の視点」を見せてくれるもの。だから「アートはよく分からないなあ。」と思う方もいると思います。でもある意味、それでアートは成功だとも思います。なぜなら作った人は、見る人が持っていない視点で、独自の視点で表現しているからです。

デザインは「見た目と機能」だと思います。鉛筆は書けないと鉛筆になりませんし、手に持ちやすい太さ7.5~11mmくらいの棒状になってなければ使いにくいです。

スガイワールドのコンセプトに、ハッピーデザインギフトと唱っていますが、実は、スガイワールドの商品は、アートとデザインをミックスさせたものだと思っています。

「他にはない独自な視点」を「機能的なデザイン」と合体させたものです。

スガイワールドの商品は「他にはない独自の視点」で、ものづくりがスタートしています。独自の視点と言っても、もうすでに多くの人が認識しているようなモチーフを、まだ誰も変換していないものに変えています。例えば付け髭を付箋にしたり、眼鏡を虹色が見える眼鏡に変えてみたり、しおりを変装できるしおりにしてみたり。

洗練された機能のみのデザインは、シンプルで美しいと思いますし、生粋のプロダクトデザイナーからは、「キミの考えるモノは邪道だ」と言われるかもしれません。

でも、アートの要素を取り入れたスガイワールドの商品は、皆さんの普段の生活の中で「他にはない独自の視点」を喚起し、楽しんで頂けるのではないか、と思い、日々製品開発に取り組んでいます。

9.06.2014

展示会について

商いにとって展示会は、なくてはならないものだと思います。自分の商材をより効果的に展示会に出展することはとても大切だと思います。日本には業界ごとに様々な展示会があります。

○バイヤー向け合同見本市

雑貨業界ですと、
ギフトショー(2月・9月) EXTRA PREVIEW(2月) ててて見本市(2月、9月) FOR STOCKISTS EXHIBITION(2月・9月) 日本ホビーショー(4月) 場と間(5月・10月) interiorlifestyle(6月・11月) 雑貨 EXPO(7月)

アパレル業界ですと、
 JFW-IFF(1月) manicolle tokyo(2月) rooms(2月・9月) PLUG IN(3月・10月) WHITE(3月・11月)

文具業界ですと、エコール見本市(1月・9月) MDS商談会(2月・3月・7月・10月) ISOT(7月) ぶんぐ博(10月) 
などがあります。

おまけ
世界の代表的な展示会
NY NOW(ニューヨーク/USA)
Top Drawer(ロンドン/UK)
Maison et objet(パリ/フランス)
Paperworld - Messe Frankfurt(フランクフルト/ドイツ)
JETRO見本市レポート

自社の商品のどのような流通チャンネルの方に取り扱ってほしいか目標を決めることが大切だと思います。文具業界へ広めたいならISOT、雑貨業界へ広めたいならギフトショー、アパレル業界へ広めたいならroomsなど。
さらに展示会の中でも様々なテーマが設けられ、若手支援のコーナーなどもあります。
例えばギフトショー内のアクティブクリエイターズ、interiorlifestyleではNEXT、JFW-IFFではクリエーターズビレッジ、roomsではイエローブースなどです。

○ブースの作り方のポイント
・10m先から自社ブースを見つけることができるか
・3m先からどういったジャンルの商材を扱っているかが分かるか
・1m先から商材の大体の内容が分かるか
・説明員がだれか分かるか
・椅子とテーブルは通路から見えるか
・近づいて手に取って試したり持ち帰ったりできるか
など、見る距離によって考えられているかもポイントだと思います。
また、来場者を自社ブースにできるだけ長く滞在してもえらるようにする仕組みづくりも重要です。例えば、商品を実際に手に取ってもらい、商品の導入を予定している方には、その場でサンプルを選んでもらい渡す。椅子やテーブルを準備し、その場で具体的な商談をするなど。ブースに人が滞在していると、他の人がブースに入りやすくなり、より多くの人に興味を持ってもらうことができます。

○取引のための資料の準備
バイヤーの方がオーダーをしやすいように、取引条件やオーダーシートなどを準備しておくことも大切だと思います。

○商品の販促物
商品を陳列するためのディスプレイボードや什器、POPを各お店へ提供することも、商品をお店に採用して頂くための重要な要素だと思います。

その他、各商品にきちんとバーコードを記載しているか、商品ごとにメーカーの商品コードを決めているか、などもバイヤーの方が気にする大切なポイントです。

展示会に出展していると、小売店の方だけではなく、卸問屋さんに声をかけて頂くこともあると思います。もしまだ商品を手作りで制作していて商品の原価率が高いのであれば、無理に卸問屋さんを通して商品を流通してもらわなくてもよいかと思います。商材を工場にお願いして大量に作ることができるようになったのならば、そのときは、卸問屋さんに商品の流通をお願いしてもよいと思います。

8.30.2014

ぼくの好きな組織論

ぼくの好きな組織論にピーター・ドラッカーさんの「人の強みを生かし、弱みを意味のないものにすることこそ、組織の正当性の唯一の根拠」という考えがあります。ぼくはこの考え方がとても好きです。

独立するまでに今まで会社を3社経験してきましたが、組織にとってこの考え方はとても重要だと思います。
会社にいるとどうしても「あの人のここがおかしい、ここを直した方がいい、あの人はダメ」というのような声が毎日のように聞こえてくるものです。
でも、人のダメ出しをすることに何の意味があるのでしょうか。ぼくは、いつも疑問に感じていました。
そんな中、このドラッカーさんの考えに出会いました。「一人が持つ弱みを意味のないものにし、その人の強みを最大限に活かすことこそ、組織である理由」。弱いところはみんなで補完し、強みは強みとしてさらに伸ばしていけばいい。

社会も同じだと思います。誰かの弱いところを攻撃したり、ののしったりすることは無意味だと思います。人には必ず、良くないところもあれば、良いところもあると思います。良くないところはみんなで補い、良いところはみんなの力でどんどん伸ばす。そのことが重要だと思います。
極端な話、社会にとって、一個人のダメなところを見つけ出し、そのことをいくらののしったところで意味のないことだと思います。人の良いところを見つけ、それを評価し、応援することこそ、大いに意味のあることだと思います。

最近、ぼくが母からもらったものについて気づいたことがありました。それは「できると信じる力」です。今思えば、ぼくは、そんなに器用でもなければ、そんなに絵もうまくはありませんでしたが、図工や絵を褒められたことによって、「自分はこれができるのではないか」と信じることができました。そう思えたことは、自分にとってとても重要なことでした。

スターバックスの会長のハワード・シュルツさんも、ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースさんも、小さい頃、母親に「おまえならできる」と常日頃言い聞かされていたと本に書いていました。本人がそれを信じ、曇りのない考えで、努力を惜しまなければ、よりよい成果にたどり着くことができるのだと思います。

そしてGoogleの創業者やSoftbankの孫さんのように、これからの世界はますます素晴らしく、未来にはたくさんの希望があると信じ、その実現に向けて努力を惜しまない人がこれからの未来を創っていくと思っています。

未来に悲観的になってしまうような情報は世の中に暴力的に溢れています。でもそのような情報が未来を創っていくことはなく、何もよい結果にはならないと思います。ドラッカーさんの言う「一人の持つの弱みを意味のないものにし、その人の強みを最大限に活かすことこそ、組織である理由」というように、社会のダメなことに目を向けているだけでは意味はなく、社会のよりよいところをみんなで活かしていくことによって、新たな未来が創られるのだと思います。

ぼくは、これからの世界は、核兵器のない世界、原発のない世界になり、持続可能なエネルギーで電力をまかなうことができ、貧困や戦争はなくなり、すべての問題は、対話によって解決する社会がくることを心底信じたいと思います。そして、少しでもその社会に一歩でも近づけるように自分なりに努力していきたいと思っています。

8.15.2014

流通のための商品の作り方

市場に流通させることができるような商品をどのように作ったらよいでしょうか。
魅力的な商品を作ることはもちろんですが、ここでは、流通のための具体的な商品の作り方について書きたいと思います。

おさえておきたいポイントは3つあると思います。
管理しやすく、流通しやすく、安全に作るのがポイントだと思います。

まず、1つめの管理しやすくですが、そこで大切になってくるのが、JANコード、商品コード、商品名と色や種類の表示です。

JANコードというのは、よく商品の裏にあるバーコードの数字のことです。JANコードは全国の商工会議所で申請すると取得することができます。10,800円で取得できます。
詳しくは→JANコードQ&A

ただ、JANコードを取得してもそれをバーコードにするには、専用のソフトや専門の会社にお願いする必要があります。そのほかに無料サービスで作成できるサイトもあります。
無料バーコード作成ツール

商品コードは、商品を簡単に管理できるように付けるものです。数字または、ローマ字で6桁程度で付けます。この付け方は自由です。例えば、弊社商品のひげ付箋(ブルー)の商品コードは、SUGAI WORLDのHigefusenのBlueなので、SW-HF-BLという具合です。

後は、商品名と色や種類を商品に明記すれば、管理しやすさの点ではおおよそ問題ありません。

次に2つめの流通しやすくですが、商品がバラバラにならないように紙テープなどを使い、5個や10個にまとめて出荷する必要があります。「帯掛機」というもので商品を束ねる方法もあります。それをさらに50個や100個入る内箱に入れ、さらに200個から300個入る外箱(ダンボール箱)に入れます。外箱(ダンボール箱)には、内箱が何個入っていて、合計何個入りかと商品名を明記します。

それと、大切なのが卸し価格です。商品を問屋さんや小売店さんを介して販売してもらうには、問屋さんや小売店さんに対して卸価格で販売する必要があります。なのでその卸価格でも利益が出るように原価を抑えることが大切なポイントです。

最後に一番大切な3つめの安全にですが、商品に対しての安全性や品質の責任です。日本には、製造物責任法(通称:PL法)や家庭用品品質表示法、リサイクル表示法というものがあります。

製造物責任法(通称:PL法)というのは、「製造者は、製造したもので万が一消費者に危害を加えることがあったら、その責任をしっかり保証してください」という法律です。そのためにメーカーが加入するPL保険というものがあります。お子さんが使う文房具や玩具には、「PL保険に加入済み」と明記されているものもあります。メーカー側が「PL保険に入ってますよ」というもので、商品に明記することは義務付けされていませんが、このPL保険は、ぼほすべてのメーカーが加入していると思います。日本玩具協会が認定する玩具安全(ST)というものもあります。STマークを取得していない玩具は取扱いしない小売店もあります。
詳しくは→製造物責任法(通称:PL法) 玩具安全(ST)

ちなみに製造物責任法(通称:PL法)に関しては、日本よりも欧米の方が責任がとても重く、賠償金が日本の何十倍ということもあるようです。ですので、海外PL保険というものもあります。商品を輸出しているのであれば、できれば、海外PL保険にも加入しておきたいところです。

家庭用品品質表示法は、よく衣類などに付いている取扱いの注意を喚起するものです。繊維製品、合成樹脂加工品、電気機械器具、雑貨工業品に対して「材質表示」「取扱い上の注意」を明記することが義務づけされています。詳しくは→家庭用品品質表示法

その他にリサイクル表示法でパッケージ対してリサイクルマークを表示することが義務づけられています。商品をオシャレにしようと思ってリサイクルマークを付けないのは、ルール違反なのです。詳しくは→リサイクル表示法

このように商品を作る上で気を付けなければいけない点が多々あります。
現代は、誰もが商品を作り、直接商品を消費者に売ることができるよい時代になりました。
そのかわり、商品を作る上で気を付けなければいけないことを知らない人が増え、トラブルになる可能性が増えていると思います。
手作り品でも商品は商品です。皆さんが自主的に法律などを勉強した上で、責任ある商品販売をどんどんして頂きたいと思っています。

8.10.2014

資金計画について

企業の資金計画については、よく「キャッシュフローの重要性」「キャッシュフローの改善」「キャッシュフローの〇〇」など“キャッシュフロー”という言葉がたくさん出てくるのですが、“キャッシュフロー”とは、そのまま「現金の流れ」のことだそうです。

なんで“キャッシュフロー”というんでしょうね。カタカナだとちょっとカッコイイ雰囲気が出るからだと思いますが。日本人は、欧米至上主義のところが大いにあって、欧米が“キャッシュフロー”というからそれをそのまま真似をして“キャッシュフロー”という言葉を使っているような気がします。
それはさておき、ぼくは日本人なので、“キャッシュフロー”ではなく“資金計画”と言いたいと思います。

企業にとって資金計画は生命線です。どなたかが「企業にとって“利益”は“ガソリン”のようなもの」とおっしゃっていましたが、その通りだと思います。なくては走れません。

売上げがあるのに運転資金が手元になくなれば、黒字でも倒産、黒字倒産になります。現金を在庫に替え、手元在庫を持つメーカーにはよくある話です。現金を在庫に変えてしまうので、運転資金がなくなり、黒字倒産するのです。なので、手元在庫を極力抑えることはとても重要です。

ぼくは、資金の運用方法を自分なりに決めていることがあります。

一つ、新商品に投資するお金は、50万円前後に抑える。
一つ、新商品は自己資金で投資する。
一つ、在庫は1商品に付き各500個以上は持たない。
一つ、広告費は、年間売上げの10%に留める。(広告費に展示会費も含める)
一つ、家賃は、一日の売上げ額程度に留める。(在庫を置く場所代も家賃に含まれるので、商品の大きさはとても重要です。商品は1cm以下の厚みでA4に収まるサイズにすると決めています。)

計画のない無駄遣いはしない、無駄な量は作らない、当たり前のことですが、自分の中で取り決めを作っておけば、判断が早くなります。

他には、
大きな受注を頂いたときは、半金前払いにしてもらう。
仕入れ先への支払いは、月末締めの翌月末払い、または翌翌10日末払い(40日サイト)、または分割にしてもらう。
業務や生産のコスト削減の努力を常に行う。
などです。

パナソニックの創業者松下幸之助さんは「ダムの経営」を勧められていました。「ダムの経営」とは言葉の通りで、ダムのように資金を貯めておき、必要なときに必要なだけチョロチョロと資金を使うことだそうです。
バブル時代は、不動産や株など色々な投資先の誘惑が増え、お金のある人は、現金を色々なものに投資したそうです。そうしたことにより資産は増えたのですが、手元に現金がなくなり、バブル崩壊とともに現金を回収することができなくなり、倒産してしまった会社が多かったそうです。

学生時代に旅行や外出の際、母に「使わなくても予備の現金はしっかり手元に持っておくこと」を勧められました。あながち間違いではないようです。それで、旅行や外出の際に助かったことが多々ありました。

経営の資金計画も旅路も一番重要なのは、「手元にいつでも使える現金をしっかり持っておくこと」のようです。


7.28.2014

商品の価格表示について

商品を作り、販売するメーカーにとって、商品の価格表示方法をどうしたらいいかは、最初に悩むところだと思います。ぼくも自社の商品の価格表示についてどう明記したらいいのか分からず、最初は「¥〇〇税込」とだけ商品に印刷していました。

でも、知り合いの税理士の方に「この先、消費税が上がるから価格の表示方法を変えておいた方がいいですよ。」と助言を頂き、これは面倒になりそうだと思ったので、商品から徐々に価格の表示を消していきました。
それが功を奏し、税率が上がってもあたふたすることはありませんでした。

ところで、商品に対してどのように価格を表示をするのが正しいのでしょうか。
思い切って公正取引委員会の方に直接電話で聞いてみました。

独占禁止法で、メーカーが本体に価格を表示する際は「(メーカー)希望小売価格(税抜き)or(税込み)」ときちんと明記することが推奨されているとのことです。

市場には、本体価格、上代、定価、販売価格など、色々な価格を意味する言葉が反乱していますが、メーカーが消費者に対してこれらの表示をすることは推奨されておらず、独占禁止法に違反する可能性もあるとのことです。そんなこと知りませんでした!

ちなみに、上代、定価とは流通業者間で使われる言葉だそうです。メーカーがこの言葉を消費者の方に表示するのはNGだそうです。

ですので、メーカーが価格を表示したい場合は、「(メーカー)希望小売価格¥〇〇+税」ときちんと表記することが適切だそうです。

また、販売価格を小売店に対して強制することは、独占禁止法で禁じられているそうです。「あのお店は安売りするから売らない」とか、「この商品は絶対に¥〇〇で売ってください」とは言ってはいけないそうです。

でも、メーカーの商品イメージに合わないお店であったり、売り先がたくさんあって間に合ってる場合に取引をお断りすることは問題ないそうです。ただ、「この地域にはもうすでに商品を販売しているお店があるから売らない」ということも独占禁止法で禁じられているそうです。

商品の価格を表示するにも色々な取り決めがあるんですね!

独占禁止法について詳しくは公正取引委員会の▷こちら

7.17.2014

商人の家系ではない自分が歩む道

とある会社の方から、その会社の取引先が倒産になったことを聞きました。
「その取引先は資本金も潤沢にあり、有名で信頼もあった会社だったんですが。」
資本金があっても、有名であっても信頼があっても会社は倒産します。

株式会社スガイワールドは、大変小さな会社ですが、会社は会社、人ごとではありません。ぼくは、美術大学出身で、親は、兼業農家、商人の家系ではありません。世の中の社長の多くは、少なからず商人の家系を引き継ぎ、代々受け継がれた商人の教えや知恵を財産に道を歩んでいます。

ぼくは、ものづくりが比較的得意な方だと思っていますが、ものを作ることと商売は全く別ものです。スガイワールドを立ち上げた当初は、何も分からず、色んな人に売り方、やり方を聞き回りました。でも、「おうおうそうか、教えてあげよう」なんて人は、滅多にいません。煙たがれることの方が多いです。そんな中、たった一人、色々教えてくださる方がいらっしゃいました。その方のおかげで今のスガイワールドがあることは間違いありません。

ただその方に教えを請い続けるだけでは能がありません。経営に役に立ちそうな本を図書館で毎週のように借りては読み続けています。そんな中、イトーヨーカ堂の伊藤さんが自身の本の中で東京新宿中村屋の創業者、相馬愛蔵という方を紹介していました。
残念ながら、相馬さんの本は、古すぎて世田谷区の図書館で所蔵がないのですが、インターネットに本の内容が公開されていました。「私の小売商道

その本を読み大変感銘を受けました。自分自身が日々経験し、考えてきたことや、日頃から、手探りで色々な本のよいと思ったところを抽出し学んできたことが、相馬愛蔵さんの本に大変分かりやすく明確に書かれていました。
現在ではこの相馬愛蔵さんの「私の小売商道」という本は自分の指南書になっています。
その本の中に紹介されているいくつかの内容をご紹介します。

商売は地味にやるべし
1ヶ月の家賃は1日の売上げ程度に止める

販売の仕方
お得意様には、親疎遠近関係なく平等に売る

広告費について
総売上の100分の1以下

仕入れについて
値切り倒しや支払い延期はしない

正札主義
1個の商品に2つの価格は付けない

中元歳暮廃止、自分の商売以外のことには手を出さない、等々

色々と大変ためになることがたくさん書いています。相馬愛蔵さんも商人の家系ではなかったそうです。でも、自身の知恵と努力で立派な会社を経営されました。

ある会社の方から聞いた倒産の話は、我が身が引き締まる話でした。
資本金があっても、有名であっても、信頼があっても、会社は倒産します。ただ、倒産を回避し、会社を順調に経営する方法はあると思います。

先人から多くを学び、正しい考えと努力で一歩一歩丁寧に。気を引き締めて、歩んで行こうと思いました。



7.15.2014

尊敬する人はいますか?

尊敬する人はいますか?と時々聞かれることがあります。
尊敬する人は、たくさんいるのですが。

ぼくは、生きている人みんなを尊敬しています。だって生きるって本当に大変です。

一度、社会の仲間はずれになってしまうとたちまち路頭に迷ってしまいます。一回でも住むところがなくなり、住所不定になってしまうとバイトにも採用されなくなり、生活費を稼ぐことはとても難しくなってしまいます。

そのような人を減らすためにも、日本の各地方自治体には、セーフティーネットと呼ばれる社会保障があります。

住むところがなくなってしまっても、各地方自治体が住む場所を一時的に提供し、就労支援します。でも、本当に生活に困窮してしまった人は、ケータイもなければ、インターネットで検索し有益な情報を得ることもできません。
ですので、各地方自治体の福祉課に自分の力だけでたどり着くことはとても難しいと思います。食べるもの、住むところ、着るものにも困ってしまっていたら、生きる気力もなくなって、福祉課に行ってみようという気持ちさえもなくなってしまうと思います。

しかも、いざたどり着いたからといって、簡単に住む場所を提供してもらい、就労支援してもらえるかといったら、そうもいきません。色々な細かい手続きや審査を待たなければいけません。

この日本は、交通事故でなくなる人より、自殺する人の方が多いそうです。
2012年の交通事故死者数は、約4千人(警察庁交通局調べ)。
自殺者数は、約3万人(警察庁調べ)だそうです。多くの人が自分で自分の命を絶ってしまうのです。

みなさん生きるのに必死です。みんながんばって生きています。だから、人を安易にけなしたり、笑ったり、バカにしたりしないで、自分ができる精一杯のことをしてほしいと思っています。

ぼくは、社会不適合者なんてこの世にいないと思っています。人は、人に必要とされているか分からなくなると、事件を起こしたり、自殺してしまったりすると思います。
ぼくは、生きている人みんなにこの世の中をよりよくする使命があると本気で思っています。

スガイワールドの活動を通して、自殺する人が少しでも減ったらいいと本気で思っています。
大学のときの先生に言われました。「キミがやってることと自殺者を減らすことってすごく遠いよね。」
でも遠くてもいいんです。スガイワールドの商品のようなヘンテコなものがある世の中っておもしろいよね、楽しいよね、と思ってくれる人が少しでも増えれば、それでいいと思っています。

食べるもの、住むところ、着るものに困っている人は、スガイワールドの商品に見向きもしないかもしれませんし、逆に腹が立つかもしれません。

でもスガイワールドの商品で少しでも、楽しく生きることができる人が増えたらいいな、と日々考えながら活動しています。

尊敬する人は、今を生きているみんなです。

6.25.2014

野菜や果物づくりのような商品づくり

最近つくづく商品づくりは野菜や果物づくりに似ているなあ、と思います。
ぼくの実家は、お米にリンゴにさくらんぼ、ラフランスなど山形の特産品を作っている昔ながらの農家です。小さい頃からろくに手伝いはしませんでしたが、ずっとそのような特産品を作る親の背中を見てきました。お米は、春に種まき、夏は毎日雑草取りや水の調整、秋は稲刈り、リンゴは、前の年に肥料をまき、春はのびすぎた枝を切り、夏は消毒、秋にやっと収穫です。

そんなに手間をかけて育てたものも、食べてしまえば一瞬でなくなってしまいます。

商品も似ていて、企画から発売まで短くても1年はかかります。長ければ3年以上かかってやっと日の目をみるものもあります。しかも野菜や果物と同じように、完成した商品は、手塩にかけて作ってきた期間が人の目には見えることはありません。

でも、お店やネット上でスガイワールドの商品をたくさんの方が楽しんでいる様子が分かるととてもうれしいです。
そして今も、喜んで頂ける方の笑顔を思い浮かべながら、新商品開発を進めています。一つの商品が完成するまでには、いつもたくさんの壁にぶち当たっていて、今も大きな壁にぶち当たっていますが、笑。

農家の方が、食べる方の笑顔を思い浮かべて、野菜や果物を手塩にかけて愛情かけて作るように、スガイワールドも、使う方の笑顔を思い浮かべて、商品を手塩にかけて愛情かけて作る、これがスガイワールドの商品づくりです。

6.19.2014

スガイワールドのものづくりの強み

テレビのインタビューでオランダのデザイナーMarcel Wandersさんがとても面白いことを言っていました。
「日本のものづくりのルーツは神道があるように思います。日本のモノには、魂、性格、特徴があるように感じます。ある日本人デザイナーは、“すべてのモノに命を注ぎたい”と言っていました。日本の文化には、そんな特徴が組み込まれていて、身の回りにあるものすべてに生命があるように感じます。」

これは、外国の人から日本のものづくりを見た、とても面白い視点だと思います。

ぼくの詳しいプロフィールにも書いていますが、神道の「モノには全て神が宿る」という教えがとても好きです。神道は、日本に仏教が入る以前からある古代の宗教です。自然崇拝として、山、海、川、草木石までを崇拝します。農家生まれのぼくは、この教えに強く影響を受けました。

このモノに対する敬(うやま)う心があることによって、ぼくは、ものづくりに対して精神誠意、魂を注ぎますし、出来上がったモノに対しては自分の分身であるかのようにも感じています。

日本のものづくりを作ってきたソニーの井深さん、ホンダの本田さん、京セラを立ち上げた稲盛さんも、自分たちのものづくりに、日本の神道のルーツがあることによって、他国に負けない素晴らしいものづくりに取り組むことができたのではないかと思いました。

古代から脈々と受け継がれてきた日本の神道の教え、精神こそ、日本のものづくりのルーツであり、強みだと思うと同時に、自分自身のものづくりのルーツであり、強みであると思いました。

6.16.2014

社会問題に対して何ができるか

今も世界には、たくさんの社会問題が溢れています。
アジア、アフリカ、南アメリカの貧困、終わらないアラブ社会の紛争、世界の領土問題。

日本に目を向けても本当にたくさんの問題が溢れています。
目処の立たない被災地復興、プレハブ生活から抜け出せない人たち、先の見えない福島原発処理、生活保護が必要な児童、超高齢化社会、広がる所得格差。

問題が大きすぎて、難しすぎて、何をしたらいいのか分からなくなりますし、思考停止になってしまいそうになります。

でも、ぼくには答えがあります。スガイワールド事業で利益を出し、きちんと税金を納めることで、これらの問題に少しでも貢献できると考えています。

税金をきちんと納税することによって、国会議員や都議会議員、有識者の方などへ、専門的な問題をその人たちに任せることができます。税金以外にも、支援したい非営利団体などへの寄付も有効だと思います。

もちろん、マンデラさんやガンジーさん、ナイチンゲールさん、U2のボノさんなど、自分で世界の大きな問題や難しい問題に対して真っ向から立ち向かうことができる人もいると思います。

でも、ぼくは世界の大きな問題や難しい問題に専門家ほど詳しいわけではありませんし、社会問題の専門的な勉強をしてきたわけではありません。世界各国の法律についても詳しくはありません。

人は、適材適所だと思います。自分が何に情熱を持って取り組むことができるかきちんと見極め、それにただ必死に取り組む。そして社会に貢献する。ぼくは、それだけでも社会の大きな問題や難しい問題の解決の一助になりえると信じています。

ただ自分が所属する国や世界が間違った方向に行こうとしてはいないか、日々関心を持ち続けることもとても重要だと思っています。

そして選挙によってイエスかノーを意思表示することもとても重要だと思っています。
参考までに日本政治.comでは自分の考えに最も近い政党を知ることができます。

6.03.2014

企業の生存率

2014年5月20日株式会社スガイワールドを設立しました。
立ち上げることができても、本当の気持ちは「何年続けることができるかな…」です。こんなことを言ったら大切なお取引先を失いそうですし、続くように努力してよ!と言われそうですが…。

そこで企業の生存率というものを調べてみました。
ネットを調べてよく出てくる情報は、
国税庁(2005年)の調べを引用しているもので、設立5年で約85%の企業が消え、10年以上存続出来る企業は、6.3%、設立20年続く会社は0.3%だそうです。はじめはこれを素直に「そうなのかー、世の中厳しいなあ…」と思いましたが、よくよく考えるとどうもおかしいです。だって、知っている会社で10年続いている会社は100%です。設立して20年続く会社もたくさんいらっしゃいます。
そこで「中小企業白書 2011」に記載されている帝国データバンクのデータを発見しました。「10年後には約3割の企業が、20年後には約5割の企業が退出」と書いていました。10年保つ会社は、10社中、7社。20年保つ会社は10社中、5社。この生存率なら現実味があると思いました。

ぼくは、希望は大きく持ち、何とか株式会社スガイワールドは30年保ちたい!と思っています。30年残るには、10社中、5社に生き残らければならないのです。

そこでどういう会社が生き残ることができるのか、を調べてみました。
帝国データバンクの方によれば、3つの条件があるそうです。
「10年以上生き残る会社」の条件より

1つ目は、「成長業界のニッチ分野」に注目し、先駆者として市場参入している
スガイワールドは成長業界にいるのか、という問いに対しては、謎です。デザインギフトの分野は海外では、10年か20年前からあったものです。ただニッチな分野だとは思います。ニッチな方をターゲットにしているというところはあると思います。ただ自分がその分野の先駆者かと問われれば、それは全く違うと思います。

2つ目は、自社のコアコンピタンスを認識し、そこに資源を集中投下している
コアコンピタンスとは、「専門的な能力」のことだそうです。
スガイワールドの企画の考え方は、誰でも使える発想法から考え出しているものなので、特に専門的な能力だとは思っていないです。ただ「今までにないよいもの」を世の中に送り出したいと考えていて、それを実現するために自分のもつ能力を総力的に活用しているとは思います。

3つ目は、経営者が「明確なビジョン」を打ち出している
ぼくはスガイワールドの使命として「世界にもっと夢と想像力を!」と打ち出しているのですが、これを明確かと問われれば、かなり漠然としているような気がします、笑。ただ、スガイワールドを小さくともキラリと光るグローバルカンパニーにしたいとは考えています。

生き残ることができるか否かは、皆さんに必要とされるか、されないか、ここに集約されてくると思いました。必要とされなければ、存在意義はありませんし、また日々、必要とされるように成長していかなければならないと思っています。ビジネスは、スピードを求められると同時に、焦ってもしょうがないところもあると思います。皆さんに少しでも必要として頂けるように「今できることを焦らず最善を尽くす」これが今出せる、30年生き残るために実行する答えです。

5.29.2014

デザイナーにとってのデザインの保護

デザイナーにとって、自分のデザインを保護することは、デザインを創作することと同じようにとても大切なことだと思います。

ただ、特許や実用新案、商標や意匠権を一つ一つ丁寧に取っていこうとすると、時間もお金も非常にかかります。→産業財産権関係料金一覧(特許庁サイト)

そこで、
一般社団法人 日本デザイン保護協会が行っているデザインを保護する取り組みとして、「創作デザインの寄託」というものがあるそうです。

簡単に言うと、「自社が創作したデザインを、日本デザイン保護協会が保管、公開することによって、他社の権利化を防ぐ」というものだそうです。

詳しくは→日本デザイン保護協会

創作デザイン寄託料1,620円と、公開手数料2,160円で合わせて、一件当たり3,780円でできるそうです。「カタログ寄託」というものもあり、カタログごと保管、公開することによって、他社の権利化を防ぐというものもあるそうです。一度にたくさんのバリエーションを発売する場合に有効かと思います。

特許や実用新案、商標や意匠権を取るに越したことはないと思いますが、例えば、
意匠権の出願16,000円と1年間の登録料8,500円合わせて24,500円、
実用新案の出願14,000円と1年間の登録料2,100円の16,100円に比べれば、
3,780円で他社のデザインの権利化を防げるのであればお得ですよね。

ただ、権利というのは利権争いであり、他社を不利益にしてしまったり、他社の権利を犯してしまうと問題が出てくるのであって、そもそも他社の迷惑にならなければ、争いは起きないと思います。

極端に言ってしまえば、利権争いはただの喧嘩だと思います。社会的ルールを守らなかったり、相手を尊重しなかったり、相手に敬意を払わなかったり、相手に損をさせてしまったりすることによって、相手に腹立たしい思いをさせてしまうことが問題だと思います。

そのようなことのないように、他社を侵害しないかきちんと調べ、また、事前に自分の権利をきちんと守っておくことも大切ですね。


5.26.2014

スガイワールドポリシー

取り組みについて

一、夢と想像力あふれる未来を創る
一、ネガティブな風潮と戦う
一、お金の問題で夢をあきらめない社会をつくる
一、10年後の価値を創る
一、常に感謝の気持ちを忘れない
一、迷ったら世のため人のためになることを選ぶ
一、無名であり、小資本であることを知恵と努力で補う
一、あらゆるチャンスを総動員する
一、ワンチャンスにベストを尽くす
一、日夜、業務の改善、製品の改善を怠らない
一、勤務時間は午前9時から午後6時まで
一、失敗は挑戦していることの何よりの証拠
一、順調なときにこそ、次を取り組む
一、常に世界の動向に目を向ける
一、世の中の変化に対応する
一、貿易によって世界の人と交流し、世界の平和の一助になる
一、競わず、攻めず、戦わず、敵味方を作らない
一、すべての問題はコミュニケーション不足から生まれることを認識する
一、自分たちの商売以外のことには手を出さない
一、施しはせず、仕事に対して正当な対価を支払う
一、お取引先様は運命共同体
一、成功があれば、それは人のおかげだと肝に銘じる
一、目標の実現のために1の努力を一つ一つ足していく


製品について

一、人の心に届くものづくりをする
一、製品はお客様との絆であり約束である
一、夢が広がり、想像力が広がるような製品を開発する
一、できるはずがない、という考えから脱出する
一、成功するまであきらめない
一、特権階級のためのデザインはしない
一、信頼できる工場で製造する
一、リサイクル可能な素材を使用する
一、自己資金で製造する
一、割引、値引きはしない
一、他社は良き手本とし、絶対に模倣しない



5.24.2014

詳しいプロフィール

1980年12月、山形県の法師柳*に須貝家の三男として生まれる。
*村にある柳の下でお坊さんが念仏を唱えたことから法師柳という地名になる。今も我が家の隣のお寺にその柳の木がある。
「悠」という名前の由来は、父が尊敬する詩人で作詞家の阿久悠さんから。

父は、百姓音楽家の須貝智郎。エンターテイナーの父を見て育つ。
母は、市役所職員で経済的に父を支える。

昔ながらの農家に生まれ、仏教と神道の教えに強く影響を受ける。
「お米一粒に神様一人」という神道の精神をたたき込まれる。
今でも神道の八百万の神の思想「モノには全て神が宿る」という考え方が好き。

保育園のとき、折り鶴を折れない不器用な自分が悔しく、泣きながら夜遅くまで練習する。
練習を重ね、1cm角の紙で折り鶴が折れるようになる。この頃からものづくりに対する情熱が芽生える。

小学生のとき、声がでかいだけの理由で、応援団の組頭をする。
中学生のとき、文化祭実行委員長をし、父に講演依頼し、みんなに喜んでもらう。

高校生のとき、学校に行きたくなかったので、公欠で休めるという理由で弁論大会に出場し、県で優秀賞をもらう。
兄の奨めと、入学試験が自分が得意な工作だった多摩美術大学を受け1浪の末、入学。
ちなみに予備校時代に「新しい乗り物」の課題を出され、
みんながお年寄り用の乗り物や、かっこいいスポーツカーを作る中、
ぼくは植木鉢用の乗り物を作り、講師に絶大な評価をもらい、発明家精神が芽吹く。

大学生のとき、ものづくりは好きだったが、夢は発見できず。
映像なら、なんでもできるのではないかと映像の世界を目指す。
映像制作会社を何十社と受けるが全く受からず、1年半、池袋のジュンク堂書店で働きながら就職浪人する。
このとき、自分はこの世界に必要とされていないのではないかと、すごく悩み落ち込む。

フリーターのとき、友人に「社会不適合者」と呼ばれ、信じる。
そのときたくさんの本を読んだり、テレビをみたり、考えたりしていて
「そもそもこの世に社会不適合者なんていない、だれもがこの社会をよくする使命があるんだ」と気づく。

なんとか映像制作会社に入社する。1ヶ月に数回しか家に帰ることができない忙しい生活をする。ボロぞうきんのような扱いを受ける。約2年働いたが、色々あり命の危険を感じたので、退社し、友人のお父さんが営むデザイン会社に入社する。デザイン業務よりは営業が向いていたのか、営業業務をまかされる。会社の業績アップをすべく、展示会で飛び込み営業を何千社と行い、お仕事をたくさん頂く。この頃、満員の通勤電車の中でストレス解消目的で発明ノートを描き始める。

その中の「会社のみんなをメガネに例えるとどんなカタチか」という企画が同僚の目に留まる。その企画を会社のみんなも喜んでくれ、実際にそのメガネを厚紙で作り、みんなで記念写真を撮影をする。
その出来事がきっかけで、社会人生活で封印していた自分の創作欲が爆発。

約3年、営業業務をしたが、企画やデザイン業務をしてみたくなり、
ホビーメーカーのインハウスデザイナーに転職。
夢を抱いて入社するが、その夢の企画は一切採用されず、悶々とした3年間を過ごす。

会社でできないなら、自分でやるしかないと、
初の自社製品であり、発明ノートの企画の一つである「ひげ付箋」を作る。

「ひげ付箋」を作ったはいいが4,000個の在庫の量に唖然とする。
出会った方の多大なるご支援とご協力、過去に培った営業力、ちょっとしたヒゲブームのおかげでなんとか初回生産分がなくなる。

そして、その利益で新しいプロダクトを徐々に増やしていき、
2013年2月に初めて大きな合同展示会ギフトショーに出展する。
たくさんの方に支えられ、多くの注文とデザイン業務の依頼を頂く。

バブル崩壊、不景気、リストラ、社会の閉塞感、環境破壊、就職難、非正規雇用の増加、格差社会、たくさんのネガティブな言葉を浴びて育ってきたが、そのネガティブなものを打開すべく、クライアント様の企画デザイン業務と自社の商品販売で生計を立てながら、ポジティブに日夜奮闘しています。
夢は「社会がもっと夢と想像力で溢れる」こと。

5.21.2014

3つの言葉

早老症でなくなったサム・バーンズさんの記事を拝見し、彼の3つの言葉が今の自分の心の中にすっと入ってきました。→17歳で”老衰死”した早老症の少年が遺した、幸せに生きるための3つの哲学

「夢中になれること、できることに集中する」
難しい課題をやり遂げるには、どれだけの熱い情熱や執念をもって取り組むことができるか、にかかっていると日々感じています。夢中になれることというのは、苦労を苦労と感じず、我を忘れて取り組むことができます。夢中になることができれば、自分が持っている能力を最大にすることができると思います。それとは逆に夢中になれず、得意でないことをしようとするとその情熱も空回りしてしまう可能性があると思います。なので、自分はどのようなことに夢中になることができるかきちんと自覚したり、自覚できなければ、自分が何に向いていそうか人に聞いてもいいと思います。

「自分が側にいたい人に囲まれるようにする」
ぼくは、スガイワールドの活動を始めてから本当にたくさんの尊敬する人に出会うことができました。ぼくが興味や関心のある人が周りにたくさんいるようになりました。会社員時代は、クライアントや取引先、同僚を自分の裁量で誰がよいか決めることはできません。だからといって誰がよいか決めたいわけではありませんでしたが、自分の仕事を心から前向きに楽しむことができる今は、前向きな人たちや興味のある人と、どんどんつながることができるようになりました。そうなることによって、自分自身がさらに前向きな気持ちでいることができ、本当によい状態になることができました。

「前進し続ける」
ときには立ち止まって、物事を整理し考えることはとても大切だと思います。それは前向きに向上していこうという気持ちの現れだと思います。ただ、後ろ向きになったり、もうここまででいいや、と投げやりな気持ちになってしまったら、生活していても張り合いがなく、とてもつまらないものになってしまうと思います。少しでも前進しようとする人の姿勢は、とても魅力的でし、本当に大切なことだと思っています。

サム・バーンズさんの言っていた、“幸せに生きるための3つの哲学”
夢中になれること、できることに集中する
自分が側にいたい人に囲まれるようにする
前進し続ける

この言葉は今の自分にとても響きました。

5.12.2014

独立する上で(事業計画書の書き方)

“方針の定まらない人は羅針盤を失った船のようなもので、前進どころかたちまち怒濤に押し流されて、ついに船体は転覆するほかありません。”
ぼくの尊敬する人に、中村屋を経営した相馬愛蔵さんという方がいるのですが、その方の「一商人として」という本のなかで、このように書かれていました。まったくその通りだと思います。

まだまだこれからの自分に何も偉そうなことは言えませんが、 どうしたらデザイナーになれるのか」という箇所でも書いたように、ちょっとでもやりたい業界に近い世界に足を踏み入れ、修行させてもらった方がよいと思います。

もし、やりたい業界で3〜10年働くことができ、いざ独立するぞ、というときには、簡単でもいいので事業計画を書いてみるのがオススメです。ただ独立するには、人のつながりや資金や知識を蓄えるために、最低でも3年くらいの準備期間は必要かと思います。当たり前かもしれませんが、いかにお仕事を頂けるようにするか、が大きなポイントだと思います。そして仕事をする上で、誰のために、何のために、どうやって、というところが明確になっているといいと思います。

1)事業立ち上げ目的(何のため)
2)事業理念(どのような考えで)
3)商品・サービスの概要(どのような内容、手法で)
4)ターゲット(誰に)
5)市場および競合の分析(市場の現状は)
6)マーケティング/営業(製品サービス、価格、場所や流通、宣伝・販促、売り込み方など)
7)財務計画(年、月ごとの収支目標など)
など

参考までに
SUGAI WORLD事業計画書の概要
事業が成功する人と成功しない人
商品開発プロセス

5.10.2014

コピー商品が出てしまったら

2014年、スガイワールドの商品のコピー商品が出てしまいました。「模倣なくして創造なし」とはよく聞きますが、今回登場したのは、真似たのではなく、完全なるデッドコピー(既存の製品を権利者の許可を得ず複製した模造品)です。

少しでも皆さんがこのようなトラブルに巻き込まれたりしないよう、情報共有のためにこちらに記録を残しておきたいと思います。ちなみに詳細はこちら↓

カタログのPDFデータにロックをかけず、イラストのデータが流出してしまったことが原因でした。
模倣と聞くと個人的には、「真似、似せる」というイメージがあるので、ぼくはここであえて、今回出たものは、そのままのデータを悪用したデッドコピーと言いたいと思います。
デッドコピーが出てしまったらどうしたらいいのでしょうか。今回のデッドコピーの裏面には「Made in Korea」とだけ書いてありました。なので「デッドコピーは韓国製?」と思ったのですが、どうも調べてみると中国製のようなのです。中国の模倣品を製造する会社によっては、中国製にも関わらず「Made in Japan」と書くところもあるそうです、汗。デッドコピーをさかのぼって調べてみると中国の浙江省のYiwu International Trade Martがコピー品の出どころのようでした。ここは、コピー品で溢れているマーケットだそうです。

模倣品が出てしまったら
1)模倣品の販売場所、価格、物品証拠の入手
2)販売店への警告および、販売停止依頼
3)調査会社へ模倣品製造元の調査の依頼
4)模倣品製造業者より、模倣品製造証拠の入手
5)調査会社に行政機関による取り調べを委任
6)管理局での摘発、取締
7)再発防止のため繰り返し調査、摘発
が簡単な流れのようです。JETROのサイトにも手順について詳しく紹介されています。↓
模倣品・海賊版の被害に遭ったときの対応と救済手続

また、事前の模倣品予防策として
1)模倣品頻出国(中国、韓国など)や販売予定国(EU、USA、日本など)で商標、意匠、特許権を取る
2)製品の表面にロゴやコピーライトを明記する
3)カタログ、製品等に製造年月日を入れる(証明のため)
4)写真やカタログ、製品の情報が盗用されないようにデータ管理を徹底する
などです。

ちなみに中国には、著作権登録制度というものがあって数千円で申請できるそうです。ただ、自分で中国語で申請するのは難しいので、中国の弁理士さんなどに代理人として申請をお願いする必要があり、その費用が5〜10万円だそうです。

問題が起きてしまったら相談に応じてくれる団体はたくさんあります。もちろん問題が起こる前に相談することもできます。事例によっては相談するところが変わってくるので、自分で調べながら、相談していく必要があります。

模倣品相談窓口
JETRO知財課(主に貿易や海外の権利関係について)
アジア太平洋工業所有権センター(主にアジアにおける貿易や権利関係について)
IP FORWARD法律事務所(中国における調査や申請、訴訟の相談)
東京都知的財産総合センター(主に国内の権利関係について)
知財総合窓口(商標、意匠、特許、実用新案などの知的財産権全般に対する相談)
そのほか経済産業省が紹介する相談窓口リスト

まずは、各行政機関に相談するのがオススメです。
今回身にしみて感じたのは、当たり前かもしれませんが、一番がんばらなければいけないのは、デッドコピーを出されてしまったメーカーだということです。メーカーがあきらめてしまったら、デッドコピー製造業者の思うつぼです。今回発見できた偽物を売っている卸会社は6社でしたが、その会社に連絡をしたところ、デッドコピーの販売を中止してもらうことができました。でもまたデッドコピーが出てこないように常に注意している必要があります。

デッドコピーのいけないところは、既存の製品を権利者の許可を得ず複製したことです。権利者に対して、ロイヤリティー(製品の複製権の利用料)を払うことなく不当に利益を得ています。

みなさんも国内で商品を販売するときはもちろん、海外で販売したい国があったら、その国で商標、意匠等の権利を取得することをオススメします。
日本はマドリッド協定議定書によって特許庁で一括で国際商標を取ることもできます。↓
マドリッド協定議定書(通称:マドプロ)による国際出願等(商標の国際出願に関して)
特許は特許協力条約(PCT)。今後、国際意匠も取れるようになるそうです。

※ちなみに余談ですが、1930〜60年代、日本も欧米の模倣品を作っていた歴史があるそうです。そのため輸出品デザイン法という法律が制定され、認定機関の認定を受けなければ輸出できなかったものもあったそうです。その制度が廃止されたのがつい最近の1997年。「中国はなぜ模倣するのか」という素朴な疑問がありますが、「日本も戦後、欧米のものを模倣してきた歴史があるように、中国もまたそのような歴史をたどっているのでは」とアジア太平洋工業所有権センターの方がおっしゃっていました。ただ日本は、模倣ではなく改良模倣がとても優れていたそうです。車にしかり、家電にしかり、もともとは欧米の技術や製品だったものの品質や性能をよりよくすることによって改良特許を取得し、発展してきた歴史があるそうです。大きな会社になると市場シェアを得ることができなければ生き残れないため、利権争いは必死で、常に特許紛争をしているようです。そもそもぼくは、平和で楽しく夢溢れる よりよい社会になるための一助になりたくてスガイワールドをやっているので、誰とも争う気はさらさらないのですが、この活動を続けていくためには、日頃からきちんと自分の権利を守り、管理していくことも大切ですね。

参考資料
ニセモノ対策パンフレット(PDF)
海外模倣対策ハンドブック(PDF)

5.09.2014

NHKの街頭インタビューで

先日、NHKの街頭インタビューで「夢はありますか?」という問いに対して、「夢はないです」「お金がないです」「将来に希望が持てないです」「自分が生きるので精一杯です」と答えている方々を見ました。

「夢がない」
日本というとても恵まれた環境にいても「不景気」「リストラ」「格差社会」など、マイナスな雰囲気が社会を覆い、夢を抱いても、そのささやかな夢の芽が即座に摘まれ、はじめから「そんなのできっこない」と決めつけてしまう考え方が蔓延しているのかもしれません。そもそも最初からあきらめてしまう。それは、周りの人から「無理だ」「あきらめろ」「できない」と言われ、意気消沈してしまってるのかもしれません。それでも、どうか希望を抱き、夢を忘れず、まだいけると踏ん張り、あきらめない強い意志を持ってほしいと思います。

「お金がない」
そもそも日本は、世界全体と比べると大変高収入です。年収200万円以上の所得があれば、世界の約5%の富裕層に入ります。200万円以下で暮らす人は、世界の実に95%です。世界のほとんどの人は、年収200万円以下で暮らしています。
世界には今も、食べるもの、着る服、住む場所に困り、決して衛生的とは言えない生活を送っている人が本当にたくさんいます。それなのに日本人が「自分にはお金がない」と言うのは、あまりにも欲張りなようにも思います。

「将来に希望が持てない」
将来に希望が持てない理由を政治家や大人のせいにしすぎている感じもします。希望を作るのは一人一人だと思います。確かに地球は、刻々と環境破壊が進み、人口は爆発し、未来は食料問題が起こり、日本にはいつ終わるか全く分からない福島原発の事故処理の問題や、放射性廃棄物の10万年後の未来への押しつけの問題もあります。でも、そもそも希望とは、自分や、みんなで作り出すものだと思います。

「自分が生きるので精一杯」
もし、自分が日本に生まれたのであれば、それはとても幸運なことだと思います。家庭によっては、生活にとても余裕がなく、恵まれない場合もあるかと思います。それでも、日本には社会福祉という支援制度が充実していて、生活を改善するチャンスがあります。
日本でとても恵まれている生活を送っているにも関わらず、それに気づくこともできず、それに感謝やありがたみも見い出せず、生活しているとしたらそれはとても残念なことです。

日本人は自分を“中流”と言いますが、世界にとってみれば、世界のたった5%の超お金持ち層です。日本も一昔前は、テレビやお風呂や冷蔵庫や洗濯機は家庭にはなく、それらは大変な贅沢品でした。今では日本の家庭に当たり前にあるものでも、世界の人にとっては、今でも大変な贅沢品です。
しかも、ガス、水道、電気に困らず、食べたいものが簡単にすぐに手に入れることができる国は、世界中見てもかなり稀です。この国の人々が、自分たちは「夢がない」「お金がない」「将来に希望が持てない」と甘えていてはよくないと思います。

世界には、助けを求めている人がとてもたくさんいます。世界は、知識や知恵、技術を持ち、チャンスに恵まれた日本人を間違いなく必要としていると思います。

夢や希望を抱き、想像力を働かせ、まだいけると踏ん張り、あきらめない強い意志を持ち、前向きな気持ちを忘れず、頑張りたいものです。

4.17.2014

営業ってどうやってるんですか?

営業とは、お客様とのやり取り全般を言うと思うのですが、ここでの「営業」とは、特に「新規の取引先を増やす」ことを取り上げたいと思います。

ぼくは、デザイン会社で働いていたとき、業務の一環で大きな展示会で飛び込み営業をしていました。その当時所属していたデザイン会社で、どうすればその会社の売上げを少しでも上げることができるか考え、苦肉の策で自主的に飛び込み営業をやっていました。

全くしゃべったこともない、ましてやこちらが何者か分からない感じでいきなり「何かお役に立てることはありませんか?」と飛び込んでいきました。大変精神的にキツい業務でした。おそらくその当時は、1,000件近くの飛び込み営業をしました。

飛び込み営業をして、自分なりに何となく分かったことがありました。
苦労した経験がある営業の方ほど、飛び込み営業に対して優しく接してくれる。
日常業務であまり社外の人と接していない方は、人の苦労を分からないのか、とても冷たい。
自分と波長が合う人ほど仕事が上手くいく。
そして何より、悪い人はなかなかいない、ということを身に染みて実感した体験でした。

そんな経験もあり、ぼくは、遠慮なく飛び込み営業をします。でも、あまりいきなりお店に行って「ぼくの商品買ってくれませんか?」とは行きません。

ぼくの商品が並んだら、このお店がさらに楽しくなるんじゃないか、商品がさらに引き立つんじゃないか、と思うところに声をかけさせて頂きます。
いいお店だなあ、と思ったときには、いきなりそのお店を統括している本社などを調べ、電話をします。とても親切にバイヤーの方につないで頂くことが多いです。もちろん、採用にならないことは多いですが、サンプルを送って見て頂いた後に商談して頂く場合や、いきなり商品を採用頂くこともあります。でも、真似をしても上手くいかなかった、とクレームは言わないでください。商品が売り込む先のお店の雰囲気に合わなかったり、タイミングが悪かったり、忙しかったり、売り込んだ商品に興味がなかったり、みなさん色々な事情があります。それらを加味し、挑戦して失敗したら、なぜ上手くいかないのか改善し、また挑戦してみてください。
東急ハンズさんへの商品提案先
ロフトさんへの商品提案先
イトーヨーカ堂さんへの商品提案先
雑貨屋ブルドックさんへの商品提案先
PLAZAさんへの商品提案先

事業をはじめた頃は、メールや電話での飛び込み営業をしていたことが多かったです。

でも、ギフトショーの展示会に出た後は、大変有難いことに、本当にたくさんの方にお声掛け頂くことができ、何とか事業を進めることができました。

展示会の出展費はとても高いので、展示会に出る前までは、正直、出展費以上に受注がもらえるのかとても心配でしたが、本当にたくさんのご注文を頂くことができました。
なので、展示会に出てみることはとても有効だと思います。

でも展示会に出る前に、ある程度、自分なりに営業をしていたことは、とてもよかったと思っています。取引する方法の下準備(納品業務や請求業務など)ができていましたし、比較的大きな取引を頂いたときもあまりビクビクせず、対応することができました。

まずは、なんでもやってみる、失敗したら改善して、またやってみる。何でもこの繰り返しのようです。

こんなに世の中が進んでも、人は同じ間違い、おなじ失敗をするのは、やっぱり本人が体験してみないと物事を分かることにはならないからなんだと思います。

なんかもっと上手くいく方法はないかなあ、と上手くいくことをかけ算のように増やす方法を考えてしまいがちですが、立派な経営者の方々の話を聞くたびに「かけ算なんてない。ただ1の努力を足していくだけ」なんだなあ、と日々感じています。

事業が大きくなれば、かけ算もできるようになるようですが、それはあくまでもマイナスのかけ算をしない素晴らしい経営方針があればこそ。もし力不足の考え方でかけ算をしてしまったら、何倍ものマイナスの事業になってしまうと思います。

「1の努力を足していく。」これが営業だと思っています。

4.04.2014

個人デザイナーの生きる道

個人のデザイナーが独立するには、正直、大手広告代理店で名前を売ってから独立するか、OEMのように得意先から外部専属スタッフとして仕事を定期的にもらうかしないと思っています。

ぼくもデザイナーとしてお仕事を頂こうと目論んでいたこともありますが、知名度もなければ、売り込み方も分からず、やきもきしていた期間が長くありました。

デザイナーは、あくまでも技術者だと思います。会社内でデザイナーをしていたら、仕事はどんどん来るし、自分で営業するなんてことは皆無だと思います。
そんなデザイナーがいざ独立すれば、1に営業、2に営業。ひたすら営業しなければいけないと思っています。仕事をゲットしなければ、デザイン業務にたどり着けません。nendoの佐藤オオキさんも最初の頃は仕事がなく、ミラノの会社に何度も何度も何案も企画を作って、通い詰めて、やっと仕事を1つ頂いたそうです。

でも一体どうすればいいんでしょうか。
とにかく効果的に露出度を上げる、自分の存在を知ってもらうことが大切だと思います。

世の中には、デザイナーをパソコンのようにこき使う、デザイナー登録サイト、というものがありますが、それには、結構限界があると思っています。

今、自分が考えられる案としては下記10案です。

1)集客のためのWEBを作る。※作品事例必須

2)Facebookでファンページを作成し、自分の作品を丁寧に紹介し、広告を出す。費用対効果、口コミ力がよい。

3)同じく、ツイッターで仕事オンリーのページを作り、広告、および、逆フォローし、売り込む。

4)JAGDAなどへのデザイナー登録。

5)デザイン賞などへの応募。デザイナーはなんと言っても箔が大切です。何かしら賞を受賞することができれば、世の中からの視線が変わってきます。

6)東京デザイナー情報に登録する。ぼくはこちらから仕事をいくつか頂きました。
https://www.tokyo-kosha.or.jp/wl/war/w_dez001.do

7)外部スタッフを募集しているところにカタログや作品を送りまくる。「デザイン 外部スタッフ 募集」で検索すると出てきます。

8)リリースや売り込みで、自分の強みをきちんと打ち出し、ダイレクトメールや飛び込み営業する。例えば、「和を感じさせるデザイン、ノスタルジックなデザインを得意としています。」など。

9)イベントや個展を開催し、営業するのも手。下記では無料で展示できるし、比較的安価で展示できる場所は探すと結構あります。また友人が自分の知り合いを紹介してくれる絶好のチャンスでもあります。
http://www.tyharborbrewing.co.jp/jp/ty-harbor/artworx/

10)展示会に出る。出た方に伺ったのですが、以外と上手くやれば、仕事結構もらえるらしいです。↓
http://www.giftshow.co.jp/tigs/artistvision/

その他、異業種交流会、セミナーへの参加、新聞・雑誌等へのプレスリリースなど。

今、とりあえず、思いつくのはこんな感じです。ふぁいとです!

ぜひ▷プロモーション(広報)についての項目も参考にしてみてください。

2.25.2014

SUGAI WORLD事業計画書の概要

ミッション
「世界にもっと夢と想像力を!」
夢と想像力に限界はありませんし、重いものでも軽いものでもありません。
それは、ふわふわしているけど、人を自由にすることができます。
夢と想像力は、何にも縛られない自由なもの。ぼくと皆さんの夢と想像力の力で社会をもっと自由で夢溢れるものにすること。
それがSUGAI WORLDの使命です。

基本理念
“Happy Design Gift Maker”
“Happy” 作る人、使う人を幸せにし、“Design” 目的に対して機能し、“Gift” 誰かのための特別なギフトになる、“Maker” 今までにないよいものを作ります。

事業領域/経営戦略
ターゲット:日々を楽しく、心にゆとりをもって過ごしたい方
事業内容:遊び心溢れる製品を軸とした事業
どうやって競争優位性を構築するか:今までにない良い、ユニークな商品の供給と流通

スガイワールド事業は、次の計画により行う。

第1 商品開発事業
デザイン雑貨開発事業
年に1回または2回(2,9月)の新商品リリース

2 他社商品開発支援事業
他社の商品開発を支援
商品企画、デザイン、製造、流通、PR、販売面での支援

3年後あるべき自社の姿
デザイン雑貨の中でも「遊び心」に特化させた持続的な製品開発
ミュージアムショップ、セレクトショップへの販売網の強化
文具、アパレル業界販売網の強化

商品開発事業で目標売上高、目標計上利益の必達
他社商品開発支援事業で目標売上高、目標計上利益の必達


2.01.2014

商品開発プロセス

商品のデザインについてや、またその作った商品をどう販売していったらよいかという相談をときどき頂きます。
商品において、デザインというものは、ほんの一部分だということを認識されている方があまりいないように感じます。商品をお客様に届けるまでにはたくさんのプロセスがあります。下記の図はあくまで自分が今まで勉強したり、実際にしてきたことなので、一般的なものではないかもしれませんが、ご参考までに。
この図の中にあるように、デザインはあくまで商品の一部分にしかすぎません。中小企業の方からときどき、「デザイナーに商品のデザインをお願いしたんだけど売れないんだよねー。」という話を聞きます。その理由は、デザイナーはあくまで商品をデザインするだけであって、流通や広報、売上げの損益分岐管理など、商品を取り巻くすべてのことをやってはくれないからです。

企業の方がデザイナーにデザインを依頼しても、その企業側がデザイナーやデザイン任せであったり、企業側に商品への主体性や思い入れがなかったり、流通網がなければ、かなり悲惨な結果になることは目に見えています。

ぼくは、今でこそ「小売り店での商品の存在について」何となく分かってきたように思いますが、スガイワールドの事業を始めたばかりの頃は全く分かりませんでした。
1小売店に商品を置いて頂くということは、そのお店の棚を一定期間、あるいは長期間占領することになります。例えば、そのお店の家賃や人件費、維持費を棚の面積で割ると、1ヶ月にその棚でいくら稼がなければいけないか、という金額が出てきます。目標値を売上げることができなければ、その商品は二度と置いてはもらえないかもしれません。しかし、売れなくてもお店のコンセプトとマッチしていたり、お店のアクセントや変化を生み出す商品であれば、継続して置いて頂けることもあります。ただ、そのお店の大切な棚を割いて置いて頂いていることは忘れてはいけないと思います。
なので、できるだけ小売店様に少しでも喜んで頂けるようにPOPを作ってお送りしたり、新商品のご案内や、雑誌や新聞の掲載事例をお送りしたりすることはとても大切だと思っています。

こういったことに限らず、商品をお店で取り扱って頂き、なおかつ、お客様に買って頂けるようにするには、本当にたくさんのことを事細かく実行していく必要があります。なので、もしこういったことができないのであれば、おそらく商品を継続的に取り扱って頂くことは難しいと思います。

商品がまったくない状態でこういったことを認識することは難しいかもしれませんが、もし、自分が作った商品をできるだけ多く、社会に送り出したいという思いがあるのであれば、まずはどこかの会社で働きながら学ぶか、他社からやり方を学び取ることもおすすめです。もし商品をすでに作ったのであれば、その商品をどんな流通チャンネルで、どんな人をターゲットにし、どうプロモーションし、どう事業化していきたいかなど、事業計画書やマーケティングマネジメントを一度整理されてもよいかもしれません。
マーケティングについては、簡単に→こちらでふれています。ご参考まで。

1.21.2014

起業家にとっての失敗とは

現代において起業家とは、将来マイホームを買うことと同じように、今では一般的な、一つの夢になっているそうです。

先日、元会社の後輩の方と食事をしました。そのとき、彼からこんな話を聞きました。
彼が、とある展示会で、とある会社のブースを眺めていると、その会社の社長が声をかけてきてくれたそうです。色々と話しているうちに、その社長と食事の約束を取り付け、後日、本当に食事に行ったそうです。その付き合いは、今でもずっと続いており、その会社の忘年会まで参加したそうです。

ぼくは、仕事とは、2回、3回と人と会う機会を増やし、少しでも人と交流を深めることが大切だと最近気が付きました。彼は、そのようなことを自然にやってのけ、ちょっとした出会いやチャンスも逃さない彼の前のめりな姿勢に感服しました。彼には夢があり、それに向かって実直に努力し、少しでも夢に近づけるように日々がんばっています。純粋に、出会った人を尊敬し、あらゆる人から少しでも学び取ろう、つながろうと努力しています。

起業家にとっての失敗とは、挑戦しないことであり、会社が倒産寸前になったり、倒産してしまったりすることは、一つの通過点にしかすぎないそうです。世の中は、「あの会社を倒産させた社長」というレッテルを貼り、バカにし、邪揄するかもしれません。しかし、アメリカのシリコンバレーでは、会社を倒産させてしまったことでさえ、次に活かせるのであれば、一つの勲章として考えられているそうです。大いに挑戦した証明なのだそうです。

起業家と起業家精神を持たない人の価値観は対局です。大企業でさえ経営が安定することはありません。成長か衰退のどちらかです。起業家や企業にとって、挑戦しないことは失敗であり、安定よりも、変化や成長を、少しでも前に前進することを強く望みます。自分と性格が真逆であったり、性格が会わない人との出会いや取組みは、視野を広げ、ビジネスに成功をもたらすとさえ考えています。周りがリスクと考えることをリスクと考えないのです。起業家や企業にとっては、何もしないことが一番のリスクなのです。起業家とは自家発電する人。

後輩の彼の前のめりな経験談を聞き、「自分に必死さは足りなくないか、努力が足りなくはないか、考えが甘くはないか、人のためになることを考えているか」という起業家に必要な思いを改めて考えさせられました。

1.08.2014

ひげ付箋が初めて店頭に並んだあの日のこと

2011年。ひげ付箋が初めて店頭に並んだあの日のことは、今でも鮮明に覚えています。

ある日、ひげ付箋を卸して頂けるという会社の方から「ひげ付箋が東急ハンズ決まったよ!」と一本の電話がありました。「ほんとうですか?!ありがとうございます!とてもうれしいです!」とお伝えしました。妻と「すごいね!うれしいね!」と言い合いながら、その日は、たくさんの数の出荷準備をしました。

後日、渋谷にある東急ハンズさんの付箋売り場に恐る恐る半信半疑で行ってみました。東急ハンズさんは、大学生時代から社会人生活にいたるまで、ずっとお世話になっていて、大好きなお店の一つです。そこにいるじゃないですか!ひげ付箋たちが!FuとFoが!(実は、ひげ付箋のブルーは、口がにんまりしているのでFu、イエローは口がFoになってるので、Foと名前を付けています。)たくさんのかわいい付箋たちに囲まれて、いい表情しているじゃないですか!あまりの感動にその場で5分放心状態でした。自分が0から考え、投資し、企画、デザイン、製造、卸のすべてを一人で統括した初めての製品がそこにいるのです。

するとそこに、とある2人のカップルがやってきました。彼女が膨大な付箋の中から、ひげ付箋を見つけ、手に取ったのです。彼に「ね、これリンゴに貼るんだって、かわいいね!」と言うと、彼氏は「あ、ひげの付箋ね」と素っ気ない感じの返事。「くそー、今までにない、ひげのカタチをしたかわいい付箋なんだぞ!いろんなものに貼ると愉快なんだぞ!」と心の中で叫びながら、それでも彼女がうれしそうにひげ付箋を手に取り「かわいいね!」と言ってくれたときの記憶は今でも鮮明に覚えています。
(※東急ハンズ渋谷店ではひげ付箋は現在取り扱われていません)

ぼくは、就職活動時代、何百社と書類選考に落ち、何十社と面接試験に落ちた経験があります。そのときは、「自分は本当に社会に不必要な人間なんだなあ」と思いました。でも今は、たくさんの素晴らしい会社様にスガイワールドの製品をご採用頂いています。スガイワールドの製品は、ぼくの分身みたいなものですから、お店に商品としての採用が決まると、まるで自分がその会社様の採用試験に合格したかのように感じます。就職祝いをしたいくらいうれしい気持ちでいっぱいになります。

そしてその商品がお客様のお手元に届き、ツイッターやFacebookで「友達にプレゼントした!」「友達にもらった!かわいい!」「かわいいから買った!」「今度お店で見つけたらほしい!」などのメッセージを発見すると本当にうれしいですし、感謝の気持ちでいっぱいになります。大変有難いことに最近は「愛用してます!」と言って下さる方も増えてきました。

スガイワールドの製品は、「少しでも社会に貢献したい!みんなが明るくハッピーになってほしい!」という願いを込めたぼくの分身です。

これからも少しでもみなさんに楽しんで頂けるように、喜んで頂けるように、精一杯、愉快な製品を発信していきたいと思っています。