2.01.2014

商品開発プロセス

商品のデザインについてや、またその作った商品をどう販売していったらよいかという相談をときどき頂きます。
商品において、デザインというものは、ほんの一部分だということを認識されている方があまりいないように感じます。商品をお客様に届けるまでにはたくさんのプロセスがあります。下記の図はあくまで自分が今まで勉強したり、実際にしてきたことなので、一般的なものではないかもしれませんが、ご参考までに。
この図の中にあるように、デザインはあくまで商品の一部分にしかすぎません。中小企業の方からときどき、「デザイナーに商品のデザインをお願いしたんだけど売れないんだよねー。」という話を聞きます。その理由は、デザイナーはあくまで商品をデザインするだけであって、流通や広報、売上げの損益分岐管理など、商品を取り巻くすべてのことをやってはくれないからです。

企業の方がデザイナーにデザインを依頼しても、その企業側がデザイナーやデザイン任せであったり、企業側に商品への主体性や思い入れがなかったり、流通網がなければ、かなり悲惨な結果になることは目に見えています。

ぼくは、今でこそ「小売り店での商品の存在について」何となく分かってきたように思いますが、スガイワールドの事業を始めたばかりの頃は全く分かりませんでした。
1小売店に商品を置いて頂くということは、そのお店の棚を一定期間、あるいは長期間占領することになります。例えば、そのお店の家賃や人件費、維持費を棚の面積で割ると、1ヶ月にその棚でいくら稼がなければいけないか、という金額が出てきます。目標値を売上げることができなければ、その商品は二度と置いてはもらえないかもしれません。しかし、売れなくてもお店のコンセプトとマッチしていたり、お店のアクセントや変化を生み出す商品であれば、継続して置いて頂けることもあります。ただ、そのお店の大切な棚を割いて置いて頂いていることは忘れてはいけないと思います。
なので、できるだけ小売店様に少しでも喜んで頂けるようにPOPを作ってお送りしたり、新商品のご案内や、雑誌や新聞の掲載事例をお送りしたりすることはとても大切だと思っています。

こういったことに限らず、商品をお店で取り扱って頂き、なおかつ、お客様に買って頂けるようにするには、本当にたくさんのことを事細かく実行していく必要があります。なので、もしこういったことができないのであれば、おそらく商品を継続的に取り扱って頂くことは難しいと思います。

商品がまったくない状態でこういったことを認識することは難しいかもしれませんが、もし、自分が作った商品をできるだけ多く、社会に送り出したいという思いがあるのであれば、まずはどこかの会社で働きながら学ぶか、他社からやり方を学び取ることもおすすめです。もし商品をすでに作ったのであれば、その商品をどんな流通チャンネルで、どんな人をターゲットにし、どうプロモーションし、どう事業化していきたいかなど、事業計画書やマーケティングマネジメントを一度整理されてもよいかもしれません。
マーケティングについては、簡単に→こちらでふれています。ご参考まで。

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