10.01.2014

会社を設立し5ヶ月

会社設立の手続費、国内の商標登録、海外の商標登録、中国の模倣品対策費、新商品への投資、新商品の意匠登録など、会社を始める際にかかる費用と、事業規模の拡大をするための投資等々、今のところ2014年は、会社の売上げと経費がとんとんです。

「会社を立ち上げたばかりのときは、利益が出ないのは当たり前」と頭では分かっていても、利益が少ないことが数字ではっきり分かるとやっぱり悔しい、悲しいものです。

「立ち上げ3年までは、利益が出なくて当たり前、その前にやめてしまったら何も残らない」と、とある社長が言っていました。初めて会社を設立した自分にとっては、それが嘘なのか真なのか全く分かりません。

会社に属しているときは、正直、会社の売上げ、経費、利益のことなど、我が身のことのようには考えていませんでした。でも、自分が事業主となると会社の売上げ、経費、利益のことは、実に切実です。

自動車メーカーのホンダ創業者、本田宗一郎さんは「社長なんて偉くも何ともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。」と言っていたそうです。あんなにすごい会社を創業したにも関わらず、全く偉ぶることのない本田さんの人柄がよく現れた面白い話だと思います。

もう一方で、それは、財務、営業、組織運営など全般を担っていた右腕の藤沢武夫さんの存在を無くしては言えないような気もします。藤沢さんの存在があったからこそ、本田さんは、財務や営業に気を取られず、技術開発に傾注することができたのだと思います。

社長という仕事は、日々の現金管理から組織の運営など、会社のありとあらゆることに気を配らなければいけないと思っています。とても大変な事です。

会社の数字が悪ければ、なぜ悪いのか、問題にまっすぐ目を向け、なぜこの数字になっているのか、来月の課題と計画と予測はどうか、来期は、3年先は、5年先は、10年先は、と念頭に置いて考えていかなければいけないと思っています。

ソフトバンク創業者の孫正義さんは、講演会で100年後200年後300年後先の話まで飛び出します。確かな道を作っていく人の考え方はこうもダイナミックなのかと思います。

そこまでは考えが及ばなくても、せめて来期の利益目標の必達、3年、5年、10年と継続的に事業を運営できるようにしっかり計画を練り、実行し、結果に結びつくよう必死にがんばっていきたいと思います。