6.25.2014

野菜や果物づくりのような商品づくり

最近つくづく商品づくりは野菜や果物づくりに似ているなあ、と思います。
ぼくの実家は、お米にリンゴにさくらんぼ、ラフランスなど山形の特産品を作っている昔ながらの農家です。小さい頃からろくに手伝いはしませんでしたが、ずっとそのような特産品を作る親の背中を見てきました。お米は、春に種まき、夏は毎日雑草取りや水の調整、秋は稲刈り、リンゴは、前の年に肥料をまき、春はのびすぎた枝を切り、夏は消毒、秋にやっと収穫です。

そんなに手間をかけて育てたものも、食べてしまえば一瞬でなくなってしまいます。

商品も似ていて、企画から発売まで短くても1年はかかります。長ければ3年以上かかってやっと日の目をみるものもあります。しかも野菜や果物と同じように、完成した商品は、手塩にかけて作ってきた期間が人の目には見えることはありません。

でも、お店やネット上でスガイワールドの商品をたくさんの方が楽しんでいる様子が分かるととてもうれしいです。
そして今も、喜んで頂ける方の笑顔を思い浮かべながら、新商品開発を進めています。一つの商品が完成するまでには、いつもたくさんの壁にぶち当たっていて、今も大きな壁にぶち当たっていますが、笑。

農家の方が、食べる方の笑顔を思い浮かべて、野菜や果物を手塩にかけて愛情かけて作るように、スガイワールドも、使う方の笑顔を思い浮かべて、商品を手塩にかけて愛情かけて作る、これがスガイワールドの商品づくりです。

6.19.2014

スガイワールドのものづくりの強み

テレビのインタビューでオランダのデザイナーMarcel Wandersさんがとても面白いことを言っていました。
「日本のものづくりのルーツは神道があるように思います。日本のモノには、魂、性格、特徴があるように感じます。ある日本人デザイナーは、“すべてのモノに命を注ぎたい”と言っていました。日本の文化には、そんな特徴が組み込まれていて、身の回りにあるものすべてに生命があるように感じます。」

これは、外国の人から日本のものづくりを見た、とても面白い視点だと思います。

ぼくの詳しいプロフィールにも書いていますが、神道の「モノには全て神が宿る」という教えがとても好きです。神道は、日本に仏教が入る以前からある古代の宗教です。自然崇拝として、山、海、川、草木石までを崇拝します。農家生まれのぼくは、この教えに強く影響を受けました。

このモノに対する敬(うやま)う心があることによって、ぼくは、ものづくりに対して精神誠意、魂を注ぎますし、出来上がったモノに対しては自分の分身であるかのようにも感じています。

日本のものづくりを作ってきたソニーの井深さん、ホンダの本田さん、京セラを立ち上げた稲盛さんも、自分たちのものづくりに、日本の神道のルーツがあることによって、他国に負けない素晴らしいものづくりに取り組むことができたのではないかと思いました。

古代から脈々と受け継がれてきた日本の神道の教え、精神こそ、日本のものづくりのルーツであり、強みだと思うと同時に、自分自身のものづくりのルーツであり、強みであると思いました。

6.16.2014

社会問題に対して何ができるか

今も世界には、たくさんの社会問題が溢れています。
アジア、アフリカ、南アメリカの貧困、終わらないアラブ社会の紛争、世界の領土問題。

日本に目を向けても本当にたくさんの問題が溢れています。
目処の立たない被災地復興、プレハブ生活から抜け出せない人たち、先の見えない福島原発処理、生活保護が必要な児童、超高齢化社会、広がる所得格差。

問題が大きすぎて、難しすぎて、何をしたらいいのか分からなくなりますし、思考停止になってしまいそうになります。

でも、ぼくには答えがあります。スガイワールド事業で利益を出し、きちんと税金を納めることで、これらの問題に少しでも貢献できると考えています。

税金をきちんと納税することによって、国会議員や都議会議員、有識者の方などへ、専門的な問題をその人たちに任せることができます。税金以外にも、支援したい非営利団体などへの寄付も有効だと思います。

もちろん、マンデラさんやガンジーさん、ナイチンゲールさん、U2のボノさんなど、自分で世界の大きな問題や難しい問題に対して真っ向から立ち向かうことができる人もいると思います。

でも、ぼくは世界の大きな問題や難しい問題に専門家ほど詳しいわけではありませんし、社会問題の専門的な勉強をしてきたわけではありません。世界各国の法律についても詳しくはありません。

人は、適材適所だと思います。自分が何に情熱を持って取り組むことができるかきちんと見極め、それにただ必死に取り組む。そして社会に貢献する。ぼくは、それだけでも社会の大きな問題や難しい問題の解決の一助になりえると信じています。

ただ自分が所属する国や世界が間違った方向に行こうとしてはいないか、日々関心を持ち続けることもとても重要だと思っています。

そして選挙によってイエスかノーを意思表示することもとても重要だと思っています。
参考までに日本政治.comでは自分の考えに最も近い政党を知ることができます。

6.03.2014

企業の生存率

2014年5月20日株式会社スガイワールドを設立しました。
立ち上げることができても、本当の気持ちは「何年続けることができるかな…」です。こんなことを言ったら大切なお取引先を失いそうですし、続くように努力してよ!と言われそうですが…。

そこで企業の生存率というものを調べてみました。
ネットを調べてよく出てくる情報は、
国税庁(2005年)の調べを引用しているもので、設立5年で約85%の企業が消え、10年以上存続出来る企業は、6.3%、設立20年続く会社は0.3%だそうです。はじめはこれを素直に「そうなのかー、世の中厳しいなあ…」と思いましたが、よくよく考えるとどうもおかしいです。だって、知っている会社で10年続いている会社は100%です。設立して20年続く会社もたくさんいらっしゃいます。
そこで「中小企業白書 2011」に記載されている帝国データバンクのデータを発見しました。「10年後には約3割の企業が、20年後には約5割の企業が退出」と書いていました。10年保つ会社は、10社中、7社。20年保つ会社は10社中、5社。この生存率なら現実味があると思いました。

ぼくは、希望は大きく持ち、何とか株式会社スガイワールドは30年保ちたい!と思っています。30年残るには、10社中、5社に生き残らければならないのです。

そこでどういう会社が生き残ることができるのか、を調べてみました。
帝国データバンクの方によれば、3つの条件があるそうです。
「10年以上生き残る会社」の条件より

1つ目は、「成長業界のニッチ分野」に注目し、先駆者として市場参入している
スガイワールドは成長業界にいるのか、という問いに対しては、謎です。デザインギフトの分野は海外では、10年か20年前からあったものです。ただニッチな分野だとは思います。ニッチな方をターゲットにしているというところはあると思います。ただ自分がその分野の先駆者かと問われれば、それは全く違うと思います。

2つ目は、自社のコアコンピタンスを認識し、そこに資源を集中投下している
コアコンピタンスとは、「専門的な能力」のことだそうです。
スガイワールドの企画の考え方は、誰でも使える発想法から考え出しているものなので、特に専門的な能力だとは思っていないです。ただ「今までにないよいもの」を世の中に送り出したいと考えていて、それを実現するために自分のもつ能力を総力的に活用しているとは思います。

3つ目は、経営者が「明確なビジョン」を打ち出している
ぼくはスガイワールドの使命として「世界にもっと夢と想像力を!」と打ち出しているのですが、これを明確かと問われれば、かなり漠然としているような気がします、笑。ただ、スガイワールドを小さくともキラリと光るグローバルカンパニーにしたいとは考えています。

生き残ることができるか否かは、皆さんに必要とされるか、されないか、ここに集約されてくると思いました。必要とされなければ、存在意義はありませんし、また日々、必要とされるように成長していかなければならないと思っています。ビジネスは、スピードを求められると同時に、焦ってもしょうがないところもあると思います。皆さんに少しでも必要として頂けるように「今できることを焦らず最善を尽くす」これが今出せる、30年生き残るために実行する答えです。