10.31.2014

ものづくりで生活しようとするとき

スガイワールドの商品を取り扱って頂いているお店の方が、スガイワールドの商品が売れたとき「売れました!」ではなく「お嫁に行きました!」と言ってくれます。

ぼくは、この言い回しがとても好きです。商品を単なる商材としてではなく、愛着のある特別なモノとして扱って頂いている証拠だと思います。

いつからモノは、単なる商材になったのでしょうか。伝統工芸品や愛情込め、丹誠込めて作ったものは、単なるモノではなく、作った人の分身でもあると思います。

高度成長期時代に“大量生産大量消費”という概念が生まれ、溢れ出るように作られては廃棄されてきたモノたち。

でもそんな時代は影を潜め始め、自分の分身のようなモノを作る若い人たちが今、徐々に増えてきているように思います。

昔から日本には、モノをすり切れるまで使い、補修してはまた使い続けることを美徳とする考えや、神道の「あらゆるモノに神はやどる」という教えがあります。
そんな価値観がまだまだ日本人から消えてはいないと思います。

ただその、ものづくりの力があるだけでは、生活は簡単には成り立ちません。

ものづくりの力のほかに、営業力や広報力、会計力とこのすべてのバランスが均等にとれなければ、歯車はうまく回りません。

自分自身を5点満点で評価するならば、
ものづくり力:4
営業力:4
広報力:2
会計力:2
といったところでしょうか。
これでは落第点ですが、自分でこれらすべてを補おうとは全く思っていません。自分に足りないところは、誰かに補ってもらえばいいと思っています。足りないところを自覚し、人に協力してもらうように働きかけるのが経営力だと思っています。

私の妻は、
ものづくり力:4
営業力:2
広報力:2
会計力:4
だと思います。二人合わせれば、ほとんど5点以上になります。

ただ唯一足りないのが広報力です。なのでこれは、もっと勉強し強化したり、外部のサービスなりに依頼しようと考えています。

ものづくりで生活しようとするには、ものづくりに対して、自分の分身を作るように愛情込め、丹誠込めて励むだけではなく、営業力や広報力、会計力もふまえた総合的な活動をしていかなければいけないと考えています。