7.15.2014

尊敬する人はいますか?

尊敬する人はいますか?と時々聞かれることがあります。
尊敬する人は、たくさんいるのですが。

ぼくは、生きている人みんなを尊敬しています。だって生きるって本当に大変です。

一度、社会の仲間はずれになってしまうとたちまち路頭に迷ってしまいます。一回でも住むところがなくなり、住所不定になってしまうとバイトにも採用されなくなり、生活費を稼ぐことはとても難しくなってしまいます。

そのような人を減らすためにも、日本の各地方自治体には、セーフティーネットと呼ばれる社会保障があります。

住むところがなくなってしまっても、各地方自治体が住む場所を一時的に提供し、就労支援します。でも、本当に生活に困窮してしまった人は、ケータイもなければ、インターネットで検索し有益な情報を得ることもできません。
ですので、各地方自治体の福祉課に自分の力だけでたどり着くことはとても難しいと思います。食べるもの、住むところ、着るものにも困ってしまっていたら、生きる気力もなくなって、福祉課に行ってみようという気持ちさえもなくなってしまうと思います。

しかも、いざたどり着いたからといって、簡単に住む場所を提供してもらい、就労支援してもらえるかといったら、そうもいきません。色々な細かい手続きや審査を待たなければいけません。

この日本は、交通事故でなくなる人より、自殺する人の方が多いそうです。
2012年の交通事故死者数は、約4千人(警察庁交通局調べ)。
自殺者数は、約3万人(警察庁調べ)だそうです。多くの人が自分で自分の命を絶ってしまうのです。

みなさん生きるのに必死です。みんながんばって生きています。だから、人を安易にけなしたり、笑ったり、バカにしたりしないで、自分ができる精一杯のことをしてほしいと思っています。

ぼくは、社会不適合者なんてこの世にいないと思っています。人は、人に必要とされているか分からなくなると、事件を起こしたり、自殺してしまったりすると思います。
ぼくは、生きている人みんなにこの世の中をよりよくする使命があると本気で思っています。

スガイワールドの活動を通して、自殺する人が少しでも減ったらいいと本気で思っています。
大学のときの先生に言われました。「キミがやってることと自殺者を減らすことってすごく遠いよね。」
でも遠くてもいいんです。スガイワールドの商品のようなヘンテコなものがある世の中っておもしろいよね、楽しいよね、と思ってくれる人が少しでも増えれば、それでいいと思っています。

食べるもの、住むところ、着るものに困っている人は、スガイワールドの商品に見向きもしないかもしれませんし、逆に腹が立つかもしれません。

でもスガイワールドの商品で少しでも、楽しく生きることができる人が増えたらいいな、と日々考えながら活動しています。

尊敬する人は、今を生きているみんなです。