6.19.2014

スガイワールドのものづくりの強み

テレビのインタビューでオランダのデザイナーMarcel Wandersさんがとても面白いことを言っていました。
「日本のものづくりのルーツは神道があるように思います。日本のモノには、魂、性格、特徴があるように感じます。ある日本人デザイナーは、“すべてのモノに命を注ぎたい”と言っていました。日本の文化には、そんな特徴が組み込まれていて、身の回りにあるものすべてに生命があるように感じます。」

これは、外国の人から日本のものづくりを見た、とても面白い視点だと思います。

ぼくの詳しいプロフィールにも書いていますが、神道の「モノには全て神が宿る」という教えがとても好きです。神道は、日本に仏教が入る以前からある古代の宗教です。自然崇拝として、山、海、川、草木石までを崇拝します。農家生まれのぼくは、この教えに強く影響を受けました。

このモノに対する敬(うやま)う心があることによって、ぼくは、ものづくりに対して精神誠意、魂を注ぎますし、出来上がったモノに対しては自分の分身であるかのようにも感じています。

日本のものづくりを作ってきたソニーの井深さん、ホンダの本田さん、京セラを立ち上げた稲盛さんも、自分たちのものづくりに、日本の神道のルーツがあることによって、他国に負けない素晴らしいものづくりに取り組むことができたのではないかと思いました。

古代から脈々と受け継がれてきた日本の神道の教え、精神こそ、日本のものづくりのルーツであり、強みだと思うと同時に、自分自身のものづくりのルーツであり、強みであると思いました。