12.12.2015

経営者として大切なこと

成功する経営者の条件として普遍的な法則はあまりないようですが、重要な素質として、何があっても「いちいち騒がない」ことが大切なのではないかと最近感じてきました。ぼくは、感情の起伏が激しいので、何かちょっとでも問題が起こるといちいち騒いでいました。でもいちいち騒いでいたら、事業者として人に迷惑をかけるだけです。

でも、立場によっては、いちいち騒いだ方がよいときもあるかもしれません。新入社員の人が何かトラブルを抱えているのにも関わらず騒がないと、トラブルを他の人が発見し、共有できず、かえって他の人に迷惑がかかります。会社員時代は、何かトラブルが起きたときは、上司や周りの人にできるだけすぐに騒ぎを伝えていました。それをどう処理するかは、上司や、経営者の仕事だと思っています。

その他にも最近、経営者として大切なのではないかと思うことを書き出してみます。

成功する起業家は、人がやけどするほど熱い
成功している起業家の多くは、周りにいる人をやけどさせてしまうほどの情熱を持ち、事業に取り組んでいるような気がします。そのくらいの気迫がなければ、周りにいる人を突き動かし、ゴールに向かってたどり着くことは難しいかもしれません。
世界中の誰もが悲観的になっても起業家は明るい未来を信じて疑わないことも大切だと思っています。それが人を引きつける力になります。

経営は科学ではなく心
経営は、科学的に分析し、論理的に進められるものではないような気がしてきました。もちろん体系的に進めていくことも重要ですが、そこに人の心が宿っていなければ、何もうまくはいかないようです。経営について書かれた本の中で、科学的な内容のものは少なく、精神論の話のものが多いのは、その理由があるからだと思います。

まずは行動
まずは行動です。結果を出している人は「持ち前の行動力で」と言っているのをよく耳にします。やってみて失敗したってなんてことありません。失敗したら、また一つ笑い話ができたと思えばいいだけです。行動する前に心配したってしょうがありません。失敗しても元気に笑っていれば、きっとうまくいく、と思いながら実行するのみです。
その人の実力とはその人の失敗の厚みです。人生とはどれだけ稼ぐかではなく、何を経験するかです。失敗を恐れていては何も身になりません。

成功とは
自分が好きなモノやコトを知っていれば、三分の一は成功しています。
それに情熱的に取り組んでいれば、三分の二は成功しています。
それが人のためになることであれば、成功は間違いないと思います。

努力について
努力することは大前提ですが、努力をしたら結果が出るというのはウソです。誰もが努力をしています。でも一人一人、努力できる時間は限られています。その限られた時間をいかに有効に、有意義に活かせるか、が重要です。
モノや資金や時間は有限ですが、人の可能性は無限です。その無限の可能性を限られた時間の中でどう活かすかが重要です。
誰のせいにもせず、与えられたチャンスに感謝し、そのチャンスを最大限に活かせる人こそ成功できるのです。

商品やサービスについて
会社が発信する商品やサービスはあくまでも点であり、経営の文脈の一部です。それがつながって会社の線、歴史になります。そのことを捉えず、商品やサービスを何の脈絡もなく行っていては、いつになっても会社の歴史を築くことはできません。

商品やサービスにおいて、常に「新規性のある企画を打ち出す会社の未来は明るく、他社を模倣するだけの会社の終焉は近い」と思っています。模倣していては、いつになっても偽物です。
使う人、買う人の時間や気持ち、心が得をすれば、自ずと自社にはきっとその得が帰ってくると思っています。それには、人として正しいことをしなければいけません。

20年後の価値を作る
事業に取り組んでいると、日々の売上げの確保や日常業務にとらわれ、どうしても近視眼的になりがちです。でも事業を継続させるには、今現在において、20年後の価値を作ることを意識して取り組んでいかなければいけません。今、行っていることは「20年後の価値を作っているか」をきちんとふまえながら行うことが大切です。


参考資料:「ジャック・マー アリババの経営哲学」「社長は少しバカがいい。」「人生をいじくり回してはいけない






12.07.2015

失敗したこと

人の失敗談を聞くと「色々みんなも苦労しているんだ、失敗しているのは自分だけじゃないんだ。」と気持ちが楽になるので、これを読む人の気持ちが楽になるように、自分の失敗談を残しておこうと思います。

筋を通さなかった
営業の人を通さず、直接下請けの人に連絡してしまい、猛烈に怒られた。

ホームページで取扱店を掲載しているのをなぜか怒られた
「店舗ごとお取扱い商品、在庫状況が異なります。」と明記しているのですが、「なんでホームページに取扱店と載っているのに商品の取扱いがないんだ!」というクレームがお客様からお店にあるらしく、そのクレームがこちらにきた。

データ上と実際の在庫数が違った
データ上は在庫があるのに実際には無く、その旨をお伝えし、怒られた。このようなことがないようにかなりの頻度で棚卸しをしているのですが。

メーカーの都合で流通網を整理し怒られた
流通網をコントロールするのはメーカーの仕事だと思うのですが、こちらで調整していたところ、その事情を丁寧に説明したが、とある問屋さんがそれを気に入らず猛烈に怒られた。

他にも数えきれないほどの失敗があるのですが、失敗したことはすぐに忘れます。ぼくは気がすごく小さいので、忘れないと滅入ってしまって、立ち直れなくなります。記憶力が悪くて本当に助かりました。


誰かの気分を害するようなことをするとトラブルの原因になります。
一つ一つ丁寧に仕事をやろうと努力していますが、忙しかったり、せっぱ詰ったりすると大概問題が起こります。こちらになんの落ち度がなくてもなぜか怒られるときもあります。

誰にでも必ず試練が訪れます。

人生は甘くはなく、つらいということは誰だって分かっています。だからこそ、人生には夢やファンタジー、歌や笑いが必要なんだと思います。

ネガティブなことがあふれるこの世界をポジティブにしたい。

困難にくじけないように、なんとかがんばっていきたいと思います。

11.14.2015

ぼくがハイモジモジさんを尊敬する理由

皆さんは、「デングオン」という商品をご存知でしょうか。2010年創業の夫婦二人のユニット、ハイモジモジさんが作った商品です。動物の形をしたメモで、メッセージを書き、パソコンのキーボードの隙間に立てておけるものです。一度は目にしたことがある方も多いと思います。

その「デングオン」は、文房具業界では「キーボードメモ」と呼ばれ、「キーボードメモ」という新しい概念、文化を文房具業界に築き上げたすごい商品です。今では「デングオン」を模倣した商品がさも当たり前のように出回っており、文房具業界の悪しき習慣の洗礼を受けています。

世間ではハイモジモジさんは、文具メーカーという認識をされているかもしれませんが、ぼくは、ハイモジモジさんは、ただの一文具メーカーではなく、カルチャーメーカー、つまり文化を作り出そうとしている唯一無二の会社だと思っています。

文化とは生活様式、人々の生活の中に自然と組み込まれていることです。

例えば腕に巻くメモ「リストイット」。“メモを腕に巻く”という何気ないことに思うことかもしれませんが、その“何気なさ”を作り出すということは本当にすごいことです。

気持ちを伝えるチップ「キモチップ」。チップというと現金を渡すことが当たり前かもしれませんが、「キモチップ」は、気持ちを伝えるメモをチップの代わりに渡すという小粋なものです。現在は、地方の方言をあしらったご当地キモチップを企画されており、キモチップを日本の一大文化に築き上げようとされています。

新しい文化を築くには並のことをしていては不可能です。

他がしない、しようとも思わないこと
発案者しか成功するとは思わないようなもの
しかし発案者は、発案したものの成功を強く信じて疑わないこと

以前、ハイモジモジのお二人にお会いしたとき、「自分たちはなぜ世の中がこうなっているのか、いつも疑問に思うんです。」というようなことをおっしゃっていました。

何気なく疑問に思うことが多いそうなのですが、誰でも当たり前だと思って疑わないことに疑問を持ち、行動し、更にそれを経済活動にできるということは、本当にすごいことだと思います。

普通の人であれば、日々の生活に流され、考えることから逃げてしまうようなことから逃げ出さず、いつも向き合っているのです。

それがハイモジモジさんが新しい文化を創ることができるカルチャーメーカーである理由だと思います。

文化を消費する側ではなく、新しい文化を創り出そうとしているその前向きな姿勢にいつもとても刺激を受けています。


そして今日もハイモジモジさんは、新しい文化を築き上げようと奮闘しています。


11.13.2015

起業家の信条

自分にエネルギーを与えてくることを行い、楽しむ。
どうすればうまくいくかを工夫する。
「できない」又は「多分」の代わりに「やれる」と言う。
信念とバランス感覚がある。
できるかどうかわからないときは、やってみる。
もう半分しかないより、まだ半分ある。
現状に不満を持ち改善を求める。
ほかとは別の方法でやる。
負う必要のないリスクを負わない。自分にとって適切な起業機会ならば計算されたリスクを負う。
事業が失敗しても失敗から学習する。
許可を最初から求めるよりは、後から許しをこう。
お金ではなく、起業機会と成果に執着する。
お金は、タイミングの合った優良起業機会を持った適した人材に与えられる道具であり、スコアカードである。
利益を得ることは、お金を使うよりずっと楽しい。
経営チームからヒーローを生み出す。チームは事業を築き、個人は人生を生きる。
達成に誇りを持つ。
成功に欠かせない細部に苦労をいとわない。
誠実と信頼は、関係を強固にする。
器を大きくする。
長期戦に覚悟する。すぐ金持ちにはなれない。
払い過ぎに注意する。しかし機会を失わない。

(「ベンチャー創造の理論と戦略」より抜粋、一部修正)

11.12.2015

「不便だったり、良くないことだけど、当たり前だと思って変えないこと」を変える

以前このログに「地球に生まれたあなたは、間違いなく世の中に必要とされています。
あなたの助けを強く求めています。」と書きました。具体的にどのようなことが求められているか、書きたいと思います。

社会に存在する問題をいかに解決するか
事業の大きさは解決しようとする問題の大きさに比例します。
「売上げを上げること」が目的になったとたんにその事業は終焉へと向かいます。

「不便だったり、良くないことだけど、当たり前だと思って変えないこと」を変えることが求められています。
需要と供給のギャップや、人と人とのギャップ、人と組織のギャップ、組織と組織のギャップを改善することが求められています。ギャップとは、ズレや隔たりのことです。
注意深く、地域社会や世界に目を向けてみてください。

例えば、
日本の人口はますます少なくなり、住む家は余っているのに、未来ある若者が安くよい家に住めないギャップ

生活に困窮している児童がいるにも関わらず、そんなことはお構いなしの裕福な高齢者や資産で生活をしている人がたくさんいるギャップ

窮屈なオフィスで働きたくないのに、それを改善しようとしない経営者とのギャップ

満員電車は誰も乗りたくないのにそれを改善しない利用者と電車会社のギャップ

車を所有している人はたまにしか乗らないのに、車の移動手段を求めている人に貸さないギャップ

自動車メーカーは若者に車に乗ってほしいのに、その若者が好きなカタチをした車を作らないギャップ

自然エネルギーで生活したい人がいるのにそれを実現しようとしない電力会社とのギャップ

歩きスマホは危険だというのに、スマートフォンに3方向カメラを付けそれを画面に表示させ危険を回避させたり、アラームで知らせ安全性を高めるなどの改善をしないメーカーとのギャップ

ポイ捨ては犯罪なのにそれを解決しようとしないタバコメーカーや地域社会とのギャップ

ニュースは、否定ばかりで代案を出さないダメな人と同じような取り組みをしてるのに、ニュースは絶対的に正しいとするメディアと視聴者とのギャップ

世界は日々良い方向に向かっていて、世界中では素晴らしい取り組みがたくさん行われているにも関わらず、それとは逆に、これからやってくる世界はお先真っ暗でもうどうしようもないと伝えるメディアと真実とのギャップ

後進国は食料や資源がないのに、先進国が後進国以上に食料や資源を膨大に浪費するギャップ

「戦争を止めよう」と言っている矢先に、相手の話も聞かず、ただミサイルだけを落としまくる国と国とのギャップ

それらのギャップを改善すること。
誰も未来を予測することはできないが、誰もが未来を創ることができます。
「不便だったり、良くないことだけど、当たり前だと思って変えないこと」を変えること。それがみんなに与えられた使命だと思っています。


11.04.2015

デザインとは知らない人の手に渡るまでの筋道を立て、ゴールまでを手助けすること

デザインは意匠や機能と言われていますが、ぼくは、デザインとは“知らない人の手に渡るまでの筋道を立て、ゴールまでを手助けすること”だと思います。

デザインとは“ほぼ何もないところ”から“知らない人の手に渡るまで”の筋道を一本通すこと。
デザイナーとは“ゴールまで手助けする人”だと考えています。

高知に、ぼくが日本一のデザイナーの1人だと思っている梅原さんという方がいらっしゃいます。
梅原さんが友人に頼まれて作った“栗”一つからスタートする事業計画書があります。
しまんと新一次産業の取組」のリンク
“栗”一つからここまで構想が描けるとは本当に感動です。
この事業計画書の作成からはじまり、高知の地場産の商品のパッケージデザインをしています。
梅原真さんのデザイン商品」のリンク
中身の魅力をふつふつとわき上がらせる本当に素晴らしいデザインです。

ぼくは、グラフィックデザインが本当に苦手です。そう言うと、「美大卒なのに?」「もうやってるじゃん」「うそー?!」と言われますが本当です。確かに美大には行きましたが、グラフィックデザインを習ったことは一度もないような気がします。大学では、音と視覚的表現を結びつけたり、デジタル技術とアートの組み合わせを考えたりとなかなか難解な授業が多かったです。

そんなグラフィックデザインを何も知らないぼくが、モノをデザインする上で気を付けていることがあります。

1)目的に対して機能すること
2)誰のためかはっきりさせること
3)情報の配置に疎密があること
4)情報が少なすぎず多すぎないこと
5)細部まで心遣いが行き届いていること
6)品があり、すっきりしていること
7)思いやりがあること、分かりやすいこと
8)広く受け入れられる偏りのない表現であること
です。

手順を整理すると、
①目的を決める(誰のために、何のために、どこで、どのように使われるかなど)
②必要な情報や要素を書き出す
③情報や要素を分類分けし整理する
④情報や要素に優先順位を付ける
⑤情報や要素に強弱を付ける
⑥情報や要素を削ぎ落す という具合です。

商品で言いたいことはたくさんあるので、気を付けないとすぐにぐちゃぐちゃごちゃごちゃのデザインになります。点や曲線一つにおいても表現が研ぎすまされていないと、完成度の低い偏った表現になってしまいます。上に書いた点に注意しながらデザインしていけば、ある程度は整理されたものが出来上がると思います。

商品のデザインは、その人の価値観をどうしても反映してしまいます。
ぼくは、商品のデザインを見れば、何歳くらいの人が作っているかだいたい分かる気がします。
今の車のデザインの可否を出しているのは50〜60歳だと思いますし、一般に流通している商品のデザインの可否を出しているのは45〜55歳くらいだと思います。
今の車のデザインは昔夢見た未来の形を作っているように見えますし、商品パッケージはバブル期の売上げ至上主義で計算高いイヤラしさから抜け出せていないように見えます。

10代から20代の人が作っているものも見ると分かります。表現の幅が狭いように感じたり、完成度に対して甘さを感じるときがあります。しかし驚くほど純粋無垢でけがれていない強さを感じるときがあります。

デザインは表現なので、その人の価値観やその人の生き様、その人が生きている世界や時代の価値観を強く反映します。デザインを決める人の価値観が時代遅れだったり、偏った価値観だと多くの人から共感してもらうのは難しいと思います。

独りよがりのデザインから抜け出すには、とにかくたくさん作ってみて多くの人の意見を素直に聞いてみたり、よいものをたくさん見て素養を身につけ、自分の表現を客観的に捉えることができる能力を身につけるしかないと思っています。

これからの時代、デザインがよくなければ、絶対に生き残ることはできないと思っています。

10.27.2015

独立・起業しようとしている人へ

地球に生まれたあなたは、間違いなく世の中に必要とされています。
あなたの助けを強く求めています。

生きているすべての人には未来があります。何にでも挑戦できる未来があります。
世の中はその未来あるあなたを強く求めています。

しかし、会社に属さず、独立、起業するには人並み以上の努力が必要です。
ましてや、親や親族が事業を営んでいないのであれば、間違いなく不利です。

ユニクロの柳井社長も、蔦屋書店の増田社長も一代で会社を築き上げたと言われてますが、それは正しくはないと思います。柳井社長の家はもともと服屋でしたし、増田社長の家も土木建設の会社を経営していたそうです。

今、成功している社長は、もともと事業を営んでいた家に生まれた人がほとんどです。
小さい頃からそばで経営者を見てきた人と、全く見てこなかった人には明らかに差があります。人、モノ、お金の運営方法をあらかじめ知っています。その差を埋めるには、並の努力では埋めることはできません。ビジネスとは何なのか、商売とは何なのか、日々人並み以上に勉強をしなければいけませんし、人並み以上に行動しなければいけません。
そのことを分かっていなければ、成功することは難しいと思います。

話は変わりますが、ファンタジーやアイデア、デザインやテクノロジーは、「ビジネス」と結びつくことによってはじめて発展します。

「ビジネス」とはなんでしょう。辞書には「商売」と載っていると思います。「商売」とは、「人の役に立つことにより、利益を出すこと」だと思います。

ぼくは、バブル崩壊後の社会やメディアからのイメージで「ビジネス」とは、ただのお金儲けであり、弱者からの利益の搾取のようなイメージをもっていました。そのようなことをする悪い人も確かにいるかもしれませんが、利益を生み出すことができなければ、何も世の中を発展させることはできません。

では「ビジネス」において何が大切なのでしょうか。最近、大切だと思うことを書き出してみます。

1)世の中のためになること
2)他者の夢や希望を叶えること
3)利益を生み出す仕組みにすること
4)小さくはじめ、大きく育てること
5)失敗を許容できるようにすること

以上のことだと思っています。

商品やサービスは、企業の方向性や企業を表すものです。簡単な思いつきやアイデアでできることではありません。
世の中のためになり、永続的に利益を生み出すことができること。大きな失敗をしてもそこから立ち直ることができる資金や体制を確保すること。
それが大切だと思っています。


9.20.2015

事業が成功する人と成功しない人

自分が行っている事業が果たして上手くかは分かりませんが、事業を行っていく上で、事業が成功する人と事業が成功しない人には一定のルールがあるように感じてきました。

事業計画書のない事業は、事業とは呼べない。
事業を行う上で重要なことは、計画し、実行することだと思います。しかし、零細企業や中小企業の方でもなかなか事業計画書を書いたり、毎年更新したり、確認したりする方は少ないようです。事業計画書を簡単に書くと以下の通りです。

1)事業立ち上げ目的(何のため)
2)事業理念(どのような考えで)
3)商品・サービスの概要(どのような内容、手法で)
4)ターゲット(誰に)
5)市場および競合の分析(市場の現状は/強み・弱み・機会・脅威)
6)マーケティング/営業(製品サービス、価格、場所や流通、宣伝・販促、売り込み方など)
7)財務計画(年、月ごとの収支目標など)
8)3年後、10年後のあるべき自社の姿(売上高、経常利益)
など

事業計画がない会社は、行き先の分からない船と一緒です。事業を行うのならば、簡単でもいいので事業計画書を書くことはとても重要だと思います。

うまくいかない人の多くは、本を読んでも、人から言われても、それを実行しない。
自分自身が上手くいってないと思う人の多くは、人から言われたことや本で学んだことを実行に移せていない人が大半だと思います。本から読み取り、それを実行するだけでもやるべきことはたくさんあります。人から言われても動こうとしない人もたくさんいます。悪い人や参考にならないことを言う人ももちろんいます。でも、大いに参考になることを言ってくれる人も少なからずいると思います。その人たちの言うことをまずはやってみることも大切だと思います。言うのはとても簡単ですが、実行するということは本当に大変なことです。

自分で自分の壁を作っている。
「それは自分のやり方じゃない。それはできないと思う。」と自分で自分の壁を作ってはいませんか?人には無限の可能性があります。そのことに気づかず、自分で自分の壁を作ってしまってはいつまでたっても目の前の壁を壊すことはできません。「なんとかやってみればできるかもしれない。まずは一歩踏み出してみよう!」そう思うことからがスタートです。

考えることから逃げている。
計画を立てる。目標を立てる。そこまでの道筋を考える。そのようなことを考えることから逃げていては、いつまでも目標を達成することはできません。最初は考えようとしていても、いつの間にか考えることから逃げていたり、日々の業務に忙殺されてはいないでしょうか。冷静に俯瞰して事業を見返したり、軌道修正したり、改善点などを考えることができなければ、うまくはいかないと思います。

成功しているように見える人の多くは、その成功の何十倍も失敗している。
成功しているように見える人は、いとも簡単に成功したかのように見えます。でも成功するとはどのようなものか知っている人には、そうは見えていません。成功者の裏には、誰にも言わない、見えない大変な努力が隠れています。1の成功は、100の失敗でできていると言ってもいいかもしれません。簡単に成功するなんてことは、ありえません。もし本当に簡単に成功したとしても、100の失敗に支えられた成功でなければ、その成功は、いとも簡単に崩れ去ります。成功を目指すのであれば、失敗を恐れずに実行し、失敗をたくさん積み重ねていくしかないと思っています。

失敗したらしっかり反省し、改善しなければいけませんが、
もし今、失敗しているのならば、成功へ近づく努力を重ねている証拠であり、もし今、失敗をしていないのであれば、成功に近づく努力が足りないのかもしれません。
失敗とは、挑戦している何よりの証拠です。

9.12.2015

スガイワールド立ち上げまでの経緯

なぜスガイワールドを立ち上げたのか。ときどき聞かれるのですが、上手く話せないので、ここにまとめておこうと思います。

学生の頃から自分で事業を立ち上げようとは全く思っていませんでした。大学を卒業した後、映像なら頭で想像することが色々と表現できるのではないかと思い、1年半池袋のジュンク堂書店でアルバイトをしながら映像制作会社へ就職活動をしました。しかし、書類選考で100社以上不採用、50社以上面接不採用の惨敗です。ちょっとウツでした。そんな精神状態でも何とか生きていたのは、山形生まれ山形育ちで健康に育ったからだと思っています。

1年半かかってやっと入社できた映像制作会社はとても大変でした。入社したその日に、撮影スタッフとして現場に入り、その日から家に帰れない日々が始まりました。
数年続けましたが、忙しいため睡眠を取らないで車の運転をし、冗談ではなく、本気で死にそうになったので、辞めました。

どうしようかなと思っていた頃、友人のお父さんが営むデザイン会社にお誘い頂き、有難く再就職することができました。
就職活動では何十社と不採用になり、やっと就職した映像制作会社では死にそうになったりと、何をやってもうまくいかず、人気も需要もない自分を快く受け入れてくれた会社のためならできる限りのことをしようと思いました。

そこで展示会で飛び込み営業を何千社としました。有難く仕事をたくさん頂くことができました。でもさすがにちょっと疲れてしまいました。

気分転換に、ビジネスとはかけ離れた変な企画を趣味で書き留めはじめました。その変な企画を、会う人みんなに見てもらったところ意外に評判がよく、「商品にしてみたら?、やってみたら?」と言って頂くようになりました。でも自分で“商品”というものをまったく作ったことがなかったので、メーカーならその企画が実現できるのではないかと考えました。それが2011年、31歳の頃です。

とあるメーカーで3年、商品の作り方、流通について、会計についてなど学びました。3年間色んな企画を考えては提案しましたが、1つも採用されませんでした、笑。
そこで、企画の中で人気だった「ひげ付箋」を自分で商品化しようと考えました。会社から特別に許可を頂き、働きながら「ひげ付箋」だけを売り続けました。すぐに独立しなかったのは、独立したからといってすぐに商品がお店に取り扱って頂けるわけではありませんし、「ひげ付箋」の売上げだけではとても生活はできなかったからです。
夜7時すぎに家に帰ってご飯を食べて、夜9時から12時すぎまで必死にスガイワールドの事業に取り組みました。もし必死に努力することができなければ、独立したとしても上手くはいかないと、どの独立開業の本にも書いていたので、それを真に受けてがんばりました。

「ひげ付箋」の製造の初期投資は50万かかりました。大金です。かなり勝負に出ました。売れなければ大事な大事な貯金の50万円をドブに捨てるようなものです。納品された4,000個の「ひげ付箋」のダンボールの山を妻と二人で眺め「これを売り切るのに何年かかるだろうね…。」と青ざめたのを今でも思い出します。でも、ある方のご紹介で東急ハンズさんのほぼ全店に「ひげ付箋」を採用頂き、1年もかからず、約半年で最初の生産分を売り切ることができました。

今までたくさんの会社に不採用されてきた自分にとって、自分の商品をお店に採用して頂けることは本当に自信になりました。自分自身がそのお店に採用して頂いたように感じました。

3年間在籍したメーカーではとても可愛がって頂きましたし、できるだけ働きたいと考えていました。

そんな中、東日本大震災がおきました。3月11日、ぼくは、取引先の工場にいました。その取引先の工場はちょっとでも揺れれば崩れてしまうような手作りの掘建て小屋でした。地震が起きた瞬間、工場長から「早く工場から出て!」と言われ、地震がおさまるまで外にいました。なかなか電話がかからず、会社に報告もできませんでした。唯一会社で心配してくれた上司が電話をかけてきてくれました。後日知ったのですが、会社の経営者は社員を会社に残し、一足先に自宅に帰ったそうです。そのエピソードを聞き、会社を辞めようと思いました。

そして2013年独立しました。今活躍している若い起業家の方々は、学生時代から着々と起業の準備をはじめ、やっとの思いで成功しています。ぼくは、事業の芽が出るまでは事業をはじめてから10年はかかると思っています。尊敬するリブセンスの社長の村上さんは2006年に起業し、2007年に月商1,000万になり、2011年に上場を果たした素晴らしい方です。起業の準備は2004年の高校生の頃から考えていたそうです。きっとその前から色々と社長になるために勉強し、努力していたのだと思います。

ぼくが起業を考え始めたのは2011年頃ですので、村上さんとは7年の差があります。村上さんのように社会のためになることをしたいと考えています。村上さんの会社のように大きく立派な会社にはならなくても、いざやるからには、できるだけ多くの人のためになることをしたいと考えています。
2011年から始めたスガイワールドの活動が、10年後の2021年にどのようになっているか、ぜひ楽しみにして頂ければ幸いです。





9.06.2015

お店に導入して頂くには

おかげさまで、スガイワールド商品を多くのお店に導入して頂ける機会が増えてきました。しかし次に発表する商品が必ず沢山のお店に導入して頂けるかは全く分かりません。たくさんのお店に導入して頂いている商品もあれば、ほぼネットでしか手に入らない商品もあります。
最近「スガイさんの商品はたくさんのお店に導入されてすごいですね、どうしているんですか?」と聞かれる機会が増えてきましたので、弊社がどのように取り組んでいるのか、記録しておきたいと思います。

雑貨業界や文具業界の場合、お店に導入して頂くにはどのようにしたらよいのでしょうか。

1)第一に商品の魅力
何がともあれ商品に魅力がなければ、ダメだと思います。「何これすごい!こういうのがほしかった!扱ってみたい!」とバイヤーの方に思って頂くことが大切だと思います。それは簡単なことではありません。今までにない(新規性がある)けど、目新しすぎず、手に取りやすいもの、使ってみたくなるもの、ほんの少しの新規性です。色々なものを見たり、展示会で新しい技術を見つけたり、今の時代にどのようなものが求められるか、日々の研究が大切だと思います。

2)メーカーやブランドに一貫性がある
小さいメーカーは自分の思いつきでどんどん商品化することができます。しかし思いつきばかりで、商品に一貫性や世界観が統一されていなければ、すぐに売場や世の中に埋もれてしまいます。単品で導入して頂く分には問題ないかもしれませんが、ブランドの世界観を提案し、お店でコーナー展開や棚で展開して頂くことにより、よりブランドのイメージを強く打ち出すことができ、お客様に商品をよりよく伝えることができます。
スガイワールドの商品は、一見、思いつきのまま商品化しているように見えるかもしれませんが、何千というアイデアの中から、今の時代にあったもの、今の自社の商品展開に適正なもの、スガイワールドの世界観を壊さないものを、随時厳しく取捨選択しながら商品化しています。

3)業界をしぼる
思いつきで商品を出していると、商品のジャンルが散漫になってしまい、流通経路(または流通チャンネル)が定まらず、せっかく開拓した流通経路が台無しになってしまいます。最初のうちは、できるだけ自社商品のアイテムのジャンルを絞り、流通経路をあれもこれもと手を伸ばさず、自社商品のアイテムに合った流通経路に絞り込むことも大切だと思います。

4)市場のタイミング
当たり前の話ですが、商品は、今生きている人の役に立つためのモノなので、時期やタイミングが重要です。そのジャンルに長らく新商品がなく新商品が求められていた、そのジャンルの新商品がそもそも少ない、今の世の中の需要、潮流に合うなど、今の時代に求められるものであることが大切だと思います。
新商品を出してもなかなか採用されない場合は、世の中の潮流をつかめていない、世の中にあまり求められていない可能性もあると思います。

5)売場のイメージが湧く
なぜ展示会のブースが最低横幅180cmからかというと、売場の棚が横幅90cmが多いので、180cmとはその売場の棚を2つ並べた大きさになるので、バイヤーの方が売場のイメージをしやすいようになっています。なので、展示会のブースでは横幅90cm、縦150cmの棚でどのように展開できるかイメージしやすくなっていることも重要です。

6)予算を立てやすい
提案の上手い人は、横幅90×縦150cmのお店の棚でどのように商品が展開できるか、棚組みの提案書をちゃんと用意しています。提案書には展開したときのイメージと予算が書いています。什器とセットで売る、什器セット売りも重要だと思います。500円のものを各種各色10個ずつ棚に並べたらいくらになるのか、売場のイメージはどうなるのか展示会で即座に計算し、計画するのは大変です。セット売りで提案できれば、バイヤーの方は予算を計算しやすいですし、売場のイメージもしやすいのです。

7)お店で並べやすい
海外のメーカーや大手メーカーの商品は、箱売り、什器セット売りが基本です。商品が20〜30個入っている箱を開けるとそのまま店頭什器として使えるように設計しています。
日本の小さいメーカーはなぜかこの箱売り、什器セット売りが弱いような気がします。海外では日本のように毎日商品をキレイに整頓しません。商品を棚に置いたら、あとはほぼほったらかしです。そのため、海外では箱を開けたらそのまま陳列できる箱売りが重宝されています。また、海外や大手メーカーは輸出入が当たり前なので、配送しやすい箱売りやセット売りが当たり前になっています。什器のサイズは、W30×H40~50×D30cmがオススメです。どのようなものか分からない場合は、文具店や雑貨店などに足を運ぶと分かると思います。小さいメーカーが大いに参考にすべき点だと思います。

資金も認知度もない小さいメーカーは、“知恵”と“誰にも負けない情熱と努力”と“新鮮な商品力”でがんばるしかありません。

8.30.2015

ワンオブじぇむ

恵まれた日本に生まれ、日本で育つと、自分が何をしたらいいのか、どう社会と関わり、どう社会の役に立てばいいのか、分からないという人もいるかもしれません。
現にぼく自身、今の今までそのような思いを抱いて生きてきました。

人は人の役に立つために存在する。最近はそう思います。

漫画家の蛭子能収さんがテレビで、思い悩んでいる若者に対してのメッセージとして「オンリーワンじゃなくワンオブじぇむ。」と言っていました。唯一の存在になろうとするのではなく、みんなの中の一人になる、ということだと思います。

テレビやインターネットでは活躍する有名人が取り出だされ、有名になること、名声を得ること、唯一無二の存在になることが素晴らしいことのように伝えられます。
でも社会で生きるということは、みんなの中の一人として役に立つことの方が大切だと思います。

以前もログに書いたのですが、自動車メーカーのホンダ創業者、本田宗一郎さんは「社長なんて偉くも何ともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。」と言っていたそうです。

ほんとにその通りだと思います。社長とは社会の中のただの役割です。それを勘違いし「オレは社長だ、偉いんだ。」と偉そうにしてはいけません。しかも社長という職種は、日本に約255万人おり、大阪府の人口とほぼ同じで、50人に1人が社長だそうです。

地球規模で考えれば、困っている人はめまいがするほどいます。自分が何をしたらいいのか分からないのであれば、そのような人を助けるために少しでも何か役に立つことができるようなことがないか考えるだけでもよいと思います。

人は、一人では人として成立しないと思います。この「人」という字は、歩いている人の形を元にしているらしいのですが、ぼくにはこの「人」という字は、1人の人と人が寄り添ってやっと人になっていることを表している形のような気がします。(金八先生がドラマの中で言っていたそうですが、笑。)


自分が得意とするところ、社会の役に立てること、お金を得ることができること、その三つのポイントが交わったところが、その人の目指すところだと思います。

ワンオブじぇむ、One of them、大勢の中のひとりとして人の役に立つことができること、それが大切だと思っています。

8.22.2015

貧困から脱出する方法、会社の危機から脱出する方法

NHK教育テレビの番組で「オイコノミヤ」という経済学のコーナーがあるのですが、そこで「貧困から脱出する方法」というものを紹介していました。

「貧困から脱出する方法」と「会社の危機から脱出する方法」に何か通ずるようなものを感じました。

現在、日本の貧困率は人口の16.1%で、実に6人に1人が1ヶ月10万円以下で生活しているそうです。必要最低限以下のお金で生活している人の割合は、過去最悪だそうです。

貧困に陥ると目先のことしか見えなくなる、トンネリングという状態になってしまうそうです。トンネリングとは、トンネルに入って周りのものが視界に入らず、目先のことにばかりとらわれてしまう状態のことだそうです。

貧困から脱出する方法として番組では

1)教育を受ける
2)自立する(働き、自分で生活費を工面する)
3)貯金をする

の3つのポイントがあると言っていました。

これを自分なりに「学ぶ」「依存しない」「蓄える」と置き換えてみました。

「学ぶ」
経営者は常に学び続けることがとても重要だと思います。優れた経営者は、新入社員や若者、一般の人、お年寄り、新聞、ニュース、本、セミナーなど、あらゆる手段や媒体から謙虚に学び取り、学び続けているような気がします。

「依存しない」
会社は、ある特定の企業や製品に依存しすぎることはリスクだと思います。もし、一番の取引先が潰れてしまったとしたら、共倒れの可能性があります。「会社が潰れそうになれば、借りたお金を約束通り返さなくてもよい」という民事再生法という法律が最近できました。潰れそうになった会社にはよい法律かもしれませんが、下請けとして営んでいる会社にとってはとても恐ろしい法律です。

一製品が会社の売上げのほとんどを占める場合もリスクになりえます。アメリカのコダック社は、当時カメラフィルムが会社の売上げのほとんどを占めていました。デジタルカメラの登場によって、カメラフィルムがまったく売れなくなりあっという間に倒産に追い込まれました。
芯となるビジネスは保ちつつ、社会の需要に合わせた製品やサービスを多角的に開発することも重要な気がします。

「蓄える」
以前もキャッシュフローのログで書きましたが、松下幸之助さんの言葉に「ダムの経営」という言葉があります。資金はダムのように蓄えておき、必要なときにチョロチョロと使う方法です。会社がスタートしたばかりのときは、資金面において、池の大きさばかりか水たまりの大きさを作ることも至難のわざです。ですが、苦しいときにこそ、大切に資金を貯めておくことがとても重要なようです。
起業するとビギナーズラックがやってくることがあります。それを実力と勘違いし、資金を湯水のごとく使ってはいけないようです。会社を立ち上げたばかりで、会社がまだ軌道に乗っていない5〜10年は何が起こるか分かりません。何か起こったときにはもう“時すでに遅し”です。

「貧困から脱出する方法」は「会社の危機から脱出する方法」に応用できるような気がしました。

8.02.2015

成長することの難しさ

事業は、大きくなればなるほど社会性が強くなり、個人のものではなくなります。
最近、会社を大きくするということは、本当に大変なことだと感じています。

子どもや個人がウソをついても犯罪にはなりませんが、企業の社長がウソをつくと犯罪になります。

子どもや個人に悪い友だちや仲間がいても、あまり問題になりませんが、企業の社長に悪い友だちや仲間がいれば、自分が犯罪者になったり捕まったりします。

大企業の社長が、ちょっとでも人の道にずれるようなことをしてしまえば、たちまち大きな問題になります。

ちょっとしたことにウソをついてしまうような人や、悪い人と付き合いのある人、ちょっとでも悪いところがあるような人は、社長に向いていません。

会社が成長するとともに自分の人格も成長することができなければ、たちまち事業は失敗してしまいます。

最近、有難いことに取引も増え、仕事で人と接する機会も増えてきました。
今までは取引もさほど大きくなかったので、何とか乗りこなしてきましたが、取引が大きくなってくると小さな問題も大きな問題になる可能性があります。

問合せに対してウソは言っていないか、正しい回答はできているか、人として正しいことはできているか、自問する日々です。

大企業の偉い社長でもウソを言ってしまいます。人として間違ったことをしてしまいます。人は、「なんで大の社長がウソを?!」と思うかもしれませんが、日々小さなウソを言わないこと、人として正しいことをすることはとても難しいことです。

何より重要なのは、ウソをつかないこと、人として正しいことをすること。
言うのは簡単ですが、行うのは本当に難しいことです。

8.01.2015

有名のリスク

ぼくの父は、山形ではちょっとした有名人でご当地タレントです。

父は地元では有名人なので、ぼくは子どもの頃、親の七光りでいじめられることは一度もありませんでした。ぼくが小学生や中学生のときは、いじめが当たり前で学級崩壊もありました。いじめの対象になるか、ならないか、デッド オア アライブです。そんな中、いじめの対象にならなかったのは本当に幸運でした。

有名で自慢の父にとても感謝していました。でも有名になるということは、子どもながらとても大変なことだと感じていました。街に出かければ、知らない人に必ず声をかけられます。父が好きなカップラーメンを自分でコンビニで買うこともなかなか簡単なことではないように思います。

テレビや新聞で父を間接的に知っている人が、当の本人に会うと「もっと気取った人かと思っていました。」と言ったことにとてもびっくりしたことがありました。
父は根っからのお調子者で上半身裸になって裸踊りをしたり、歌ったりする人です。そんな人を「気取った」イメージを抱いていたなんてとても驚きました。
「メディアで伝えられるイメージは湾曲している」と子どもながら感じていました。

話は変わりますが、とある展示会でとある政治家の奥様にお会いしたことがありました。たまたま弊社のブースにお越しになりました。お会いしたときはその方が、誰なのか全く知らなかったのですが、いつものように商品の説明をさせて頂くと、品よく満面の笑みを浮かべて楽しそうに商品を見てくださいました。
でもその人は有名な方なので、世間から色々言われているようです。こんなに素敵な方なのにまるで悪者のように言われるとは、有名になるとはなんて大変なことなんだと思いました。

会ったこともない人のことをとやかく言う人が、世の中には本当に多いです。

最近こんなことがありました。メディアやSNS上でとある方をときどき見ていたのですが、メディアやSNS上で感じていた彼の印象は、とても破天荒で気性が荒く、派手な人かと思っていました。でも、いざ会ってみると口調はとても穏やかで品のよい感じでした。こうも間接的に受ける印象と直接に受ける印象は違うのかと驚きました。

会ったこともないのに、変なイメージやマイナスなイメージを人に持ってはいけないと思いました。

テレビやインターネットから発信されている人の情報は、誰かの意図で脚色されたり、偏って紹介されていることが多々あります。直接会ったこともない人のことをとやかく言ったり、悪口を言ったりすることはやめたいところです。

7.20.2015

ブランディングについて「ビジョン、らしさ、そもそも」

スガイワールドの事業は、自社がよいと思うものを純粋に商品化しています。
メーカーであり、企画やデザイン、資材調達、PRなど商品を取り巻く一切の業務を自社で行っているので、時々企業の方から相談を頂きます。

最近、上手くいっている企業には3つのルールがあるように感じてきました。
その3つのルールとは「ビジョン、らしさ、そもそも」です。

「ビジョン」とは、人を惹き付けるワクワクする未来を描くことです。ビジョンを打ち出すことができない企業はやはり弱いです。今まで下請けをメインに行ってきた中小企業やデザイン会社などは、この部分がとても弱いような気がします。今までは、大企業の仕事を受注できれば、自分たちでビジョンを描く必要はさほどありませんでした。しかし、これからの時代は、自分たち自身で明確なビジョンを描くことができなければ、たちまち路頭に迷います。上手くいっている企業は、ホームページなどに自社がどのようなワクワクする未来予想図を描いているのか、明確に語っています。個人においても、ビジョンを描くことは、これからの時代を生き残っていく上でとても大切なことだと思います。

「らしさ」とは、その企業が他社からどのように見えているのか、どのようなイメージをもたれているかという個性です。今まで下請けやOEMのみ行ってきた企業はこの部分がとても見えづらく弱いような気がします。「らしさ」とは、自社から発信するものではなく、あくまでも他社からどう見えるかというものです。「らしさ」は「ブランディング」という言葉にも言い換えられます。
戦国武将は、兜に自分のビジョンを表したマークをあしらい、旗にも家紋やビジョンを示し、自国らしさを明確に示しました。活躍した戦国の勇は「らしさ」を打ち出すことが得意でした。
他社からどのように見られるかをコントロールできなかったり、「らしさ」を他社から抱かれていなければ、自社はその他大勢に埋まっているということです。このことを全く分かっていない、理解できていない企業の方もとても多いような気がします。
「らしさ」は、企業理念や取り組み、会社名、社員、社風、会社のロゴ、会社案内、ホームページ、封筒、展示会など、他社から見えるすべての接点から感じさせることができます。
成功している会社は、他社や消費者からどのように見られているかという「らしさ」のコントロールがとても上手くできています。

最後の「そもそも」です。「自社にこのような技術があってこの技術を活かしたい」という中小企業の方はとてもたくさんいます。でもその技術は、大企業向けのとてもニッチな技術であることが多々あります。それをいきなり一般消費者向けになんとか使えないかとするのは、かなり無理があります。当たり前の話ですが、市場は需要と供給によって成り立っています。そこに需要がなければ無用の長物です。市場の需要、ニーズがつかめない、理解できていない中小企業の方がとても多いように感じます。今まで何十年も大企業向けのみの需要に応えてきた技術や思考を、いきなり一般消費者向けへと頭を切り替えなければいけないので、なかなか簡単なことではありません。その感覚をつかむことができず、なんともヘンテコな商品ができてしまっていることが多々あります。「そもそも」それって必要?「そもそも」それほしい?「そもそも」作る必要がある?という根本的な問いに答えることができなければいけません。
成功している会社は、「そもそも」の需要、ニーズを確実に捉えています。それは時代の潮流をつかむ能力です。自社にその能力が弱ければ、最初は誰かに頼ってもよいと思います。ただ成功している企業は、この需要やニーズを経営者自身がしっかりとつかめていることが多いです。経営者自身が、市場のニーズをつかむことができていなければ、社内でいくらよい企画が出ても経営者はゴーを出しません。
しかし、経営者も年を取ってしまうと時代の潮流をつかむことが難しくなってきます。
キングジムの宮本社長は、企画会議で出た案に誰か一人でも賛同者がいれば商品化するという取り組みをされています。年を取ることにより時代の潮流をつかめなくなる弱みを補う素晴らしい取り組みだと思います。

「ビジョン、らしさ、そもそも」この3つをしっかりと捉えることが、これからの時代を生き抜いていくために大切なことだと考えています。

7.05.2015

なぜ値引きをしないのか

なぜ値引きをしないのか、間接的に聞かれるときがあります。
一言で言えば、「値引きをしても、よいことはないから。」です。

値引きを要求してくる会社は往々にして、商品を使い捨てにします。そのシーズンで仕入れた商品は、そのシーズンで全部売ってしまおうとします。ちょっとでも仕入れた商品が売れ残れば、50%引きなどのワゴンセールにして全部売り払ってしまいます。それでは今まで弊社の商品を大切に取り扱って頂いてきたお取引先様に申し訳ありません。

今まで弊社は有難いことに、とてもよい取引先様との出会いに恵まれてきました。2011年から変わらず商品を大切に売って頂いているお取引先様が少なからずいらっしゃいます。そのようなお取引先様は、決して「商品を沢山買うんだから、もっと値引いてくれ。」と言ってはきません。こちらから何らかのお礼をしたいほどです。でもそのお礼は金銭的なものではなく、新しいPOPを送ったり、商品の掲載事例を送ったり、直接お店に伺ってお話を聞いたり、少しでもお店の役に立てるようなことはないかと考え、行っています。

展示会に出ると、たまに大口の取引のお話を頂くことがあります。そんなときに限って値引きの話がやってきて、困ることがあります。

二宮尊徳さんはこんなことを言っていたそうです。
「遠きをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す」
つまり、目先のことにとらわれれば、貧しくなり、物事を長い目で見ることができれば、富むことができる、ということです。本当にその通りだと思います。

スタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェルさんが行った有名な実験で「マシュマロ・テスト」というものがあるそうです。マシュマロを今すぐ1個もらうか、それとも少し我慢して、あとで2個もらうかの実験だそうです。我慢できた子は、大人になったときに高い収入を得ていることが分かったそうです。(自分が子どもの頃、マシュマロを我慢できたかは全く自信がありませんが…)

目先の売上げに目がくらむこともありますが、それは、長い目で見れば、徳にならないことかもしれません。今の会社の規模には見合わない毒にもなりえます。

また、小方功さんの本にこんなことが書かれていました。
「お金を増やすのではなく、信頼してくれる人を増やす」
このことも今の自分にとってはとても重要だと思いました。目先の売上げだけにとらわれることなく、長い視野で、信頼してくれる人、信頼できる人との関係を大切にする。
売上げは上がったり、下がったりしますが、信頼してくれる人の数は、真面目に努力し続けるかぎり、確実に増え続けるものだそうです。

本当はもっと大きな売上げを上げて大きな利益を出し、人を呼んでも恥ずかしくない場所を借りたいですが、今は見栄を張らず、一歩一歩まじめに実直にやっていくことが大切だと考えています。

商標登録の方法

ある特定の名前で商売をしようとするとき「商標(他社と差別化するための名前)」を登録することは大切だと思います。商標登録はどのようにすればよいのでしょうか。簡単にまとめてみました。

1)誰かが使いたい商標をもうすでに登録していないか調べる
 商標は自分が取りたい分類で取られていなければ登録することができます。
▷特許情報プラットフォーム

2)申請書を準備する
書式に必要事項を入力し、特許印紙を貼って提出
商標の申請書のフォーマットは▷こちら
書き方は▷こちら

【出願時の費用】
特許印紙代 ¥3,400 +(¥8,600×指定商品・役務の区分の数)
1区分の場合:特許印紙代¥12,000
2区分の場合:特許印紙代¥20,600
3区分の場合:特許印紙代¥29,200
区分を決め、最後にハンコを押し、特許庁に提出します。
審査には約半年から1年かかります。

3)登録の審査が通ったら
登録の審査が通ると郵送でお知らせがきます。
最近は、先に電子化手数料というものを別途支払う必要があります。

【登録時の費用】
特許印紙代(登録料10年間分)
37,600×指定商品・役務の区分の数
1区分の場合:特許印紙代37,600
2区分の場合:特許印紙代175,200

ということで商標登録するには約5万円かかります。
資金が潤沢な大企業には問題のない費用だと思いますが、個人や零細企業にとっては負担になる費用だと思います。ただ商標を取っていないと、先に誰かが使いたい商標を登録したら、もうその名前は使えなくなってしまいます。その名前で本気で商売をしようと考えるのならば、商標を取っていた方がよいかと思います。

6.10.2015

近い将来

近い将来、どんな未来がやってくるのでしょうか。
それは誰にも分からないことですが、このような感じになるのではないかと最近感じています。

近い将来、人は自分で発電できるようになる。
近い将来、インターネットとパソコン、ケータイはほぼ無料になる。
近い将来、ほぼ全人類が、インターネットとつながる。
近い将来、政府と大企業は今よりもっと市民の目の敵になる。
近い将来、プチ起業家がさらに増える。
近い将来、単純作業は人の手から離れる。
近い将来、国境を越えたコミュニティー(集合体)が次々に現れる。
近い将来、これまで無関係と思われていたものの間に次々と関係ができる。
近い将来、環境破壊は減る。
近い将来、貧困は減る。
近い将来、お金よりも社会貢献の価値が上がる。
近い将来、人格はデータによって保存できるようになる。
近い将来、一人に数台のロボットのアシスタントが付く。
近い将来、多くの病気を予防できるようになる。

6.08.2015

企画やデザインの提案について

時々、企画やデザインの相談をしたいという相談を頂きます。相談頂くのは大いに結構なのですが、中には企画やデザインは採用しなければ、費用がかからないと考えている方もいらっしゃるようです。

お恥ずかしい話、以前、クライアントにさんざん企画とデザインを提供したあげく逃げられたことがありました。ネットなどで調べてみると結構な割合でそのような苦い経験している方がいらっしゃるようです。

ずるい人は、デザイナーをその気にさせて企画デザインの提案をさせます。それで上層部の許可が下りなかったり、その予算が準備できないと逃げてしまうのです。
このようなことは絶対にあってはいけません。

通常は
→相談 →お見積り →発注 →企画デザイン →納品 →請求
という流れになります。

発注が無い限り、手を動かさないことが懸命です。
企画デザインをさせて、何ヶ月も返事を待たせるクライアントもいます。
※3ヶ月以上回答がない場合は、企画デザイン料をご請求申し受けます。
と見積りに明記することをオススメします。

皆さんも悔しい思いをしないように、クライアントから相談を受けたら必ず、見積りを提出し、発注をもらってから、実際の業務に取りかかることをオススメします。

6.03.2015

融資金よりも補助金を

会社の経営資源として「ヒト・モノ・カネ」の三要素というものがあるそうです。事業を営むにはなんとといってもその中のカネ、資金が重要です。

事業を営むには、投資金が必要です。その投資のためのお金をどう工面しようか考えるときに選択肢に出てくるのが「融資」です。融資には、銀行から借りるお金や、信用金庫から借りる貸付金(決めた期日内に返済する約束で借りたお金のこと)などがあります。でもその場合、必ず利息(お金の使用料)を払う必要があります。

日本政府は、信じられないくらい莫大な助成金・補助金事業を行っています。補助金は、自分で情報を何とか得る努力をしないと分からないようになっています。また、誰でも手軽に申請できないように小難しい説明書きがつらつらと書いています。それを乗り越え、漏れなく申請書を作成することができれば、返済する必要のない資金が得られるのです。

融資金(必ずいつか返さなければいけないお金)と補助金(返す必要のないお金)は同じお金でも全く別ものです。

例えば融資金の場合、100万円を借り、3年後にそれで得た利益から120万円を返さなければいけません。100万円を商品開発費、製造費、人件費、広告費に使い、さらに120万円の現金を生み出さなければいけないのです。これは大変なことです。

補助金の場合、100万円を助成してもらうことができれば、それはまったく返済する必要がありません。100万円をそのまま商品開発費、製造費、人件費、広告費に使うことができます。100万円がそのまま自社の資産になります。

融資金100万の場合 →返済100万+20万円の支払い
補助金100万の場合 →返済 0万

100万円がもらえるか、借りたお金100万円の返済しさらに20万円を追加で払わなければいけないかはとても大きな差です。

ただし補助金は100%皆さんの大切な大切な税金でできています。そのことを忘れずに、皆さんもぜひ日本の補助金制度を活かし、よりよい社会になるよう努力していこうではありませんか。

関連リンク:
ミラサポ 未来の企業★応援サイト
補助金・助成金ページ
申請のポイント

中小企業庁
平成27年度予算関連事業/平成26年度補正予算関連事業の公募状況

独立行政法人中小企業基盤整備機構
起業・創業を支援し日本経済を活性化!新たに生まれる中小企業を強力サポート

6.02.2015

転職をする友人へ

人生に夢を抱き、日々それに到達しようと努力している人と、人生に特に夢はなく、何となく日々過ごしている人では大きな差があります。夢というと何か立派な目標を設定しなければいけないのではないかと思うかもしれませんが、そうではありません。
「こんな仕事をしながら生きていけたら幸せだ。」「こんなことで人を幸せにすることができたら幸せだ。」「このくらいの年収で好きなことができたら幸せだ。」というもので十分だと思います。でもできれば「無理かもしれない、自分には大きすぎるかもしれない」と思うような目標をぜひ設定してほしいと思います。そこからワクワクするような人生が始まります。

人生の目標と数字的な目標を立てる
どのような仕事をしたいか。どのくらいの年収がほしいか。具体的な目標を立てます。そのとき必ず紙に書いてください。うつらうつらと考えることと紙に書きながら考えることには大きな差があります。目標に到達するまでに何が必要か。それを得るにはどのような施策が必要か。やらなければいけないことをリストアップします。自分の強みと弱みをきちんと認識することも重要です。自分が備えている能力は?自分に足りないところは?目標に到達するには、どうすればよいか、具体的にどのような行動をおこすかリストアップし、計画を立て、実際に行動します。実際に行動することと行動しないのでは、雲泥の差があります。

とにかく本を読む
楽しむための本ではなく、勉強するための本を読むのがオススメです。小説などではなく、自分の能力向上になるような本がオススメです。図書館は無料で多くの本を読むことができる素晴らしい場所です。大型書店に足を運んでもよいと思います。ジュンク堂の店員さんや街の本屋さんに相談すれば、オススメの本を教えてくれる場合もあります。ぜひ自分に役に立つと思うような為になる本を片っ端から手に取って読んでみてください。

セミナーに行く
無料のセミナーは、中小企業振興公社や全国の商工会議所で受けることができます。セミナーは講師のレベルによって天と地の差がありますが、自分が強化したい分野や興味のある分野のセミナーを受けることは、とても勉強になります。
中小企業振興公社セミナー
東京商工会議所セミナー

自分が希望する年収を得たいのなら、それよりも稼いでいそうな人の本を読んでみてください。自分に必要な能力を持っていそうな人の本があれば、その人の本をぜひ読んでみてください。目標とする人がいれば、実際に会ってみたり近づいてみてください。その人たちの思考や立ち振る舞いを学び、身につけることで、自分が変化し、より高い目標に近づくことができると思います。常に学び続け、自分を高め、改善し続けることが重要だと思います。自分の未来は自分で作ることができます。自分を高めることができれば、自分でも気づかないうちにチャンスがあちらから近づいてきます。

どうかワクワクするような素晴らしい人生を歩んでもらいたいと思っています。

転職をする友人へオススメの本
伝説の新人
入社1年目の教科書



文具メーカー 一覧(これは文具ですか?バラエティー商品ですか?)

2011年にスタートしたスガイワールドですが、スガイワールドは当初はデザイン雑貨メーカーとして事業を進めようと考えていました。ところが近年日本は文具ブームです。現在、文具専門雑誌は、ファッション雑誌のごとく実にたくさんの出版社から刊行されています。文房具は、テレビでも多々特集が組まれ、大きくメディアを賑わせています。そこで、弊社は早速に文具業界へ乗り込もうと方向転換し、現在の文具と雑貨の間を行き来するメーカーとなりました。なので時々「これは文具ですか?バラエティー商品ですか?」とよく聞かれます。

文具業界はとても寛大で、比較的どのようなメーカーでも温かく迎え入れて下さいます。そのような業界はなかなか無いのではないかと思います。しかも小さなメーカーであろうと大きなメーカーであろうとあまり垣根もなく、本当に文具好きな方が多く、少し話してみれば、簡単に意気投合してしまう雰囲気もあります。

2011年にスタートした弊社ですが、おかげさまで少し名前を知って頂けるようになってきました。「ひげ付箋」の、と言うと分かって頂く方もいらっしゃいます。こちらを知って頂いているのですから皆さんを知らないわけにはいかないということで、ここで文具メーカーの皆さまを一度おさらいさせて頂こうと思いました。
比較的小規模でやられている方々から、大企業まで勝手にご紹介させて頂こうと思います。(敬称略/アイウエオ順)

小規模文具メーカー
あたぼう 中小企業診断士佐川博樹氏考案のスライド手帳
icconico オリジナルマスキングテープを中心に坂本マリさんが企画製造するブランド
Kino.Q 代表作はメジャーの形をしたマフラー「メジャーマフラー」
スガイワールド 代表作はひげの形をした付箋「ひげ付箋」
nombre 文房具「水縞」と布もの雑貨「プルンニー」のブランドを展開
HI MOJIMOJI 代表作はキーボードに立てるメモ「デングオン」
ボンブーグ 代表作はペンの先に造花の付いたペン、ボタニカルペン
Beahouse ハイパー文房具クリエイター アベダイキ氏のステーショナリーブランド
yuruliku 東京、御茶ノ水にて文具レーベルとしてオリジナルプロダクトを製作

中堅文具メーカー
伊藤バインダリー 折加工、綴じ加工の製本
岩橋印刷株式会社 PROGRAFのメーカー
カール事務機 パンチ、製本機ほか事務機器・文具のメーカー
カモ井加工紙 言わずと知れたマスキングテープmtのメーカー
カミテリア 紙をインテリアにする会社
カンミ堂 製餡所『甘美堂』(かんみどう)屋号を引き継いだメーカー
学研ステイフル 知育玩具などのおもちゃ、キャラクター文具 代表作はニューブロック
クツワ 定規・コンパス・粘土など学習用文具
神戸派計画 大和出版印刷が運営する紙製品メーカー
サカモト ファンシーグッズ、文具メーカー キャラクターボールペンが人気
シード 消しゴム、修正テープを専門的に製造する、日本の文具会社
デビカ 愛知県名古屋市の文具・事務用品製造メーカー 近年がメクリボンが人気
ペパラブル 石川県金沢市にある印刷会社山越とアートコミュニュティKapoによる共同開発プロジェクト
ビジョンクエスト 大阪を拠点とする面白文具メーカー(※2016年倒産)
ヒノデワシ 消しゴムのメーカー
ビバリー ジグソーパズルやゲームのメーカー 近年は「ココサス」が人気
平和堂 紙製品総合メ-カ-
ライオン事務器 事務用品とオフィス家具の総合メーカー

大企業文具メーカー
キングジム オフィス、家庭用の電子文具メーカー
コクヨ 文具やオフィス家具メーカー
デザインフィル 文具ブランド「ミドリ」を筆頭とする総合メーカー
サクラクレパス クレヨン、絵の具の他、筆記具のメーカー
サンスター文具 楽しく便利な製品を幅広く生み出す文具メーカー
シャチハタ 印章、スタンプ台、筆記具のメーカー
マークス カジュアルダイアリーなどの手帳や文具、インポート雑貨
マックス ホチキス・機工用エアネイラーのメーカー
マルアイ 文具日用紙製品と産業用包装資材のメーカー
マルマン ノート・ルーズリーフ等の製造と画材の輸入
三菱鉛筆 ボールペン、シャープ、サインペン、鉛筆のメーカー
パイロット ペンなどの筆記具と宝飾品
PLUS 事務用品卸から自社工場を持つ総合メーカー
レイメイ藤井 紙・文具・事務機の総合商社

こちらにご紹介させて頂いた以外にも本当にたくさんのメーカーがあります。

スガイワールドは、こちらにご紹介させて頂いたメーカー様と戦うのではなく、文具なのかバラエティー商品なのか分からないような、スガイワールド独自の路線を貫き、世の中がもっと夢と想像力が溢れるような商品をご提案していきたいと考えております。

5.31.2015

デザイン思考

世界的なデザインコンサルティング会社、IDEOという会社があります。その会社が提唱している考え方で、今流行りの「デザイン思考」というものがあります。

デザイン思考とは

→ 調査 → 企画 → 試作 → 

を繰り返すことです。

調査して企画を出すまではいきますが、企画を実際に試作し、それをユーザ調査し、それをまた改善することまではいかない会社は結構あるように感じます。

IDEOでは、その場にある文房具やおもちゃをガムテープでくっ付けて即座に試作品を仕立て上げます。アップルのマウスは、ゴルフボールに箱をかぶせてあっという間に試作品を作ったそうです。

企業のデザイナーは、上層部に企画をプレゼンをするためにキレイな企画書を作ることが慣習化されているように感じます。美術大学や専門学校でも企画書をできるだけキレイに作ることが教えられているように感じます。しかしよい商品やサービスを生み出すことこそが本来の目的であり、企画書や試作品をキレイに作ることは目的ではありません。

企画書や試作品をキレイに作ることは、よい商品やサービスを生み出すためには役には立ちません。

GoogleやFacebookのスタートは企画書などはなく、いきなり試作からスタートしました。
多くの優れたプロダクトも企画書などは特になく、手書きのラフスケッチと図面を早速に仕上げ、試作からスタートしています。

大切なのは、早い段階で試作に取りかかりテストしてみることであり、時間をかけて企画書をキレイに作ることではないのです。


参考図書:発想する会社!イノベーションの達人!考えなしの行動?クリエイティブ・マインドセット





企画ってどうやって考えてるんですか?パート2

「どうやって企画を考えているんですか?」と結構聞かれることがあります。色々と企画を考える手法はありますが、結局は、日々「常に企画を考える」に越したことはないと思います。アイデアマンと言われる人は「24時間企画を考えている」と答える人が多いと思います。「自分はアイデアが浮かばない」と思っている人は、常にアイデアを考えられていないのだと思います。
ぼくが実践している企画を考える上での3つのポイントをご紹介したいと思います。

1)毎日考える
ぼくが考える商品は、突然思いついた企画なのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。でも企画は決して突然に浮かんだりするものではありません。企画とは、「これまで無関係と思われていたものの間に関係があることを発見すること」だと思っています。いつも頭の片隅には商品企画のことがあります。街を歩けば、「このアイデアが自社の商品に活かせないか」「自分ならこのアイデアをどのようにアレンジするか」などを常に考えています。とくに新しい商業施設の散策や、海外の展示会、海外旅行などは、すべてのことが目新しく感じるので、企画を考える絶好の機会だと思います。

2)本を読む
本を読むことは、書いた人と出会うことだと思っています。東京は、日本で出版されているほとんどの本が無料で読むことができます。東京都中の図書館から本を借りることができます。それを活用し、少しでも気になった本は、片っ端から借りて目を通します。借りても自分の為にならなそうな本は、そそくさと返却します。ちょっと役に立ちそうな本は、役に立ちそうな箇所だけを読みます。とても役に立ちそうな本は、注意深くメモを取りながら読みます。活躍した人の伝記は、参考になる箇所が多々あります。自分にどう活かすか考えながら読んだり、役に立ちそうな箇所のメモを取ったりしながら読むことはとても大切だと思っています。

3)アイデアを貯める
アイデアは、蝶のようにふわふわ飛んできては、すぐにいなくなってしまうものです。少しでも何か思ったときは蝶を網で捕まえるように、即座に捕らえなければいけません。よく「自分もそんなアイデアを考えていた」という方がいらっしゃいます。でも考えていただけの人は、アイデアを捕まえてはいません。アイデアを本当に捕まえている人は、アイデアを何かしらのカタチに残しています。考えたことがあるだけなのか、それとも何かしらカタチに残しているのかはとても大きな差があります。
ぼくは、2007年くらいから発明ノートと題したアイデアノートを書き溜めています。今までの商品はすべてその発明ノートから生み出されたものです。まず、少しでも自分なりに思いついたり、気づいたりしたことがあれば、即座にケータイのメモ機能にメモを取ります。ぼくが尊敬する佐藤オオキさんや鈴木康広さんもやっているらしいです。ケータイのメモがある程度たまってきたら、発明ノートにイラスト付きでそのアイデアを残しておきます。次の商品に取りかかる場合は、約20冊あるその発明ノートをパラパラとめくり、商品化するものを選び出します。

商品企画とは、「ガラガラポン」です。ガラガラポンとは、イベントなどで使われるくじのことです。中に玉がたくさん入っていなければ、楽しくありません。企画も同じで、ガラガラの中(頭の中)にどれだけポンと出せるアイデアの玉を入れておくことができるかが大切です。たくさんの玉を入れておき、必要なときにガラガラし、ポン!と出せるか、なのです。


参考書籍「アイデア・バイブル

5.27.2015

教育の機会は貧富の差で決まってはいけない

ぼくは、多摩美術大学に入学させて頂きました。その前に予備校にも通わせて頂きましたし、その他、諸々、親にはお金の面でとてもお世話になりました。

多摩美術大学を卒業するまでには、とんでもない大金が必要です。
4年間で基本の学費が約200万円×4年で約800万円。
(パソコンや課題製作費・教科書など含め)
生活費も入れればそれに13万円×48ヶ月で624万円の追加です。
4年間で合計約1,500万円になります。
事実、お金が工面できなくなり、辞めていく方もいらっしゃったようです。
当時、その莫大な費用をもう少し自覚できていたら、入学に躊躇していたと思います。

入学した後、美術大学のあり方に否定的になりました。とてつもなく高い学費なのに、手厚いサポートとはとても言いがたい体制で、金額と内容の間にギャップがありすぎました。(友人が言うには、今はだいぶ大学の環境は整ってきたそうですが。)
当時、それが許せなかったぼくは、学科に個人ロッカーを導入してもらうように促したり、資料室や、視聴覚室、イベント会場に利用できるスペースを仲間とともに開設しました。

卒業した後に「教育に高い学費がかかるのは間違っている」と思いました。
教育の機会は貧富の差で決まってはいけないと思うんです。
北欧のように大学までの学費は国が背負うべきだと思います。
▷学費が無料の国

今、中世から現代の資本論を総括し分析したピケティ教授の「21世紀の資本論」が人気です。人気の理由は、中世から現代までの詳細なデータの事実に基づく考察であることとピケティ教授の主張に賛同する人が多いからだと思います。

ピケティ教授の主張は、資産家が資産で得られる所得に対しての累進課税を増やし、それを若い人への教育費に使おうというものです。累進課税とは高額所得者ほど、より高い税率が課されるという制度です。ピケティ教授は、日本も今のうちに手を打つことを推奨しています。

人が大きな資産やお金を持ったとき、利他的になることは極めて難しいと思います。もし1億円をもらったら、実際には多くの人が自分のためだけに使うのが当たり前のことだからです。

もし1億円をもらったら、ぼく自身も、自分のためではなく、すべて人のために使えるかは、自信がありません。

ただ企業の利益は、仏教でいうご利益(りやく)、よい行いの結果得られるものだと思っています。

弊社がもし多くの利益を出すことができれば、できるだけ若い人たちのためになるような取り組みに活かしていきたいと思っています。

このスガイワールドログは、ぼくが知り得るできるだけすべてを公表することで、誰かの一助になればと思い書いています。

5.22.2015

パーソナルMBA

Personal MBAという本を読みました。
MBAとは、Master of Business Administrationの略で、欧米のビジネススクールで取得する経営学の学位のことだそうです。
この本は、高い学費を支払いビジネススクールに通うことなく、MBAの素養を身につけようというものです。
ぼくは、美術大学出身で経営のことなど全く学ばなかったので、これはよいのではないかと思い手に取りました。

本を読みながらメモを取ったことをここに記録しておきたいと思います。本から汲み取ったり自分なりに考えたことを端的に書きます。

プロモーションについて
PRで重要なことは、潜在顧客の注目を集めること。彼らに商品やサービスの価値を伝えることであり、経営者が有名人になることではない。

セールスについて
顧客にどうしてほしいかはっきり伝える。
人はすでにある程度「ほしい」と思っているモノを買う。
購入したらその人がどうハッピーになるかをビジュアル化またはテキスト化する。
買い手は常に愚かだと感じるリスクがある。
間違った意思決定をするリスク、お金を無駄にするリスクがある。
それらのリスクを取り払う、保証することは売上げ増加につながる。

ブランディングについて
ブランディングとは評判であり、個性であり、選ばれる理由である。提供する商品やサービスに対しての満足を約束するものであり、保証するものである。それには時間と労力がかかる。

システムについて
改善案がなくなることはない。つまり常に改善する必要がある。

価値提供について
品質パフォーマンス期待
商品やサービスが期待を上回ることができなければ幻滅が残るだけ。そうならないようにあらゆる手を尽くさなければならない。

ファイナンス(財務・資金)について
事業収入を増やす方法は、顧客を増やす、取引規模を拡大する、取引頻度を増やす、価格を上げる。その4択しかない。
減価償却とは、投資費用÷耐用年数。

その他、本には書いていませんが、最近自分が大切だと思うこともメモしておきます。
事業家とは、人、モノ・サービス、資金を集め、情熱を抱き運営する人。
メーカーの仕事はただ一つ。期待以上のモノまたはサービスを提供すること。
望むことは可能であり、そこまでの道は一つではない。
お金を目的にしなければ成功する。
未来は待つものではなく、築くもの。

5.12.2015

社名や商品名(ネーミング)で検索エンジン最適化する方法

検索エンジン(GoogleやYahoo!)で社名や商品名を検索すると上位に表示されることは、会社へ集客や商品への集客においてとても重要だと思います。

チラシや広告の下に
『「〇〇」を検索!』
と書いているのは、日本独自のものです。

日本以外では、基本的にアドレス直打ちでサイトを訪れるので、このような表示はしません。ちなみにかっこいいからといって海外の真似をして、アドレスだけをチラシや広告に入れるのは日本では集客の面では全く有効ではないと思っています。

社名や商品名を今までにない言葉にすることはとても重要です。すでにある言葉や造語を社名や商品名にしてしまうと、検索で上位に表示されることはとても難しいからです。ちなみに長過ぎたり、覚えにくい社名や商品名はNGです。多くの人に社名や商品名を覚えてもらい、検索してもらうことができなければ、いくら社名や商品名で検索エンジン最適化しても全く意味がありません。

弊社が実践している
「社名や商品名で検索エンジン最適化する方法」
をご紹介したいと思います。

1)まず、覚えやすく短かい、今までにない社名や商品名を決める
※特許庁で商標を取得することも重要です。

2)トップページのタイトルhtmlとページ内テキストに日本語で社名や商品名を入れる
<head> </head>の中に下記を入れます。
<meta name="description" content="ここに日本語で社名や商品名を入れる">
※タイトルhtmlとページ内テキストは同じ言葉が入らなければNGです。
※トップページの所々に日本語で社名や商品名を入れます。

3)サイトマップをつくる(階層分けする)
※ある程度時間が経つと、Googleが勝手にサイトの階層を検索結果に表示してくれるようになります。

4)Googleに登録する
https://www.google.com/webmasters/tools/submit-url

5)多くの人に検索エンジンで会社名や商品名を検索してもらい、クリックしてもらう
※カタログやチラシに『「〇〇」←検索』などと入れてサイトに集客するなど

その他、Google Analytics(無料)でユーザの行動を解析するのもオススメです。
http://tafcue.com/google-analytics/google-analytics-introduction001/

社名や商品名で検索エンジン最適化することは、1日や2日ですぐに効果が出るものではありません。二三週間おきに定期的に確認することが大切だと考えています。

下記Googleが提供しているSEO対策の情報です。

検索結果にページが表示されない理由について確認する

ウェブマスター向けガイドライン

5.08.2015

成功する人とは

成功する人は、

成功するまであきらめない。
考えることから逃げない。
人一倍努力する。
前代未聞への挑戦を楽しむ。
失敗からの立ち直りが早い。
失敗から学ぼうとする。
あせらない。
計画→実行→改善を繰り返す。
自分で自分の限界を決めない。
物事を決めつけない。
他の成功者を追いかけない。
どこにもない会社、製品を作ろうとする。
真面目、正直、公平。

どう風を活かし、どう風をつかむか

景気の気は気分の気。
商品は、世の中の流れに添うもの、世の中の気分に添うもの、みんなの気分に乗るもの、旬のもの、になっているかが重要だと思っています。

悪いメディアや大人たちは、ネガティブな雰囲気や批判的な空気を作ることがとても得意だと思います。その気持ち悪い雰囲気を打開するために、ポジティブに感じる商品やワクワクするような商品、気分が上がる商品やサービスが求められていると考えています。

しかしどんなよい商品を作ったとしても、より多くの人にうまく伝えることができなければ、商品は存在しないのも同然になってしまいます。

ではどのように商品の情報発信をしていく必要があるか、「戦略PR」という本に分かりやすく書かれていたので紹介したいと思います。

1)まず商品につながりそうな世の中の関心ごとを調べる
2)商品を世の中の関心に合わせ、言い換えてみる
3)上記2点を結びつけテーマを設定する
4)テーマをニュースにするための材料を用意する
5)テーマを広げるための具体的なPRプランを作る
「戦略PR」本田哲也著 P104参照

5の具体的なPRプランは、プレスリリースの作成、ファクトシート(学術的研究資料)、メディアセミナー(専門家による最新情報や研究結果報告)、パブリシティ調査・研究(消費者アンケート、専門家との実験)、メディアツアー(工場、観光地での取材招待)などだそうです。

商品の情報発信で注意しなければいけないのは、商品を無理に世の中の関心ごとにつなげたり、逆に世の中の関心ごとに離れすぎたりすることだそうです。目先のことにとらわれすぎ、長期的な視野ではなくなってしまうことも注意しなければいけないそうです。
「戦略PR」本田哲也著 P211参照

商品を考える上で、人に喜んでもらえるようなものにしようとすることは当たり前かもしれません。しかし、それが世の中の風をうまくつかむことができなければ、風に乗ることはできず、墜落してしまいます。

大企業、中小企業、零細企業、個人事業、やらなければいけないことはそれぞれ違います。大企業は自分で風を作ってしまうこともできるかもしれません。たとえそれが失敗したとしても、資本が大きければ、ある程度吸収できると思います。しかし、小さな企業は、規模以上の失敗すれば、たちまち立ち行かなくなります。大企業のやり方を小さな企業が真似をしたところでうまくはいかないのです。

だからこそ小さな企業は、うまく世の中の風を活かし、風をつかむことが重要だと考えています。




5.01.2015

ここは何もないところ

ときどき自分の出身地や住んでいるところを「何もないところ」という方がいらっしゃいます。その人にとってみれば、きっとぼくの出身地の山形は、本当に何もないところなのかもしれません。

確かにコンビニは5キロ離れたところにありますし、地元にマクドナルドができたときは、びっくりしました。ミスタードーナツができたときも信じられませんでした。

その人にとってみれば、きっとそのようなものがあるところが「何かあるところ」なのかもしれません。


田舎には田んぼがあります。田んぼは、日本人のみんなが食べるお米ができます。昔の人は、その残った藁(わら)でお米を入れる俵を作りました。草履も、笠も作りました。

ぼくは子どもの頃、田んぼのあぜ道にある砂利で小さな街を作って遊びました。溝を掘ってそこに水を流し、川に見立てて遊びました。雑草を友だちと引っぱりあってどちらが早く切れるかゲームをしたり、シロツメクサで冠を作ったりしました。木の枝で弓矢を作って遊びました。田舎には何でもあるのです。

東京に上京してきたとき、一番違和感を感じたのは、地面が全部アスファルトに覆われていたことです。これでは田んぼや畑にすることはできません。雑草も生えてきません。砂利で遊ぶこともできません。当時のぼくにとってみれば東京こそ「何もないところ」でした。


テレビには、お金持ちの豪邸を訪問し豪華なブランド品や高級車を見る映像や、信じられないくらい豪華な料理を食べきれないほど食べる映像など、普通では絶対ありえない奇妙でおかしな映像が普通のように流れてきます。

FacebookやインスタグラムなどのSNSにも、みんなの自慢ばかりが流れてきます。

それを見た人の中には「自分には何もない。だから自分は不幸だ。」と思う人もいるかもしれません。人にあって自分にはないものがあるのは当たり前なのに、自分が持っていないものばかりに目を向けてしまうのです。

自分にあるものに目を向けず、自分にないものばかりに目を向けていては、自分のそばにある幸せやチャンスに気づくことは難しいかもしれません。


無いものに目を向けるのではなく、あるものに目を向けて

無いものに目を向けるのではなく、自分にあるものに目を向けてみれば、目の前には、実に多くの幸せやチャンスがあることに気づきます。

体がある、考えることができる頭がある、前に進める足がある。周りには自分に手を差し伸べていくれる人もいます。
電話がある、FAXがある、パソコンがある。電話を悪く使えばオレオレ詐欺、良く使えば、カスタマーサポートや相談ダイヤルだってできます。

自分にしかないものもあります。自分にとっての幸せやチャンスがあります。気づいたら、行動あるのみです。

大人が子どもに「ここは何もないところ」なんてことは言ってはいけないと思います。砂漠にだって砂は売るほどあります。「何もないところ」などこの地球上にはないと思います。

幸せやチャンスをなくしてしまうのは、人の心。幸せやチャンスを見つけるのも人の心だと思っています。

幸せやチャンスは、早くあなたが自分たちを見つけてくれることを今この瞬間も待っています。

協力工場はどうやって探すんですか?

今どきですから「すべてネットで検索して探します。」と答えたいような気がしますが、ぼくは結局のところ検索で見つけてお仕事をお願いしているところはかなり少ないです。主要仕入れ先のほとんどは、人からご紹介頂いた工場さんがほとんどです。

でも事業を初めて間もない頃は、全く工場さんのつながりがなかったので、ひたすらネットで検索して探しました。まず10社程度、自分が作りたいものを作ってくれそうな工場さんをリストアップします。そちらに仕様書を送り見積りを作って頂きます。

・ホームページを見て信頼できそうな雰囲気か、更新されているか
・見積りの回答は早いか
・対応は丁寧か
・見積りは妥当な値段か
などで決めます。

一番見積りが安いからという理由だけでそちらに製造をお願いするのは得策ではないと思っています。いくら安いからといってもやり取りがうまくいかなかったり、何かと回答が遅いのでは、仕事になりません。東京にある工場さんよりも関西や地方の工場さんの方が比較的安い傾向がありますが、製造の立ち会いに行くのが大変だったりします。重要だと思う商品やパーツの組立、製造は、自社の近くにある工場にする、というのも重要かと思います。

なぜ弊社の主要仕入れ先は、人からご紹介頂いた工場さんがほとんどかというと、結局のところ良い工場さんというのは、人が紹介したくなるほど良い工場さんだからそうなるのかなと思っています。人からの紹介だとつながりがあるので、何かと安心です。お見合いや仕事も結局のところ、できるだけ人からの紹介が良い気がします。

「そんなつながりないし!」と言われそうですが、本当に必死なら親に知り合いがないか聞いてもいいと思いますし、すでに付き会いのある工場さんや、親戚や友だち、バイト仲間、友だちの友だちの友だちなど聞き込んでもよいと思います。自分より長い人生を歩んでいる方々は、若い自分よりも遥かに情報量が多かったりします。自分より若い方でも自分が知らないことをたくさん知っている方もたくさんいます。謙虚に色んな方から素直に教えを請うこともとても重要だと思います。

上場企業や中堅企業ではない、ベンチャー企業や個人事業の製造を受けて下さる工場さんは、とても懐の広い素晴らしい工場さんだということは間違いないと思います。「お金を出すんだから、自分はお客さんなんだから、」といって偉そうにすることはあってはならないと思っています。見積りを作るのも面倒な仕事です。常に感謝を忘れずに取り組んでいきたいと思っています。

4.30.2015

売場や展示会での接客方法

お店や展示会で、お客様にどのような接客をすればいいのでしょうか。

長年、売場でお仕事をされている方にはとても簡単なことかもしれませんが、仕事の大半をものづくりをしている作り手にとって、慣れない接客はとても難しいことです。

お客様に声をかけた方がいいのか、声をかけない方がよいのか、お客様から商品について聞かれたときにだけ答えればいいのか、特にすることがないときはどうすればいいのか、など。

動的待機
アパレル業界の接客で重要とされている接客方法の一つです。お客様がお店に入りやすいような雰囲気づくりをします。来店されるお客様を待ち構えてお客様を直視してしまうと、お客様はこちらの視線が気になり、とてもお店に入りづらくなってしまいます。
お店で特にすることがなくても、整理整頓や在庫の確認などをしながら、お客様が来店したらきちんと挨拶し、お客様を直視しない、とにかく動いて待機する、というものです。

3秒5秒ルール
お客様が、3秒、商品を見ていれば商品に興味がある、5秒、商品を見ていればかなりその商品に興味がある合図です。お客様は、商品について何も知らないことが大前提です。そこで商品やカタログでの商品説明、さらにサンプルを手に取って試してもらい、愛着を抱いてもらうことが重要です。でも話しかけられることを極度に嫌がる方もいらっしゃいます。お客様の中には、店員さんをチラ見もしなかったり、絶対店員さんの方に体を向けない方がいます。そういった方は、店員さんに絶対に話しかけられたくない人です。私もその一人です。そこで重要なのがPOPです。

POPの重要性
「POP」とは「Point of purchase advertising」の頭文字を取った略語です。直訳すると「買う時点の広告」です。POPは、お店でお客様自身が知りたい情報を能動的に得ることができるとても大切なツールです。
POPで伝える重要な順番としては

①使用イメージ「写真」②使い方を表した「イラスト」③商品を説明した「文章」です。

POPの文字は5ミリ以上が目安です。作り手は商品について長々と説明したくなりますが、商品に興味があるお客様でもその場に3秒しかいません。3秒とは、字幕テロップ1行分です。商品に本当に興味がある人は5秒いるので、字幕テロップ1行分プラス、補足説明文がよいと思います。そのことを意識し、文章を書くことが重要だと思います。

会社や作り手を知ってもらう
作り手のプロフィール写真や商品の掲載誌を展示することもとても大切だと思います。
プロフィール写真とプロフィールは、作り手が何者かを伝えるとても有効な手段です。もし、そのプロフィールを見た後に、お店や展示会で作り手の自分を発見してもらうことができれば、お客様の中に「あ!あの人なんか見たことある!知ってる!」という気持ちよさと安心感が生まれます。また、掲載誌は第三者からの評価や社会的に求められていることを伝えることができ、商品の箔や価値を感じてもらうことができます。何らかの受賞歴があればそれを伝えることもとても有効かと思います。

お客様の停滞率を高くする
お客様には、できるだけ長くお店や展示会ブースに留まって頂くことも大切なようです。お客様が長くその場所に留まることにより、お客様が充実感を覚え、満足度が高くなります。その場所に長く人が留まることにより、次のお客様も安心してお店や展示会ブースに入ることもできます。長くその場所に留まってもらう仕掛けとして重要なのが、お客様にサンプルを使ってもらったり、飲み物を出したり、お客様とお話をしたりすることです。

お客様に商品を説明する場合
お客様に商品を説明する場合は、まず自分自身が商品に愛があることを伝え、そのメーカーや会社に対しても愛があることを伝えます。それからお客様についての人となりを聞き出し、二言三言お客様に合った提案をします。お客様の要望と合致すれば購入して頂くことができます。

流れをまとめると
→商品愛を伝える →会社愛を伝える →お客様について聞き出し →二言三言提案 →お客様の要望と合致すれば購入

「商売なんだから、お客様に商品を買って頂くことが一番大切!」と思いがちですが、それは違うようです。商売とは、あくまでもお客様が欲しかったもの、お客様にとって必要なもの、最適なものをお客様にお買い上げ頂く。お客様に必要ではないものは売らない、そのことが重要だと思っています。

4.28.2015

テンションと心意気

大学からの友人がサイトで「パス・ザ・マイク」というリレー小説を書いています。
その一説をご紹介させて頂きます。


今は昔の大学時代。
ある友だちと話してて、何の話しからか「俺たちの強みって何だろう?」という話になった。多分、就職活動とか卒業制作とかが始まってて、やらなきゃいけないんだろうけどやりたくないし、何か大人になるみたいなのも気が向かないし、って感じでモヤモヤしていた時期だったように思う。
で、この質問。

「俺たちの強みって何だろう?」

俺は本当に、自分の強みを言うとか、就職活動でよくある自己アピールみたいなのが出来なくて、履歴書もろくに埋められずにいたりしていて、悩んでいた。でも、その友だちは、「テンションと心意気だよ。」と即答してきた。ちょっと冗談めかした応えかもしれないけど、聞いた瞬間にものすごくうれしかった。「テンションと心意気だけなら、僕たちは誰にも負けないよ。」と友だちは続けた。

「テンションと心意気」

最高じゃんか。テンションだけだったら、何かノリだけというか、悪ノリも含まれててあんまり良い印象じゃないけど、そこに心意気があることでものすごくポジティブなセットになってるし。俺の知る範囲では、「心意気」が悪い意味で使われている例を知らない。ただの泥棒だったのに、心意気があるとねずみ小僧になる。そんな感じ。

全然具体的じゃないし、履歴書にも書けなかったけど。実際のところ本気で悩んでいたわけでもないし、この会話自体もいつもの冗談混じりでやってたものだけど。
この言葉は今も俺の中でしっかりと生きている。言ってくれた友だちは覚えているのか知らないけど。そんなイかした友だちの会社の名付け親であることは、俺の小さな誇りの一つです。
その名もスガイワールド。ゴーゴー!

二〇一五/四/二十八
次朗



大学時代、大学の先生も制度も好きじゃなかったけど(学費が不当に高額、今の自分じゃ絶対に支払えない)、大学で出会った友だち全員が心から大好きでした。今も心から大好きです。
じろうくん、あの頃の気持ちは今も変わっていないけど、思い出させてくれて本当にありがとう!

4.25.2015

模倣品製造販売業者とどう戦うか

大きな展示会に出れば、自社の模倣品が世の中に出回るようになる危険性がとても高くなることは事実だと思います。
中国の模倣品製造販売業者は、展示会や出展社リストから常に模倣しやすそうなものを探し、模倣してお金儲けをしようと企んでいます。模倣品の70%以上が中国製です。

中国の模倣品製造販売業者にとって日本はデザインを盗むことができる最高の対象です。

日本は開国し、自由貿易をしている国です。その時点で世界基準で製造や流通を考えなければいけないのにも関わらず、島国のせいか、世界を視野に考える思考が乏しいのかもしれません。日本の液晶テレビもケータイも世界基準ではなく、日本基準の仕様と高価格で見事に負けてしまいました。

一番安く、しかも高品質で作れる場所で作る、ということはメーカーにとって重要なことだと思います。2015年4月24日に発売された最新式時計型端末アップルウォッチ(価格は4万2800円〜218万円)が世間を騒がせていますが、その最先端のアップルウォッチは中国の江蘇省常熟市の工業地帯で月給約6万8000円で働く中国人の方々が作っています。
参照:Apple Watch製造工場で見えた不安(日経ビジネス)
その中国で、アップルウォッチの模倣品が発売前から約4千円で売られています。
▷Apple Watch 早くも模造品が中国に登場

日本も昔は模倣品をたくさん作っていたので、人のことは言えないという方もいらっしゃいますが、それは違うと思います。どこが違うかというと、その頃の日本と比べても今の中国は教育を受ける機会が著しく乏しく、生活があまりにも苦しい人もたくさんいます。驚くべきことに2015年の現在も20万人もの人々が人身売買されています(参照:“行方不明児20万人”の衝撃 クローズアップ現代)。中国には危険な薬物の製造販売業者も多くいます。投資銀行の資金の持ち逃げも多発しています。当局の取締は全く行き届いていません。

中国人の方が「日本を見ていると中国の30年後の未来を見ているようだ。」と言っていました。1970年代の高度成長期に日本人が自分たちを一億総中流と呼び、誰もがよい暮らしをすることができるようになりましたし、誰もが義務教育を受けることができる社会になることができました。中国がそうなるには、30年先の2045年かもしれませんが、今の中国のやり方では、そうなることは難しいかもしれません。中国は過去の自国の犯した大きな罪を今だ隠し、人々の言論を強く取り締まっています。中国が民主化し、平等と感じるような社会になるには今のままでは情報統制や社会統制が強すぎます。

そんな中国の人たちの多くは知的財産権や盗用のことなど分かりません。たとえ分かっていてもそれを取り締まらない当局のせいにします。

中国の工場は、日本の弱小メーカーの製品のデザインを狙っています。中国で作れないものは、ほぼないと思います。日本の弱小メーカーは大企業に比べ資金面や流通面が弱く、中国の工場を取り締まることができないことを知っています。
自社で使えそうなデザインを見つければ、それをすぐに取り入れ、自社でも作ってみようとします。中国のほかの工場が、その模倣品が売れていると聞けば「ではうちもそれを作ろう」とどんどん偽物は広がっていきます。

弱小メーカーの、どの弱みが一番狙われるかというと価格面と流通面です。日本で作るために高コストになり、流通チャンネルの構築も脆弱です。
それとどう戦うかとすれば、

・日本製は中国製よりも品質が勝る
・日本人にしか作れないものがある
・日本だけで売れればよい
という考えを捨て、

・中国や途上国で圧倒的に安価で高品質に作る工場を探す
・中国の工場が横流しや転売しなくてよいぐらい大量に世界で売る
・アリババ、タオバオなどの中国のECサイトで世界中に売る
・中国で商標や知財権を取る
・製品写真に自社アドレスを入れる
などだと思います。

そうできなければ、自社の模倣品が世界中に溢れ(←弊社は今ここ)、それが日本に輸入されたとき、弱小メーカーはたちまち立ち行かなくなると思います。

では、なぜスガイワールドはできるだけ日本製にこだわるのか。それは、自分が信頼する日本人が作ったものを皆さんに安心して使ってほしいし、自分もそれを使いたいからです。

4.20.2015

人は論理ではなく、感情で買う

先日たまたま日経MJの人気コラム「招客招福の法則」を拝読しました。大変興味深い内容だったので、著者の小阪裕司さんという方に興味が沸き、その方の本を一通り読んでみました。小阪裕司さんの書籍一覧は▷こちら

小阪裕司さんは、商売について学術的に研究されていて、どの本もとても興味深い内容でした。小阪裕司さんのメッセージを自分なりに簡単にまとめると、

・人は論理ではなく、感情で買う。頭ではなく心を動かすことが購買につながる。
・売り手と買い手の温度差、情報の格差、を埋めることが重要。

というこの2点が商売の上で、大切なのではないかと受け取りました。

作り手は、どうしても自分がこだわった点や苦労した点、素人では到底分からない細部について固執し、独りよがりになってしまうところがあります。特に男性にその傾向が強いように感じます。例えば、この素材は特殊な新素材を使用している、この細かい成形はとても高度な技術を要するなど。でも買い手の主婦の方や若い方にはそのような部分には全く興味がありません。
それよりも単純な見た目の可愛さや、肌触りの良さ、利便性、信頼性など、感情を動かされるようなところが重要です。

また、商品を作った人は、作った商品について当たり前のように知っていることでも、店頭で初めて見る人には、何も商品の情報は伝っていません。その情報の格差を埋めたり、なぜ買わなければいけないのか、をきちんと伝える必要があるようです。

そのようなことを作り手が体系的に解決できるように、小阪裕司さんは「価値要素採掘マップ」というものの利用を提案しています。



この表を簡単にいうと

作り手の視点で考えられること
・論理的な商品の価値は何か(効果・効能のような、頭で理解できる価値は何か)
・感情に訴えかける商品の価値は何か(感動や癒しなど心が豊かになるような価値は何か)
・開発秘話(どのような想い、歴史、経緯、技術、素材、苦労話、希少性などがあるか)

をお客様の視点に置き換え
・解決される問題
・どのような満足を期待できるか
・買わなければいけない理由

をきちんと書き出し、それを作り手がきちんと伝える、ということだと思います。

その他にも「何それ!やってみたい!」という気持ちや「これって〇〇なんだって!」と人に教えたくなるポイントを、作り手がお客様にきちんと伝えることもとても大切なようです。

小阪裕司さんがおっしゃっている内容は、商品説明のみならず、プレスリリースにも大いに役立つと思います。

小阪裕司さんのホームページは▷こちら

4.10.2015

ヒット商品の4つのルール

商品をお客様に買って頂き、利益を出すことによって成り立つメーカーにとって、ヒット商品はなくてはならない存在です。メーカーには必ずと言っていいほど、会社の売上げに比例し、ヒット商品があります。

そこで、どのような商品がヒット商品になる可能性があるのかを考察してみました。色々調べてみると

1)手の中に収まるサイズ
2)売価は¥200〜¥3,000程度
3)命が宿るもの、宿っているように見えるもの(動く、育てられる、アレンジできる)
4)可愛い(小さい、愛くるしい、愛おしい)

という4つのルールがあるのではないかという結果に至りました。

以上の4つのルールにのっとった18世紀から現代までの歴史的ヒット商品事例をご紹介したいと思います。自分が知り得る範囲で独断と偏見で抜き出してみました。

こけし(1800年代、東北地方の温泉地において湯治客に土産物として売られるようになった木製の人形玩具)
マトリョーシカ(1890年代ロシア人修道士が、本国への土産に持ち帰った箱根細工の入れ子を参考にし作った木製人形)
セキセイインコ(1840年イギリスに紹介され、日本では1965年頃広く広まった鳥)
テディベア(1903年ごろドイツのシュタイフ社が大量にアメリカに輸出したクマのぬいぐるみ)
笑い袋(1969年にアメリカでレコードプレーヤーを袋に入れて売り出した玩具)
リカちゃん(1967年にタカラが企画・開発した着せ替え人形玩具)
ポッピンアイ(1980年代頃に一時期流行した、裏返して机などの上に置き、ゴムの弾力によって、元の形に戻った際の反動で高く飛び跳ねさせて遊ぶ玩具)
トランスフォーマー(タカラトミー(旧株式会社タカラ)より1985年以降に発売された変形ロボット玩具)
フラワーロック(1988年タカラトミーが発売した、音に反応して本体が踊るように動く擬人化した花の形をした玩具)
ファービー(1998年にアメリカのTiger Electronics社が発売したペットロボット玩具)
たまごっち(1996年にバンダイから発売された、キャラを育てることができるキーチェーンゲーム)
ハムスター(実験動物用としてドイツに広まり、2000年に開始した日本のアニメ「とっとこハム太郎」で人気が出たネズミ)
アニマルラバーバンド(2002年にアッシュコンセプトが発売した、動物の形をした輪ゴム)
カップメン(2009年にアッシュコンセプトが発売した、カップラーメンにお湯を注いだ後にフタを抑える人型の玩具)
コップのフチ子(2012年奇譚クラブから発売されたOL風の女性「フチ子」が腰をかけたりぶら下がる姿勢をとるフィギュア)
※Wikipedia参照

玩具に偏りがありますが、以上の事例を参考にし、4つのルールに乗っ取り、次回のスガイワールドの商品を開発してみたいと思います。
果たしてヒット商品を世に送り出すことができるでしょうか。

この考察でできたのが「クリップファミリー」です。

4.05.2015

商品の輸出、貿易について

商品をホームページに公開していると、海外から「商品が買えないか」という要望が寄せられることがあると思います。そこでなんとか海外から日本の銀行に送金してもらい、商品を輸出することが増えてくることもあるかと思います。海外からの問合せ件数も増えてきたので、「本格的に輸出事業に乗り出そう!」としてもどうしたらいいのか分からない、ということもあるかと思います。

日本には日本貿易振興機構(ジェトロ)中小企業基盤整備機構という商品の輸出、貿易を支援してくれるところがあります。
東京都にも、東京都中小企業振興公社国際化支援室というところがあります。
国や都の公的な事業なので、各社無料で貿易の支援をしてもらうことができます。

でも相談する前に、商品の輸出、貿易を成功させるためにも、まずは簡単に海外進出の計画を書いてみることがおすすめです。

海外進出計画の項目としては
海外進出の目的・目標、自社の強み・弱み、市場環境、想定される競合、ビジネスモデル(何をどのように進めるか)、スケジュール、自社の経営資源(人・モノ・資金)などを書き出します。(東京商工会議所発行:海外ビジネスワークブックP106参照)

海外進出計画を整理したら、例えば東京に拠点がある方の場合は、ジェトロへの相談をメインにし、その後、公社の国際化支援室をサブ的に利用することがおすすめです。

相談すると、海外でどのような展示会があるかや、どのような助成金があるのか、またどのような法律があるか、などを知ることができます。

その後、実際に海外の展示会に視察に行き、イメージをつかむことがよいと思います。また、海外は日本と違う法律があるため、その点を十分に気を付けることが大切だと思います。(例えば、知的財産の法律、安全基準の法律など。)

いざ海外の展示会に出ようとしても海外の展示会場の場所代が50万円、施工代が20〜30万円、渡航費がさらに20〜30万円と高額な投資になります。ジェトロには展示会の費用の1/2を助成してくれるサービスもあります。また、メゾンエオブジェミラノサローネなど、大きな展示会に出なくても、会期に合わせ小規模で展示会をしている会場もあります。

展示会で注文があれば見事受注成立となります。でも荷物の大きさによって輸送手段を上手く利用しないと送料が高額になり、問題になることがあります。輸出契約書をきちんと用意しておくことも重要です。そのような詳しい内容は、ジェトロや公社の国際化支援室などが行っているセミナーなどを一度受けることがオススメです。

商品の輸出、貿易についての大まかな流れ
①目標設定→ ②相談→ ③準備・情報収集→ ④計画立案・実行 →⑤海外事業展開

リンク:
日本貿易振興機構(ジェトロ)
中小企業基盤整備機構
東京都中小企業振興公社国際化支援室

3.21.2015

株式会社 四字熟語

企画立案方法の一つに、何かと何かを組み合せる、という手法があります。
株式会社と四字熟語を組み合せると、なんとも愉快な会社名になることを発見しました。

例えば、「株式会社単刀直入」
こんな会社名の方が言ってくれるアドバイスは、もちろんすべて単刀直入でしょう。もし単刀直入に意見を言ってくれなかったとしたら完全に白い目で見てしまいそうです。

「株式会社一心不乱」
何かに一心不乱に取り組んでいる姿勢は感じますが、何に対して一心不乱になっているかはさっぱり分かりません。

「株式会社紆余曲折」
きっと今の会社になる前に色々と紆余曲折あったことは察します。

「株式会社公私混同」
完全に仕事とプライベートを公私混同していこうという姿勢が感じられます。

「株式会社用意周到」
打合せの準備など、もちろんきちんと用意周到に準備してくれることは間違いありません。

「株式会社音信不通」
とにかく連絡先が分かりません…。連絡手段は何もありません。

「株式会社波瀾万丈」
何度か倒産の経験がある経営者かもしれません。きっと色々と波瀾万丈あり、今に至る会社なのでしょう。

こんな四字熟語の会社名の方が電話に出たときのシュチュエーションを想像するだけでも愉快です。
「はい、お電話ありがとうございます、波瀾万丈の鈴木です。」きっと迷惑電話をかけてくる方でさえ、二三秒止まってしまう効果が期待できます。

ただ残念ながら、領収書をもらうときや、会社名を記入しなければいけないとき、画数が多く面倒なのでおすすめはできません。

3.13.2015

プロジェクトや事業に最も必要な人「パッショニスト・ビジョナリスト」

パッショニストとは造語で「パッション(情熱)」を持っている人のことです。
ビジョナリストも造語で「ビジョン(先見)」を見据え、未来を思い描くことができる人のことです。

プロジェクトや事業に、パッショニストであり、ビジョナリストな人が1人いれば、そのプロジェクトや事業は95%成功だと思います。
逆にこの人がプロジェクトや事業に1人もいなければ、間違いなく失敗すると思います。

プロジェクトや事業を立ち上げることは簡単です。ただその先に進めたり、ある種の成功へたどり着くには、パッショニストであり、ビジョナリストである人がいなければ、必ず空中分解してしまいます。

何かを始めようとするときは、チームに「パッショニスト・ビジョナリスト」がいるか、その人が明確に自分をリーダーと自覚し、メンバーをゴールに導けるのかを見極める必要があると思います。

この先、色々なプロジェクトに誘われたり、逆に自分が色んな人を巻き込む必要が出てくるかもしれません。そんなときに、チームの「パッショニスト・ビジョナリスト」は誰なのかを明確にし、見い出すことは、最も重要なことだと考えています。

多くの人は、人任せになる傾向があり、パッションやビジョンを持ち合わせてはいません。人のパッションやビジョンに頼ろうとします。

たとえ「パッショニスト・ビジョナリスト」がいたとしても、それをあきらめずに勤め上げることができる人は、世の中にはとても希少です。立ち上げた当初はパッションやビジョンがあっても、多くの人は途中で続ける精神力や体力がなくなってしまいます。
プロジェクトや事業には、本物の「パッショニスト・ビジョナリスト」が必要なのです。

そのプロジェクトや事業を最後までやり遂げようとする、信じることができる「パッショニスト・ビジョナリスト」はいますか?

もしいたとしたらそのプロジェクトや事業は、ほぼ成功しています。
もしいなければ、すぐにでも抜け出す、辞めることをおすすめします。

2.27.2015

今の夢

今の夢は、うんと稼いで、その稼ぎをいつか子供の貧困を減らす活動や恵まれない環境にいる子供にうんと使うことです。

犯罪を犯す人も、戦争をする人も、昔はみんな純粋な子供でした。悪い大人や悪い環境のせいで、大人になったときに極悪人になってしまいます。

幼少期の恵まれない環境によって徐々に悪い人になっていくのです。

この世界にはたくさんの問題があります。その問題の根本的な理由のひとつに、子供の貧困や恵まれない環境の問題があると思っています。

一刻も早く生活に困窮している、困っている子供を助けたいです。でも人助けというのは、自分に余裕がないとできません。自分に余裕がないのに、無理に人助けしようとすると逆に人の迷惑になってしまう可能性があります。

なので今は、スガイワールドの事業を一生懸命がんばり、結果を出さなければいけないと思っています。自分の得意分野で社会に貢献することこそ大切なことだと考えています。

政治家の人たちには、私腹を肥やす代わりに、
高級ブランド品が好きな人は、高級ブランド品をもう一つ増やす代わりに、
車が好きな人は、車をもう一台増やす代わりに、
ぜひその余力の一部を貧困で困っている子供たちや恵まれない環境にいる子供たちに分け与えてほしいと思っています。

売上げや税金で得たお金は、皆さんからお預かりしているお金。そのお金は私腹を肥やすためのお金ではないのです。

生活に困窮している、困っている子供を助けようとしている方々もいらっしゃいます。
→キッズドア

2.25.2015

マイナスなことがプラスになること

自分のマイナスなところを前向きに考えることによって上手くいっていることがあります。

記憶力がすごく悪いので、とにかくメモを取る
さっき聞いたこともすぐに忘れます。人の話を聞いていると突然妄想にふけってしまう癖もあるので、まったく人の話を聞いていないときもあります。なので、人から話を聞くときは、とにかく聞き漏らすことのないように紙にメモを取ります。そして、あとでそれを見返して整理します。そうすることによって、かえって記憶力がありメモを取らない人よりも整理して物事を捉えることができているような気がします。

器用な性格ではないので、手抜きができない
社会人になった頃、よく先輩に「手を抜くところは抜かないとダメだよ。」と言われました。ぼくはすごく素直な性格なので、その当時「社会で生きるということはそうなのかあ。」と思っていました。でもぼくはそんなに器用な性格ではないので、手抜きが全くできません。人から頼まれたことには、ベストを尽くします。今になればそのことがどうもよかったようです。何でも目の前のことにベストを尽くしてきたことで、苦手としたwebや営業やデザインについて、今ではちょっとはできるようになったようです。

根っからの性格が暗いので、楽しいモノを作りたくなる
ぼくはかなりの根暗です。性格もとくに良くはないと思います。というよりはむしろちょっと悪い方かもしれません。SNSや会話では気の利いたセリフの一つも言えません。楽しいモノを作っているので、「楽しい方ですね!」「面白い方ですね!」と言って頂くことがあります。それはとても有難いことなのですが、“モノ”と“ぼく本人のキャラ”とは全く別ものです。朝はいつも憂鬱です。物事には基本的に悲観的に捉えます。なので、せめて作るモノは楽しいモノを作ろうと心掛けています。作るモノは、ぼくの性格の暗さの反動でできています。

社会で生きていくことが苦手なので、社会で頑張っている人を尊敬する
就活時代、本当にたくさんの会社に落とされました。なので、会社というものには、基本的に就職できないものなんだな、と思っていました。その頃から「なんとか会社を立ち上げてこいつらを見返してやる!」という思いが芽生えました。
最近、有難いことに時々「求人していませんか?」というお問合せを頂きます。ぼくは、「不採用にする人を必ず見返してやる!」と思っていたので、不採用する側にはなりたくはありません。この社会で人並みに生きていくには本当に大変なことです。なので、悪いことをせず、一生懸命頑張って生きている人全員を尊敬しています。

煙たがられる性格なので、本当にやさしい人だけが付合ってくれる
ぼくは自分勝手でめんどくさい性格なようです。なので、こんな面倒な自分と付合ってくれる方々は本当にやさしく良い人ばかりです。自分のように面倒な方とは全く反りが合わないのです。
時々「人と合わないんじゃない、合わせるんだ!」という人がいますが、あえて人と合わせなくても、やりやすい状況は作り出せるのではないかと思っています。悪い人、何事にも否定的な人、すぐあきらめる人、反対する人はいます。そんな人に無理矢理合わせる必要はないと思います。
会社に所属していて「無理にでも上司に合わせなきゃいけない。」と思っている方もいるかもしれません。ぼくは無理に合わせる必要はないと思っています。
機会があれば、もっと自分を活かせる場所に移動してもよいと思います。必ず自分を必要としてくれる人や場所はあると思います。もし自分がそのように強く信じ、際限なく努力することができれば。

一人では何もできないので、今自分がやりたいことをできていることに常に感謝している
ぼくは、ひとりでは何もできません。時々「これオレが作ったんだぜ!すごいだろ。」的な方がいます。でもそれを作るためには素材がなければ、それは作れないわけですし、協力してくれる工場さんがいなければ、作れません。確かにそれをデザインしたキミはすごいかもしれないけど、そのデザインをするためにはパソコンがなければ作れない訳です。すべて先人や周りの人のおかげで成り立っていることを感謝しなければ、ダメだと思います。この最高に恵まれた日本にいて、ちょっとでも人の役に立つことができなければダメだと思います。どれだけ恵まれているのかきちんと自覚し、あらゆる人の支えによって自分がこうしてやっていけているということを常に感謝しなければいけないと思っています。

2.24.2015

内職、最終組立てについて

今までデザイン会社としてデザイン一本で仕事をしてきたけど、自社でもモノを作って売ってみたいという人が増えています。そこで壁にぶつかるのが製造や生産管理について。デザインのプロだけど、製造や生産管理については分からないという方がほとんどです。

そこで今回は、自社で商品を作ろうとした場合にぶつかる、内職、最終組立ての問題について取り上げたいと思います。

今まで全く商品の製造に携わった経験のない人は、とりあえず最初は全部自分たちで作ろうとします。最初は10個20個の注文なら自分たちで何とか作れていたものが、100個200個と注文が増え、500個1,000個と注文が増えてくるとお手上げになってしまいます。

でも誰かに内職をお願いしようとしてもだれにお願いしたらいいのか分からない。

東京都には内職をしてくれる作業所というところがたくさんあります。弊社が拠点にしている世田谷区でも約30以上もの作業所があります。たまたま区役所に行ったときに知りました。今では弊社もとてもお世話になっています。
詳しくはこちら→就労継続支援施設一覧

施設によっては、できるできないがあるかと思いますが、大概のことは可能です。「お住まいの地区+作業所」と検索すると見つけることができるかと思います。

ちなみに作業所とは、知的障害者の方や精神障害者の方が仕事の訓練のために在籍しているところです。知的障害とは発達段階における先天的なもの。精神障害は病気の一種で、回復が見込めます。精神障害の方にはもう少しがんばれば、普通に会社に通える方もいらっしゃいます。
そういった方への支援という意味でも内職をお願いしてみてはいかがでしょうか。

でも最初から内職の完成度を100%望むのは難しいと思います。誰でも組み立てができるように分かりやすい組立ての仕様書を作って丁寧に説明し、仕上がったものはきちんと自分たちの目で検品することも大切だと思います。

人にしっかり任せることができることも立派な経営力だと思います。

2.18.2015

何を“したか”ではなく、何を“しなかったか”

ぼくは、山形県南陽市という周りには田んぼしかない田舎で育ちました。昔はサッカー選手やヒーローになることが夢だった同級生も今では、農業か土木か大工かというくらいほとんどみんなガテン系の仕事に就いています。今も地元に住んでいる同級生は、地元が大好きで山形から出ようなんてことは考えません。

立派な職に就き、地元で頑張っている同級生のことを悪く言うつもりは全くないのですが、最近、須貝家の教育と同級生の家の教育が、何か少し違ったのではないかと感じるようになってきました。

そんなとき、マララさんの父の講演を聞いて納得しました。
下記は抜粋です。

“マララをどう育てたのか人々は私に聞いてくる。「どうしたらあんなに勇敢で堂々とした子になるのか」と。私はこう答える。「私が何を“したか”ではなく、何を“しなかったか”なんです。私は娘の翼を切らなかった。それだけです。」”
TEDトーク「私の娘 マララ」より

街角では、親が子に「危ないからダメ!うるさいから止めろ!そっちに行くな!黙れ!大人しくしてろ!」と子どもの好奇心をいとも簡単に消してしまう言葉が飛び交っています。そう言われて育つ子は、大人しくしていればいい、親の言うことを聞いていればいい、ただ静かにしていればいい、という子に育ちそうです。

ぼくが親にしてもらったことは、マララさんの父ジアウディン・ユスフザイさんが言うように、親が自分に何を“したか”ではなく、何を“しなかったか”なのかもしれないと思いました。
してもらったことはたくさんあります。でも親は私の、か弱い翼を切らなかった。そのことに尽きるような気がします。

親や大人に何かにつけ否定され止められ育った子は、「それは無理だよ。できないよ。そんな才能ないじゃん。できっこないよ。」と大人になってもその価値観を自分や人に押し付けるような気がします。

世の中には“できない”“しない”理由を持っている人は、本当にたくさんいます。
「こうしたらどうですか?」と言っても「〇〇だからできない。それは無理。」と即座に回答する人がたくさんいます。

そうではなく、それをどうすればできるか一緒になって考え「きっとこうすればできるかもね。こういう案はどうだろう。」という解決案を言えるだけでも全く違うと思います。

その人ができないと思い、無理と思えばそれは絶対無理だと思います。でもその人がきっとできると思い、どうすればできるか考え、努力することができれば、大概のことは叶うと思います(※先進国において)。

否定せず、解決案を。そしてみんなが、自分や他人の可能性の翼を切ることのないようにするだけでも世の中がちょっと変わってきそうです。

2.09.2015

ゴールをどこに設定するか

今までにない商品を出したい、もっと自社の商品やサービスを知ってほしい、もっと売上げを上げたい、色々な要望を聞きます。

でもその要望の前に、なぜそうしたいのか、しっかりゴールを決めることがとても大切だと思います。

ぼくがなぜ、今までにない商品を世に出したいかというと、世界にもっと夢と想像力が溢れ、もっともっとハッピーな世界になって欲しいと思っているからです。

なんとか成功し、その成功事例をいろんな人に少しでも伝えていきたいと思っています。

でもみんなにぼくの話を聞いてもらうには、結果を出さないと誰も耳を傾けてはくれないと思っています。結果を残した人に、はじめて人は耳を傾けます。

人に耳を傾けてもらうには成功しなければいけないと思っています。なので、まずは今までにない商品を出し、経済的な面や認知度を向上させていかなかればいけないと思っています。

バングラデシュやアフガニスタンなど、世界には今も日がな日干しレンガだけを作っている少女や少年がいます。→youtube 本当は夢を叶えるために勉強をしたり、学校に行って友だちと遊んだりしたいのに、そうできない子たちがたくさんいます。

その子たちを直接助けることはできないかもしれませんが、スガイワールドをなんとか成功させ、そんな子たちや、夢を叶えるために勉強をしたいけど、機会がなくてできない子(や大人)、近くの大人たちに自分の夢をつぶされる子(や大人)、そんな人たちを少しでも助けることができるようになりたいと思っています。

そうできるようになるには、まずは、今までにない商品を出し、もっと商品やスガイワールドを知ってもらい、もっと売上げを上げ、成功しなくてはいけないと思っています。

みなさん一人一人がゴールやビジョンを設定し、自分が得意とすることに情熱を傾けることができれば、自ずとしなければいけないことが見えてくると思っています。

1.16.2015

交渉について

ぼくは、取引において、お互いが合わないようであれば、無理に取引はぜず、できるだけ交渉することは避けるようにしています。今までちょっとでも「合わないかな。」と思ったときは、やっぱり最後までやり取りがうまくいかないからです。

ただやはり、仕事をしていく上で、材料の仕入れや取引での問題など、時々悩ましい交渉はどうしても避けられません。

下記は持論です。
一番悪いのは、一方的要望を伝え、理由を言わないこと。
レベル1:なぜそうしてほしいか、理由を述べ、要望を伝える
レベル2:ギブアンドテイク
レベル3:どれだけ相手にとって素晴らしい未来が待っているかを伝える

どうにかもっと交渉をうまくできないかと考えていました。そこで「交渉」について調べていくと"交渉学"や"交渉術"というものがあることを知りました。

以下、「ハーバード流交渉術(TBSブリタニカ)」で学んだことを書き出します。
交渉する上で大切なポイントをまとめました。

1、目標とするゴールを決める
2、"人"と"問題"は分けて考える
3、要望の前に、理由を説明する
4、交渉相手の意見を聞く
5、ゴールに到達するまでに想定される質問や課題に対して資料やデータ、見解を準備する
6、交渉相手とは敵対せず、目標するゴールにたどり着くまでの解決者だと考える
7、お互いの利害のリストを書き出す
8、お互いの主張ではなく、お互いの利益の合致点を探る
9、ゴールを一つにしばらず、事前に複数のゴールを準備する
10、客観的な基準に基づく
(「ハーバード流交渉術」P20参照)

「交渉の項目」として下記の内容が上げられます。
期間/条件/価格/日時/数量/責任

「交渉相手との関係」
感情と理性のバランス/意思疎通の度合い/信用と信頼の度合い/受容的か拒絶的か/相互理解の程度
(ハーバード流交渉術P240参照)

交渉相手や交渉に参加する人を敵と考えず、圧力をかけることなく、人と問題はきちんと分けることが大切なようです。

確かに交渉する相手が「敵だと思われているな。」と感じてしまったら嫌な気持ちになり、交渉はますます上手くいかなくなりそうです。

交渉するには、事前にある程度のゴールを決めておき、そのゴールに到達するための準備をしておくだけでも、結果は変わってきそうです。

相手の話をよく聞き、客観的理由と要望を伝えることは、色々な場面で重要なことだと思います。