11.08.2014

マズローの法則

マズローの法則」とは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローさんが打ち出した法則で、人間には、

1番目に、生理的欲求(Physiological needs)
2番目に、安全の欲求(Safety needs)
3番目に、所属と愛の欲求(Social needs / Love and belonging)
4番目に、承認(尊重)の欲求(Esteem)
5番目に、自己実現の欲求(Self-actualization)

がある、と説いているものです。

ぼくは、これからの時代は6番目に、他者実現の欲求があるのではないかと思っています。マズローさんは6番目に、自己超越があると言ってますが、ぼくの考えはその説とはちょっと違います。

南アフリカの元大統領のネルソン・マンデラさんは、27年間刑務所で過ごし出所したとき、「皆さんは私のために尽くしてくれた、これからは私が皆さんのために生きます。」というようなことを言ったそうです。そして生前、南アフリカのために、大統領として、差別の撤廃や人道支援に尽力されました。

ネルソン・マンデラさんのように、自己実現に留まらず、みんなのために尽力する人こそ、これからの人、未来の人なのではないかと思っています。

遠い将来、戦争も差別も貧困も地球上からなくなる日はやってくると思います。なぜなら、人間が文明を発展させてからたくさんの戦争や差別、貧困が生まれましたが、今は昔より確実に、戦争で亡くなる人や差別、貧困が減っているからです。

1945〜2005 武力紛争における死者数の推移(世界銀行)


世界における極度の貧困人口(世界銀行,1981–2008)


日々目にするニュースは、世界は改善しながらよりよくなっていることを決して伝えません。ニュースやワイドショー、大衆映画は、まるでこの世は悪夢で、未来は破滅に向かっているかのようなイメージを仕立て上げ、人々の潜在意識に恐怖を植え付けます。それが自分たちの仕事なのだと言わんばかりです。

メディアは大衆の不安をあおるばかりで、メディアが取り上げる目先の問題に有用な情報は極めて少ないのです。

国連は、2000年9月のニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットでミレニアム開発目標を発表しました。これは、世界規模での貧困や飢餓の撲滅、初等教育の達成、幼児死亡率の削減、環境の持続可能性の確保などが目標に掲げられています。こういった取り組みこそ取り上げられ議論されるべきだと思います。

今はまだまだ世界の問題がなくなる途上なのだと思います。
社会問題に常に目を向け、知ろうと努力し、社会問題を解決しようとする人たちを応援する。

未来の人とは、よりよい未来を思い描き創ることができる人、私欲を持たず、他人のために生きることができる人、そういう人なのだと思います。

0 件のコメント :