ものづくりをしていると必ず一度は出てくる「アートとデザインの違いは?」という問いがあります。
お互い全く違うものなのに、友達のようにとても近い存在なので、よく比較されがちです。ぼくは、アートは絵で、デザインは鉛筆だと思っています。アートは、その人がその人の独自の視点で描いたもの、作ったもの。デザインは、表現するときや生活で使うものだと思っています。
よく「アートは商業目的でなく、デザインは商業目的だ。」という意見も聞くのですが、それは違うと思います。アメリカのSOHO地区ではアートは完全に商業化されています。世界のアート市場は、骨董品のように、歴史や社会的背景、作者の哲学などを踏まえ、高度に鑑定をされた上で、オークション形式などを利用し流通されています。
アートは「他にはない独自の視点」を見せてくれるもの。だから「アートはよく分からないなあ。」と思う方もいると思います。でもある意味、それでアートは成功だとも思います。なぜなら作った人は、見る人が持っていない視点で、独自の視点で表現しているからです。
デザインは「見た目と機能」だと思います。鉛筆は書けないと鉛筆になりませんし、手に持ちやすい太さ7.5~11mmくらいの棒状になってなければ使いにくいです。
スガイワールドのコンセプトに、ハッピーデザインギフトと唱っていますが、実は、スガイワールドの商品は、アートとデザインをミックスさせたものだと思っています。
「他にはない独自な視点」を「機能的なデザイン」と合体させたものです。
スガイワールドの商品は「他にはない独自の視点」で、ものづくりがスタートしています。独自の視点と言っても、もうすでに多くの人が認識しているようなモチーフを、まだ誰も変換していないものに変えています。例えば付け髭を付箋にしたり、眼鏡を虹色が見える眼鏡に変えてみたり、しおりを変装できるしおりにしてみたり。
洗練された機能のみのデザインは、シンプルで美しいと思いますし、生粋のプロダクトデザイナーからは、「キミの考えるモノは邪道だ」と言われるかもしれません。
でも、アートの要素を取り入れたスガイワールドの商品は、皆さんの普段の生活の中で「他にはない独自の視点」を喚起し、楽しんで頂けるのではないか、と思い、日々製品開発に取り組んでいます。
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