12.12.2015

経営者として大切なこと

成功する経営者の条件として普遍的な法則はあまりないようですが、重要な素質として、何があっても「いちいち騒がない」ことが大切なのではないかと最近感じてきました。ぼくは、感情の起伏が激しいので、何かちょっとでも問題が起こるといちいち騒いでいました。でもいちいち騒いでいたら、事業者として人に迷惑をかけるだけです。

でも、立場によっては、いちいち騒いだ方がよいときもあるかもしれません。新入社員の人が何かトラブルを抱えているのにも関わらず騒がないと、トラブルを他の人が発見し、共有できず、かえって他の人に迷惑がかかります。会社員時代は、何かトラブルが起きたときは、上司や周りの人にできるだけすぐに騒ぎを伝えていました。それをどう処理するかは、上司や、経営者の仕事だと思っています。

その他にも最近、経営者として大切なのではないかと思うことを書き出してみます。

成功する起業家は、人がやけどするほど熱い
成功している起業家の多くは、周りにいる人をやけどさせてしまうほどの情熱を持ち、事業に取り組んでいるような気がします。そのくらいの気迫がなければ、周りにいる人を突き動かし、ゴールに向かってたどり着くことは難しいかもしれません。
世界中の誰もが悲観的になっても起業家は明るい未来を信じて疑わないことも大切だと思っています。それが人を引きつける力になります。

経営は科学ではなく心
経営は、科学的に分析し、論理的に進められるものではないような気がしてきました。もちろん体系的に進めていくことも重要ですが、そこに人の心が宿っていなければ、何もうまくはいかないようです。経営について書かれた本の中で、科学的な内容のものは少なく、精神論の話のものが多いのは、その理由があるからだと思います。

まずは行動
まずは行動です。結果を出している人は「持ち前の行動力で」と言っているのをよく耳にします。やってみて失敗したってなんてことありません。失敗したら、また一つ笑い話ができたと思えばいいだけです。行動する前に心配したってしょうがありません。失敗しても元気に笑っていれば、きっとうまくいく、と思いながら実行するのみです。
その人の実力とはその人の失敗の厚みです。人生とはどれだけ稼ぐかではなく、何を経験するかです。失敗を恐れていては何も身になりません。

成功とは
自分が好きなモノやコトを知っていれば、三分の一は成功しています。
それに情熱的に取り組んでいれば、三分の二は成功しています。
それが人のためになることであれば、成功は間違いないと思います。

努力について
努力することは大前提ですが、努力をしたら結果が出るというのはウソです。誰もが努力をしています。でも一人一人、努力できる時間は限られています。その限られた時間をいかに有効に、有意義に活かせるか、が重要です。
モノや資金や時間は有限ですが、人の可能性は無限です。その無限の可能性を限られた時間の中でどう活かすかが重要です。
誰のせいにもせず、与えられたチャンスに感謝し、そのチャンスを最大限に活かせる人こそ成功できるのです。

商品やサービスについて
会社が発信する商品やサービスはあくまでも点であり、経営の文脈の一部です。それがつながって会社の線、歴史になります。そのことを捉えず、商品やサービスを何の脈絡もなく行っていては、いつになっても会社の歴史を築くことはできません。

商品やサービスにおいて、常に「新規性のある企画を打ち出す会社の未来は明るく、他社を模倣するだけの会社の終焉は近い」と思っています。模倣していては、いつになっても偽物です。
使う人、買う人の時間や気持ち、心が得をすれば、自ずと自社にはきっとその得が帰ってくると思っています。それには、人として正しいことをしなければいけません。

20年後の価値を作る
事業に取り組んでいると、日々の売上げの確保や日常業務にとらわれ、どうしても近視眼的になりがちです。でも事業を継続させるには、今現在において、20年後の価値を作ることを意識して取り組んでいかなければいけません。今、行っていることは「20年後の価値を作っているか」をきちんとふまえながら行うことが大切です。


参考資料:「ジャック・マー アリババの経営哲学」「社長は少しバカがいい。」「人生をいじくり回してはいけない






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