5.31.2015

デザイン思考

世界的なデザインコンサルティング会社、IDEOという会社があります。その会社が提唱している考え方で、今流行りの「デザイン思考」というものがあります。

デザイン思考とは

→ 調査 → 企画 → 試作 → 

を繰り返すことです。

調査して企画を出すまではいきますが、企画を実際に試作し、それをユーザ調査し、それをまた改善することまではいかない会社は結構あるように感じます。

IDEOでは、その場にある文房具やおもちゃをガムテープでくっ付けて即座に試作品を仕立て上げます。アップルのマウスは、ゴルフボールに箱をかぶせてあっという間に試作品を作ったそうです。

企業のデザイナーは、上層部に企画をプレゼンをするためにキレイな企画書を作ることが慣習化されているように感じます。美術大学や専門学校でも企画書をできるだけキレイに作ることが教えられているように感じます。しかしよい商品やサービスを生み出すことこそが本来の目的であり、企画書や試作品をキレイに作ることは目的ではありません。

企画書や試作品をキレイに作ることは、よい商品やサービスを生み出すためには役には立ちません。

GoogleやFacebookのスタートは企画書などはなく、いきなり試作からスタートしました。
多くの優れたプロダクトも企画書などは特になく、手書きのラフスケッチと図面を早速に仕上げ、試作からスタートしています。

大切なのは、早い段階で試作に取りかかりテストしてみることであり、時間をかけて企画書をキレイに作ることではないのです。


参考図書:発想する会社!イノベーションの達人!考えなしの行動?クリエイティブ・マインドセット