大学からの友人がサイトで「パス・ザ・マイク」というリレー小説を書いています。
その一説をご紹介させて頂きます。
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今は昔の大学時代。
ある友だちと話してて、何の話しからか「俺たちの強みって何だろう?」という話になった。多分、就職活動とか卒業制作とかが始まってて、やらなきゃいけないんだろうけどやりたくないし、何か大人になるみたいなのも気が向かないし、って感じでモヤモヤしていた時期だったように思う。
で、この質問。
「俺たちの強みって何だろう?」
俺は本当に、自分の強みを言うとか、就職活動でよくある自己アピールみたいなのが出来なくて、履歴書もろくに埋められずにいたりしていて、悩んでいた。でも、その友だちは、「テンションと心意気だよ。」と即答してきた。ちょっと冗談めかした応えかもしれないけど、聞いた瞬間にものすごくうれしかった。「テンションと心意気だけなら、僕たちは誰にも負けないよ。」と友だちは続けた。
「テンションと心意気」
最高じゃんか。テンションだけだったら、何かノリだけというか、悪ノリも含まれててあんまり良い印象じゃないけど、そこに心意気があることでものすごくポジティブなセットになってるし。俺の知る範囲では、「心意気」が悪い意味で使われている例を知らない。ただの泥棒だったのに、心意気があるとねずみ小僧になる。そんな感じ。
全然具体的じゃないし、履歴書にも書けなかったけど。実際のところ本気で悩んでいたわけでもないし、この会話自体もいつもの冗談混じりでやってたものだけど。
この言葉は今も俺の中でしっかりと生きている。言ってくれた友だちは覚えているのか知らないけど。そんなイかした友だちの会社の名付け親であることは、俺の小さな誇りの一つです。
その名もスガイワールド。ゴーゴー!
二〇一五/四/二十八
次朗
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大学時代、大学の先生も制度も好きじゃなかったけど(学費が不当に高額、今の自分じゃ絶対に支払えない)、大学で出会った友だち全員が心から大好きでした。今も心から大好きです。
じろうくん、あの頃の気持ちは今も変わっていないけど、思い出させてくれて本当にありがとう!
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