5.01.2015

協力工場はどうやって探すんですか?

今どきですから「すべてネットで検索して探します。」と答えたいような気がしますが、ぼくは結局のところ検索で見つけてお仕事をお願いしているところはかなり少ないです。主要仕入れ先のほとんどは、人からご紹介頂いた工場さんがほとんどです。

でも事業を初めて間もない頃は、全く工場さんのつながりがなかったので、ひたすらネットで検索して探しました。まず10社程度、自分が作りたいものを作ってくれそうな工場さんをリストアップします。そちらに仕様書を送り見積りを作って頂きます。

・ホームページを見て信頼できそうな雰囲気か、更新されているか
・見積りの回答は早いか
・対応は丁寧か
・見積りは妥当な値段か
などで決めます。

一番見積りが安いからという理由だけでそちらに製造をお願いするのは得策ではないと思っています。いくら安いからといってもやり取りがうまくいかなかったり、何かと回答が遅いのでは、仕事になりません。東京にある工場さんよりも関西や地方の工場さんの方が比較的安い傾向がありますが、製造の立ち会いに行くのが大変だったりします。重要だと思う商品やパーツの組立、製造は、自社の近くにある工場にする、というのも重要かと思います。

なぜ弊社の主要仕入れ先は、人からご紹介頂いた工場さんがほとんどかというと、結局のところ良い工場さんというのは、人が紹介したくなるほど良い工場さんだからそうなるのかなと思っています。人からの紹介だとつながりがあるので、何かと安心です。お見合いや仕事も結局のところ、できるだけ人からの紹介が良い気がします。

「そんなつながりないし!」と言われそうですが、本当に必死なら親に知り合いがないか聞いてもいいと思いますし、すでに付き会いのある工場さんや、親戚や友だち、バイト仲間、友だちの友だちの友だちなど聞き込んでもよいと思います。自分より長い人生を歩んでいる方々は、若い自分よりも遥かに情報量が多かったりします。自分より若い方でも自分が知らないことをたくさん知っている方もたくさんいます。謙虚に色んな方から素直に教えを請うこともとても重要だと思います。

上場企業や中堅企業ではない、ベンチャー企業や個人事業の製造を受けて下さる工場さんは、とても懐の広い素晴らしい工場さんだということは間違いないと思います。「お金を出すんだから、自分はお客さんなんだから、」といって偉そうにすることはあってはならないと思っています。見積りを作るのも面倒な仕事です。常に感謝を忘れずに取り組んでいきたいと思っています。