5.08.2015

どう風を活かし、どう風をつかむか

景気の気は気分の気。
商品は、世の中の流れに添うもの、世の中の気分に添うもの、みんなの気分に乗るもの、旬のもの、になっているかが重要だと思っています。

悪いメディアや大人たちは、ネガティブな雰囲気や批判的な空気を作ることがとても得意だと思います。その気持ち悪い雰囲気を打開するために、ポジティブに感じる商品やワクワクするような商品、気分が上がる商品やサービスが求められていると考えています。

しかしどんなよい商品を作ったとしても、より多くの人にうまく伝えることができなければ、商品は存在しないのも同然になってしまいます。

ではどのように商品の情報発信をしていく必要があるか、「戦略PR」という本に分かりやすく書かれていたので紹介したいと思います。

1)まず商品につながりそうな世の中の関心ごとを調べる
2)商品を世の中の関心に合わせ、言い換えてみる
3)上記2点を結びつけテーマを設定する
4)テーマをニュースにするための材料を用意する
5)テーマを広げるための具体的なPRプランを作る
「戦略PR」本田哲也著 P104参照

5の具体的なPRプランは、プレスリリースの作成、ファクトシート(学術的研究資料)、メディアセミナー(専門家による最新情報や研究結果報告)、パブリシティ調査・研究(消費者アンケート、専門家との実験)、メディアツアー(工場、観光地での取材招待)などだそうです。

商品の情報発信で注意しなければいけないのは、商品を無理に世の中の関心ごとにつなげたり、逆に世の中の関心ごとに離れすぎたりすることだそうです。目先のことにとらわれすぎ、長期的な視野ではなくなってしまうことも注意しなければいけないそうです。
「戦略PR」本田哲也著 P211参照

商品を考える上で、人に喜んでもらえるようなものにしようとすることは当たり前かもしれません。しかし、それが世の中の風をうまくつかむことができなければ、風に乗ることはできず、墜落してしまいます。

大企業、中小企業、零細企業、個人事業、やらなければいけないことはそれぞれ違います。大企業は自分で風を作ってしまうこともできるかもしれません。たとえそれが失敗したとしても、資本が大きければ、ある程度吸収できると思います。しかし、小さな企業は、規模以上の失敗すれば、たちまち立ち行かなくなります。大企業のやり方を小さな企業が真似をしたところでうまくはいかないのです。

だからこそ小さな企業は、うまく世の中の風を活かし、風をつかむことが重要だと考えています。