11.29.2013

企画ってどうやって考えてるんですか?

「何かを何かに置き換える」「何かに何かの機能を付け足す」という企画の考え方は、よくありますが、最近、ぼくの中で流行ってる企画の考え方で、“活喩法”というのがあります。無生物を生物(特に人間)であるかのように表現する方法です。

人間、落ちぶれてしまいたいときや、逃げてしまいたいときもありますよね。
そんな人間味あふれる心情を、今流行りのスマートフォンや家庭によくあるもの、例えば蛇口などに置き換えてみるのです。

例えば、“落ちぶれてしまいたい”スマートフォン。何があったんでしょうね。24時間、人差し指で飼い主にいじられますもんね、落ちぶれてしまいたいときもありますよね。

例えば、“逃げてしまいたい”蛇口。そうですよね、蛇口って自分で移動できませんもんね。よく働くのに、「ありがとう」の一言も言ってもらえませんもんね。昔は、水はとても神聖で、井戸には龍神様がいると考えられていたのに。今じゃ、水を出しっぱなしにしても、めちゃくちゃ怒る大人はあまりいなそうです。そんな尊重されない扱いじゃ、一度だけじゃなく、何度か逃げたくなりますよね。

そんな風に、人間味溢れる“言葉”を探し、目の前にある“モノ”に付け足してみてください。

例えば、会社で一緒に働く人から、“言葉”を汲み取ってもよいです。“一人になりたい”上司、“恥ずかしがり屋な”部下、“けたたましく怒る”同僚、そんな心情やキャラクターをくみ取り、ペンやカバン、スマートフォンなどに置き換えてみてください。

“一人になりたいペン”、“恥ずかしがり屋なカバン”、“けたたましく怒るスマートフォン”…。この“モノ”たちに何があったんでしょうね…。

あなたの身の回りにある“モノ”がきっと、もっともっと愛おしくなってくるかもしれませんし、実際の商品開発に活かせるかもしれません…(たぶん)。

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