ぼくは、今考えると、就職浪人中、けっこうこのようなウツの症状が出ていたと思います。そうなってしまっても、なかなか周りの人は気づくことはできません。
就職浪人中は、池袋にあるジュンク堂書店で、アルバイトをしながら生活をしていました。アパートのある目白まで、歩いて帰宅するのですが、毎日、帰り道、最低でも3人ぐらいのホームレスの方を見かけました。
東京に出て、一番違和感を感じたのは、東京には沢山のホームレスの方がいるということでした。
あるとき、ホームレスの方に話しかけました。なんで東京にはホームレスの方を救済してくれる人がいるのに(池袋には、夜、ホームレスの方を見回る活動があります)、今の生活を改善しようとしないのかなあ、と。聞いてみると、その人は、今のホームレスの生活を改善しようとは考えていませんでした。
ネットで調べたところ、ホームレスの方の、約30%が「今のままでよい」と考えていたのです。生活の改善を考えているホームレスの方の多くは、何らかの生活の改善ができているようでした。
つまり、本人に変わろうとする意志あれば、変わることはできる、ということでした。
この事実を知ったことは、自分にとってとても大切な気付きでした。
「変化できるか、改善できるか」は、日常業務にとって、会社の経営にとって、とても大切だと思います。同じように、一個人としても「変化できるか、改善できるか」は、とても大切なことなんだと思います。
ぼくは、就職浪人中、何十社と会社を受けましたが、全く受からず、自分が社会に必要とされていないと思いました。しかも、あまりに不採用になるので、友人には、「社会不適合者」と呼ばれ、そうなんだと思いました。なので、やっと就職できたときは、仕事で家に帰れない日々が続き、業務に理不尽なことがあっても必死に働きました。
そして、独立した今、ぼくは、なんとかスガイワールドの活動を成功させて、「そもそもこの世に、社会不適合者なんていない、だれもがこの社会をよりよくする使命があるんだ」ということを証明したくてがんばっています。
※生活がどうしてもつらくなったら、誰かに助けを求めることがとても大切だと思います。電話がつながりにくいそうですが、よりそいホットライン(0120-279-338)にぜひ助けを求めてください。自立生活サポートセンターや生活保護制度、行政のセーフティネットを頼ってください。→自立生活サポートセンター・もやいさんのリンク