スガイワールドの商品を取り扱って頂いているお店の方が、スガイワールドの商品が売れたとき「売れました!」ではなく「お嫁に行きました!」と言ってくれます。
ぼくは、この言い回しがとても好きです。商品を単なる商材としてではなく、愛着のある特別なモノとして扱って頂いている証拠だと思います。
いつからモノは、単なる商材になったのでしょうか。伝統工芸品や愛情込め、丹誠込めて作ったものは、単なるモノではなく、作った人の分身でもあると思います。
高度成長期時代に“大量生産大量消費”という概念が生まれ、溢れ出るように作られては廃棄されてきたモノたち。
でもそんな時代は影を潜め始め、自分の分身のようなモノを作る若い人たちが今、徐々に増えてきているように思います。
昔から日本には、モノをすり切れるまで使い、補修してはまた使い続けることを美徳とする考えや、神道の「あらゆるモノに神はやどる」という教えがあります。
そんな価値観がまだまだ日本人から消えてはいないと思います。
ただその、ものづくりの力があるだけでは、生活は簡単には成り立ちません。
ものづくりの力のほかに、営業力や広報力、会計力とこのすべてのバランスが均等にとれなければ、歯車はうまく回りません。
自分自身を5点満点で評価するならば、
ものづくり力:4
営業力:4
広報力:2
会計力:2
といったところでしょうか。
これでは落第点ですが、自分でこれらすべてを補おうとは全く思っていません。自分に足りないところは、誰かに補ってもらえばいいと思っています。足りないところを自覚し、人に協力してもらうように働きかけるのが経営力だと思っています。
私の妻は、
ものづくり力:4
営業力:2
広報力:2
会計力:4
だと思います。二人合わせれば、ほとんど5点以上になります。
ただ唯一足りないのが広報力です。なのでこれは、もっと勉強し強化したり、外部のサービスなりに依頼しようと考えています。
ものづくりで生活しようとするには、ものづくりに対して、自分の分身を作るように愛情込め、丹誠込めて励むだけではなく、営業力や広報力、会計力もふまえた総合的な活動をしていかなければいけないと考えています。
10.31.2014
10.08.2014
トゥエルブトーンの角田さん
今のスガイワールドがあるのは、トゥエルブトーンの角田さんのおかげであるのは間違いありません。
トゥエルブトーンの角田さんは、「パイプロイド」というヒット商品を生み出した方です。アメリカに行けば、ニューヨークやカルフォルニアなど、ありとあらゆるオシャレなセレクトショップに陳列されている商品です。
こちらにパイプロイド開発の回想録もあります→「パイプとロイドと僕と」
現在では「プレイデコ」という商品も発売されています。
ぼくと角田さんの出会いは、2009年のデザインタイドという展示会がきっかけでした。角田さんは、出店者側で、ぼくはお客さん側でした。その頃、ぼくはまだ会社で働きながら、自分が考えた企画の商品化をどうしたらよいものか悩んでいた時期でした。
出展者の方々に自分の企画書を見てもらいながら回っていたのですが、そこで唯一相手にしてくれたのが角田さんでした。
角田さんは、高いお金を出し展示会に出展しているのにも関わらず、ぼくの話を快く聞いてくださいました。たぶん日本中探しても、そんな優しい方は、角田さんしかいないと思います。
その展示会で角田さんの商品を購入させて頂いたのですが、これもまた大変迷惑な話で、なんと角田さんのブースに購入した商品を忘れてしまったのです。展示会後、ご丁寧に角田さんから連絡を頂き、後日会うことになりました。
そのとき、商品のことや、今までやってきたことなどお話を伺いました。
その後も、メールなどのやり取りの中で、商品の卸し方や請求書の書き方、オーダーシートの作り方など、個人で商品を売買する上でとても大切なことを色々と教えてくださいました。
しかも、スガイワールドのはじめての商品、ひげ付箋が3Mで作れなくなってしまったとき、東京紙器さんをご紹介頂いたのも角田さんでした。
角田さんに「このお礼をどうしたらよいものかと思っています。」と言うと「また誰かに教えてあげればいいじゃん、教えられないと分からないこともあるから。」と言ってくださいました。
角田さんに言って頂いたことを実行しようと、人に聞かれたら、角田さんに教わった色々なことを人に伝えようとしています。
でも、やっぱり角田さんを超えられないと日々感じます。もし展示会で自分がやったように、企画書を持ってきて「この企画どうですか?!」と話しかけてくる人がいたら、絶対煙たがると思います。なぜか弊社に郵送などで企画書を売り込んでくる方がときどきいらっしゃるのですが、ぼくは人の企画を全く必要としていないので、正直その対応はとても大変です。
トゥエルブトーンの角田さんは、ぼくにとって永遠に超えることのできない大きな存在です。
トゥエルブトーンの角田さんは、「パイプロイド」というヒット商品を生み出した方です。アメリカに行けば、ニューヨークやカルフォルニアなど、ありとあらゆるオシャレなセレクトショップに陳列されている商品です。
こちらにパイプロイド開発の回想録もあります→「パイプとロイドと僕と」
現在では「プレイデコ」という商品も発売されています。
ぼくと角田さんの出会いは、2009年のデザインタイドという展示会がきっかけでした。角田さんは、出店者側で、ぼくはお客さん側でした。その頃、ぼくはまだ会社で働きながら、自分が考えた企画の商品化をどうしたらよいものか悩んでいた時期でした。
出展者の方々に自分の企画書を見てもらいながら回っていたのですが、そこで唯一相手にしてくれたのが角田さんでした。
角田さんは、高いお金を出し展示会に出展しているのにも関わらず、ぼくの話を快く聞いてくださいました。たぶん日本中探しても、そんな優しい方は、角田さんしかいないと思います。
その展示会で角田さんの商品を購入させて頂いたのですが、これもまた大変迷惑な話で、なんと角田さんのブースに購入した商品を忘れてしまったのです。展示会後、ご丁寧に角田さんから連絡を頂き、後日会うことになりました。
そのとき、商品のことや、今までやってきたことなどお話を伺いました。
その後も、メールなどのやり取りの中で、商品の卸し方や請求書の書き方、オーダーシートの作り方など、個人で商品を売買する上でとても大切なことを色々と教えてくださいました。
しかも、スガイワールドのはじめての商品、ひげ付箋が3Mで作れなくなってしまったとき、東京紙器さんをご紹介頂いたのも角田さんでした。
角田さんに「このお礼をどうしたらよいものかと思っています。」と言うと「また誰かに教えてあげればいいじゃん、教えられないと分からないこともあるから。」と言ってくださいました。
角田さんに言って頂いたことを実行しようと、人に聞かれたら、角田さんに教わった色々なことを人に伝えようとしています。
でも、やっぱり角田さんを超えられないと日々感じます。もし展示会で自分がやったように、企画書を持ってきて「この企画どうですか?!」と話しかけてくる人がいたら、絶対煙たがると思います。なぜか弊社に郵送などで企画書を売り込んでくる方がときどきいらっしゃるのですが、ぼくは人の企画を全く必要としていないので、正直その対応はとても大変です。
トゥエルブトーンの角田さんは、ぼくにとって永遠に超えることのできない大きな存在です。
10.06.2014
お取引の上で気を付けていること
2011年から活動をはじめて、3年が経ちます。
おかげさまで取引先様も徐々に増え、取引数も年々増えてきました。はじめのうちは、お取引の話を頂けるだけでうれしく、できるだけお取引のご要望にお応えしようとしてきました。でも取引が増えることにより、相対的に取引上の問題も多少出てきました。
卸価格をできるだけ下げるよう求めてくる方、お支払いが度々遅れる方、お支払い期限がとても長い方、その方々に時々頭を悩ませてきました。なので自分なりに決まりを作ることにしました。
一つ、お取扱い商品と自社商品のイメージが遠い場合はお断りする
一つ、自社ブランド名を出せないOEMはしない
一つ、取引開始時には、指定の口座開設申請書または、会社概要のご提出を依頼する
一つ、初回ご注文分は、お振込確認後のご配送
一つ、卸の条件は、すべて一律のお取引条件に
一つ、委託販売はしない
一つ、手形取引はしない
一つ、販売店舗名が不明な卸売りはしない
一つ、自分たちの利益ばかり考えている相手とは取引しない
一つ、支払いが遅れる方はお取引中止に
3年事業をしてきて分かったことがあります。しっかりされている会社様ほど、率先して口座開設申請書や会社概要を提出して頂けます。不当な値下げ要求など一切しません。もちろん、決まった日付にきちんとお支払いして頂けます。
会社に勤めていたときも、独立してからも、有難いことにときどき「しっかりしてますね、他社はもっとルーズですよ。」とお褒めのお言葉を頂くことがあります。でも、しっかりしていなくて、なぜ他社の仕事は成り立つのか、と不思議に感じます。
弊社のような弱小企業は、何か問題の一つでもあったら、たちまち立ち行かなくなる可能性は大いにあります。
「利益が少なくても今は地盤を作る段階。地盤は大きければ大きいほど、後々安定につながるよ、きっと。」と妻に励まされます。
中村屋の創業者相馬さんもその著作の中で「信用は、一日や二日でできるものではありません。自分を過信して事業を興したところで、すぐに簡単にそううまくいくものではありません。」とおっしゃっていました。本当にその通りだと思います。
お取引先様の中には、ぼくが生まれる前から事業をされている会社様もあります。そんな素晴らしい会社様と、事業をはじめたばかりの弊社がお取引させて頂けるということは、本当に幸運なことです。
頂いたチャンスを無駄にしないように、一つ一つの仕事を真面目に丁寧に、最善の努力で取り組んでいきたいと思っています。
おかげさまで取引先様も徐々に増え、取引数も年々増えてきました。はじめのうちは、お取引の話を頂けるだけでうれしく、できるだけお取引のご要望にお応えしようとしてきました。でも取引が増えることにより、相対的に取引上の問題も多少出てきました。
卸価格をできるだけ下げるよう求めてくる方、お支払いが度々遅れる方、お支払い期限がとても長い方、その方々に時々頭を悩ませてきました。なので自分なりに決まりを作ることにしました。
一つ、お取扱い商品と自社商品のイメージが遠い場合はお断りする
一つ、自社ブランド名を出せないOEMはしない
一つ、取引開始時には、指定の口座開設申請書または、会社概要のご提出を依頼する
一つ、初回ご注文分は、お振込確認後のご配送
一つ、卸の条件は、すべて一律のお取引条件に
一つ、委託販売はしない
一つ、手形取引はしない
一つ、販売店舗名が不明な卸売りはしない
一つ、自分たちの利益ばかり考えている相手とは取引しない
一つ、支払いが遅れる方はお取引中止に
3年事業をしてきて分かったことがあります。しっかりされている会社様ほど、率先して口座開設申請書や会社概要を提出して頂けます。不当な値下げ要求など一切しません。もちろん、決まった日付にきちんとお支払いして頂けます。
会社に勤めていたときも、独立してからも、有難いことにときどき「しっかりしてますね、他社はもっとルーズですよ。」とお褒めのお言葉を頂くことがあります。でも、しっかりしていなくて、なぜ他社の仕事は成り立つのか、と不思議に感じます。
弊社のような弱小企業は、何か問題の一つでもあったら、たちまち立ち行かなくなる可能性は大いにあります。
「利益が少なくても今は地盤を作る段階。地盤は大きければ大きいほど、後々安定につながるよ、きっと。」と妻に励まされます。
中村屋の創業者相馬さんもその著作の中で「信用は、一日や二日でできるものではありません。自分を過信して事業を興したところで、すぐに簡単にそううまくいくものではありません。」とおっしゃっていました。本当にその通りだと思います。
お取引先様の中には、ぼくが生まれる前から事業をされている会社様もあります。そんな素晴らしい会社様と、事業をはじめたばかりの弊社がお取引させて頂けるということは、本当に幸運なことです。
頂いたチャンスを無駄にしないように、一つ一つの仕事を真面目に丁寧に、最善の努力で取り組んでいきたいと思っています。
10.02.2014
イラストを商品に使う上での注意点
先日、イラストの使い方でちょっと悩んでいたので東京都知的財産総合センターに相談に行ってきました。
相談したところ、自分が描いたイラストが他の人の権利を侵害していないか調べることは、実はとても難しいことを知りました。
太陽のイラストであれ、雲のイラストであれ、誰かがその形で商標登録をしていれば、安易にそれらのイラストを商品に使うことはできないそうです。イラストの使い方で問題になる3つのポイントがあるそうです。
ポイント1)他社のイラストをシンボル化し、商標的に使用していないか
ポイント2)他社の出所表示をしていないか(出所表示とは、製品・サービスの製造者あるいは提供者が分かるようになっていないか)
ポイント3)そのイラストを使うことにより、あたかも他社から許可をもらっているように見えていないか
だそうです。
イラストが商標登録されているか、されていないかは、特許庁のウィーン分類表で一つ一つ調べていく必要があるそうです。
詳しくは→標章の図形要素の細分化ウィーン分類表
正直これを使いこなすにはかなりの知識と手間が必要そうです。
もしくは、商標出願・登録情報で、「出願人」を選択し、イラストを商標登録していそうな会社を検索してみるというのも手のようです。
リンクは→商標出願・登録情報
例えば、東京スカイツリーなら「出願人」に「東武タワースカイツリー株式会社」と検索すると、東武タワースカイツリー株式会社さんがどのようなスカイツリーの形を商標登録しているかが分かります。スカイツリーの形は、東武タワースカイツリー株式会社さんが商標登録していますので、登録されているスカイツリーのようなイラストを商品に大きく使うことはもちろんできないとのことです。
イラストを用いた商品を作りたいのであれば、やはり弁護士さんなり、弁理士さんなりに図案を商品化前に見てもらうのがよいようです。でも、弁理士さんに見てもらうのは結構な費用がかかるので、ぼくの場合は、東京都知的財産総合センターに相談することにしています。予約をすれば、無料で著作権や知的財産権について相談にのって頂けます。
今回、東京都知的財産総合センターに相談してみて、改めて商品にイラストを使う難しさを知りました。商品に、象徴的にイラストを使いたいのであれば、誰かがそのイラストのような形状で商標登録していないか、きちんと調べた上で、商品に利用する。もしくは、きちんとそのイラストで商標を取得する、ということが大切なようです。
相談したところ、自分が描いたイラストが他の人の権利を侵害していないか調べることは、実はとても難しいことを知りました。
太陽のイラストであれ、雲のイラストであれ、誰かがその形で商標登録をしていれば、安易にそれらのイラストを商品に使うことはできないそうです。イラストの使い方で問題になる3つのポイントがあるそうです。
ポイント1)他社のイラストをシンボル化し、商標的に使用していないか
ポイント2)他社の出所表示をしていないか(出所表示とは、製品・サービスの製造者あるいは提供者が分かるようになっていないか)
ポイント3)そのイラストを使うことにより、あたかも他社から許可をもらっているように見えていないか
だそうです。
イラストが商標登録されているか、されていないかは、特許庁のウィーン分類表で一つ一つ調べていく必要があるそうです。
詳しくは→標章の図形要素の細分化ウィーン分類表
正直これを使いこなすにはかなりの知識と手間が必要そうです。
もしくは、商標出願・登録情報で、「出願人」を選択し、イラストを商標登録していそうな会社を検索してみるというのも手のようです。
リンクは→商標出願・登録情報
例えば、東京スカイツリーなら「出願人」に「東武タワースカイツリー株式会社」と検索すると、東武タワースカイツリー株式会社さんがどのようなスカイツリーの形を商標登録しているかが分かります。スカイツリーの形は、東武タワースカイツリー株式会社さんが商標登録していますので、登録されているスカイツリーのようなイラストを商品に大きく使うことはもちろんできないとのことです。
イラストを用いた商品を作りたいのであれば、やはり弁護士さんなり、弁理士さんなりに図案を商品化前に見てもらうのがよいようです。でも、弁理士さんに見てもらうのは結構な費用がかかるので、ぼくの場合は、東京都知的財産総合センターに相談することにしています。予約をすれば、無料で著作権や知的財産権について相談にのって頂けます。
今回、東京都知的財産総合センターに相談してみて、改めて商品にイラストを使う難しさを知りました。商品に、象徴的にイラストを使いたいのであれば、誰かがそのイラストのような形状で商標登録していないか、きちんと調べた上で、商品に利用する。もしくは、きちんとそのイラストで商標を取得する、ということが大切なようです。
10.01.2014
会社を設立し5ヶ月
会社設立の手続費、国内の商標登録、海外の商標登録、中国の模倣品対策費、新商品への投資、新商品の意匠登録など、会社を始める際にかかる費用と、事業規模の拡大をするための投資等々、今のところ2014年は、会社の売上げと経費がとんとんです。
「会社を立ち上げたばかりのときは、利益が出ないのは当たり前」と頭では分かっていても、利益が少ないことが数字ではっきり分かるとやっぱり悔しい、悲しいものです。
「立ち上げ3年までは、利益が出なくて当たり前、その前にやめてしまったら何も残らない」と、とある社長が言っていました。初めて会社を設立した自分にとっては、それが嘘なのか真なのか全く分かりません。
会社に属しているときは、正直、会社の売上げ、経費、利益のことなど、我が身のことのようには考えていませんでした。でも、自分が事業主となると会社の売上げ、経費、利益のことは、実に切実です。
自動車メーカーのホンダ創業者、本田宗一郎さんは「社長なんて偉くも何ともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。」と言っていたそうです。あんなにすごい会社を創業したにも関わらず、全く偉ぶることのない本田さんの人柄がよく現れた面白い話だと思います。
もう一方で、それは、財務、営業、組織運営など全般を担っていた右腕の藤沢武夫さんの存在を無くしては言えないような気もします。藤沢さんの存在があったからこそ、本田さんは、財務や営業に気を取られず、技術開発に傾注することができたのだと思います。
社長という仕事は、日々の現金管理から組織の運営など、会社のありとあらゆることに気を配らなければいけないと思っています。とても大変な事です。
会社の数字が悪ければ、なぜ悪いのか、問題にまっすぐ目を向け、なぜこの数字になっているのか、来月の課題と計画と予測はどうか、来期は、3年先は、5年先は、10年先は、と念頭に置いて考えていかなければいけないと思っています。
ソフトバンク創業者の孫正義さんは、講演会で100年後200年後300年後先の話まで飛び出します。確かな道を作っていく人の考え方はこうもダイナミックなのかと思います。
そこまでは考えが及ばなくても、せめて来期の利益目標の必達、3年、5年、10年と継続的に事業を運営できるようにしっかり計画を練り、実行し、結果に結びつくよう必死にがんばっていきたいと思います。
「会社を立ち上げたばかりのときは、利益が出ないのは当たり前」と頭では分かっていても、利益が少ないことが数字ではっきり分かるとやっぱり悔しい、悲しいものです。
「立ち上げ3年までは、利益が出なくて当たり前、その前にやめてしまったら何も残らない」と、とある社長が言っていました。初めて会社を設立した自分にとっては、それが嘘なのか真なのか全く分かりません。
会社に属しているときは、正直、会社の売上げ、経費、利益のことなど、我が身のことのようには考えていませんでした。でも、自分が事業主となると会社の売上げ、経費、利益のことは、実に切実です。
自動車メーカーのホンダ創業者、本田宗一郎さんは「社長なんて偉くも何ともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。」と言っていたそうです。あんなにすごい会社を創業したにも関わらず、全く偉ぶることのない本田さんの人柄がよく現れた面白い話だと思います。
もう一方で、それは、財務、営業、組織運営など全般を担っていた右腕の藤沢武夫さんの存在を無くしては言えないような気もします。藤沢さんの存在があったからこそ、本田さんは、財務や営業に気を取られず、技術開発に傾注することができたのだと思います。
社長という仕事は、日々の現金管理から組織の運営など、会社のありとあらゆることに気を配らなければいけないと思っています。とても大変な事です。
会社の数字が悪ければ、なぜ悪いのか、問題にまっすぐ目を向け、なぜこの数字になっているのか、来月の課題と計画と予測はどうか、来期は、3年先は、5年先は、10年先は、と念頭に置いて考えていかなければいけないと思っています。
ソフトバンク創業者の孫正義さんは、講演会で100年後200年後300年後先の話まで飛び出します。確かな道を作っていく人の考え方はこうもダイナミックなのかと思います。
そこまでは考えが及ばなくても、せめて来期の利益目標の必達、3年、5年、10年と継続的に事業を運営できるようにしっかり計画を練り、実行し、結果に結びつくよう必死にがんばっていきたいと思います。
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