4.10.2016

明るさと色彩計画について

ロゴマークは何色にしたらよいか、
ブースの色は何色にしたらよいか、
カタログの色は何色にしたらよいか、
感覚的に色を決めている人もいるかと思います。

買いたがる脳(デイビッド・ルイス著)」という本のp158に下記のようなことが書かれていました。

・青や緑のような寒色は気分をリラックスさせ、オレンジや赤などの色は興奮させる
・小売店の内装は、暖色系より寒色系の方が買い物客の評価は高い

これはなぜなのか、自分なりに考えてみました。
明るい寒色系は、日中の空の色です。それに対して明るい暖色系は、火や火事、山火事などを喚起させるのではないでしょうか。

また、P160には「赤を劇場のロビーに使えば、暖かく華やいだ雰囲気を演出するが、空港の出発ラウンジに使うと、臆病な乗客の不安をあおる危険がある。空港の出発ラウンジにふさわしいのは、自然な色合いのダークブルー、グリーン、ブラウンなどである」とありました。

JALの鶴のマークは赤ですが、これは、燃えた炎のように見え、安心を求める乗客には逆効果なようです。

燃えるような情熱をロゴマークで表したければ、赤やオレンジ。
展示会のブースを明るく活発に見せたい場合は、水色などの寒色系。
照明を落とし、落ち着いた雰囲気を作りたいときは、木の色や緑色などの天然の色を使い、リラックスできるブースに。
落ち着いた安らぎを感じさせたいカタログの場合は、寒色を取り入れ、注目させたい箇所には暖色系を取り入れたり。


自然界の色や明るさを参考にし、それを照明や色彩計画に取り入れてみてはいかがでしょうか。