2.17.2016

非認知能力とは

スガイワールドの活動をはじめてから、自己実現(人生に目的や目標を持って努力し成しとげること)をしている人、自分の能力や個性を最大限に活かし社会に貢献している多くの人と出会うことができました。

会社員時代、ギフトショーのアクティブクリエイターズに出展している人たちを見て、「この人たちの目の輝きは、何か違う。」と強く感じたことを今でもはっきり覚えています。それはまさしく、自分の能力や個性を最大限に活かし、生き生きと自己実現をしている人たちの目でした。

その人たちがやっていることや考えていることにも興味があったのですが、その人たちが幼少期どのような教育や環境で育ったのかとても気になりました。そこで色んな人に聞いてみたのですが、みなさん口をそろえて「他の家庭となんら変わりない。ごく普通の家庭。」と答えます。でもきっと、何か明らかに違う、とずっと気になっていました。

そんなときノーベル賞経済学者、ジェームズ・ヘックマン教授「5歳までのしつけや環境が、人生を決める」という記事を見ました。“人生を決定づけるのは「潜在能力」(「非認知能力」)”ということでした。

非認知能力とは
非認知能力とは、認知能力(知能指数、IQ、学力)ではない能力のことで、下記のような項目があるそうです。

アメリカのKnowledge Is Power Programによる基準
① やり抜く力、忍耐力
② 自制心
③ 意欲、やる気
④ 社会的知性(他者の感情や意図を感じ取り、行動する)
⑤ 感謝の気持ち
⑥ 楽観的思考(すぐに立ち直ったり対応できる)
⑦ 好奇心
 +
創造性(主体的に考え、新しいものや新しい手法を作る)
リーダーシップ(目標に向かってチームを導く)
計画性、自己管理能力(締め切りやスケジュールを立て、計画、行動する)

ビッグ・ファイブと呼ばれる5つの性格スキル
(1)誠実性 まじめさ、責任感の強さ、自己統制力、達成への意志の強さ、計画性
(2)開放性 好奇心が強い、想像力、美の理解・興味、新しいものへの親和性
(3)外向性 社交性や活動性、積極性、コミュニケーション能力、上昇志向、エネルギッシュな傾向
(4)協調性 利他性や共感性など、仲間と協力して取り組む力、嘘偽りない態度
(5)精神的安定性 不安や緊張の強さ、自分に対する自信

こういった能力は、これからの時代、本当に大切な能力だと思います。経営者にとってもとても重要な能力だと思います。今まで読んだ経営者の本や、経営学者の本にも確かにこのようなことが大切だと書いていました。

テストで100点を取ることよりも、のびのび自分の興味の赴くまま生きるように、と育てられた人の方が、今の時代活躍しているように感じます。
その人の元々の能力より、努力したことを褒められたり、他人に対して親切にする大切さを教えられたり、本人の興味を最大限伸ばしてもらったり。

今まで日本の義務教育で最も大切にされてきた学力(認知能力)ではないそれ以外の能力、非認知能力の大切さは、最近やっと注目されてきたそうです。

きっと今、自己実現できている人、自分の能力や個性を最大限に活かし、社会に貢献できている人の多くは、この非認知能力が高いのだとガッテンしました。



参考:5歳までのしつけや環境が、人生を決める
   学力だけじゃダメ? 社会で成功するために必要な「非認知能力」5つ
   〝やる気〟を育て頑張れる子に!|知育に必要な5つの価値
   社会的知性(SQ)
   頂点を極めた人々に共通する「規則性」
   好きなことを忘れてしまった中学時代。 でもある友達のひと言が、ぼくを目覚めさせた
   就学前教育カリキュラム(教育庁)
   


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