1.10.2016

人は褒められると、無限の可能性が広がりはじめる

ネルソン・マンデラさんは「教育とは、世界を変えるために用いることができる、最も強力なもの」とおっしゃってました。ぼくは、人を褒めることもまた、世界を変えるために用いることができる、最も強力なものだと思っています。

ぼくは人をとにかく褒めます。「素晴らしい」がお気に入りの口グセです。がんばって生きているみんなを尊敬しています。
経営学者のピーター・ドラッカーさんは、組織において、個人の“弱み”に意味はなく、“強み”を伸ばすことこそ大いに意味のあることだと言っています。社会においても同様のことが言えると思います。

人は褒められれば、無限の可能性が広がります。けなされればそこで終わりです。

世界中の誰もあなたのとなりにいる人を褒めなくても、どうかあなたはとなりにいる人を心から褒めてほしいです。

褒め方は中途半端ではいけません。心から本気(マジ)で褒めてください。中途半端に褒めると相手が「バカにされてる?!」と感じて全くの逆効果になります。

授業中に寝ている学生には、「眠いのにがんばって学校に来て、偉い!」
ガムをかんでいる学生には「いつも歯を鍛えていて、偉い!」
仕事中にネットを見ている社員には「いつも情報収集していて、偉い!」

その人が日頃、周りから肯定されていると感じているか、否定されていると感じているかで、その人の可能性の広がりにとても大きな差が出ると思います。でも残念ながら、日本社会では、他人に否定されることがとても多いと思います。人を肯定するより否定する方が考える必要もなくラクだからです。

ぼくが会った人を褒めると「日頃褒められないからもっともっと褒めてほしい!」と言われることがとても多いです。日頃褒められていない人の多さを実感します。

自分以外の人に、自分の存在を絶対的に肯定されるということは、人が生きる上でとても大切なことだと思います。人が生きるためには、自己肯定感(自分を良しと感じること)や自己有用感(自分が社会で役に立つと感じること)がとても大切です。

ダメな学生はいない、ダメな先生がいるだけ。
ダメな社員はいない、ダメなリーダーがいるだけ。
ダメな子どもはいない、ダメな大人がいるだけ。

人は、褒められれば、その人の可能性が無限に広がりはじめます。
その人の悪いと思ったところはどうかすぐに忘れてください。短所と見えていたところは、実はその人の長所である可能性が大いにあります。自分が持っていないその人のユニークな部分、特徴的な部分を発見し心から褒めてください。

「もっとよい社会になったらいいのに。もっとよい世界になったらいいのに。」と思うのであれば、となりにいる人や出会った人をとにかく褒めてください。それだけで世界がよりよい方へ向かいはじめると信じています。

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