8.03.2016

みんなちがって、みんないい

事業を立ち上げると、不思議と同じような志を持った方々と出会います。
そんなとき、「活躍していてすごいな!」と思うと同時に、羨ましく、嫉妬のような感情を抱くことがあります。このような類いの嫉妬は、ずば抜けてすごいと思う人には抱かず、むしろ同じような立場で活躍している人に抱くそうです。

そんなとき、中学生のときに出会った「みんなちがって、みんないい」という金子みすゞさんの詩の一節を思い出しました。

ーーーーーーーーーーーーーー
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
ーーーーーーーーーーーーーー

人には人の味、自分には自分の味がある。

金子みすゞさんは、大正から昭和にかけて活躍した詩人です。
「みんなちがって、みんないい。」
とてもシンプルなことですが、時々忘れてしまいそうになる大切なことです。

ありのままの自分を受け入れる、ありのままの他人を受け入れる。

TEDトークでロバート・ウォールディンガーさんが、「人生を幸せにするのは何?」というタイトルで小説家のマーク・トウェインさんのこんな言葉を紹介していました。

かくも短い人生に 諍(いさか)い 謝罪し 傷心し責任を追及している時間などない 愛し合う為の時間しかない それが例え一瞬にすぎなくとも。

よい人生は、よい人間関係で築かれる。と。

よい人間関係を築き、よい人生を送るには、ありのままの自分を受け入れ、ありのままの他人を受け入れることがコツなのかもしれません。


ロバート・ウォールディンガーさんのTEDトークは▶こちら