12.07.2014

ストレートラインシステム

2013年に公開されたマーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」という映画を見ました。レオナルド・ディカプリオ演じる主人公のジョーダン・ベルフォートさんは、NYウォール街の元株式ブローカー(仲立人)でその方の半生を描いた映画です。詐欺行為で捕まったのですが、今はそのたぐいまれなセールス力を世の中の役に立てようとモティベーショナル・スピーカー(自己啓発セミナー講師)として活躍されています。
その方が考えた「ストレートラインシステム」という営業手法が気になったので、調べてみました。

「ストレートラインシステム」は、このやり方を学べば、営業力がない人でも営業が上手くなるシステムだそうです。
まず、ジョーダン・ベルフォートさんのインタビュー内容を下記に書き出してみました。
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「すべてのセールスは同じ」
セールスには始まりと終わりがある。その間で必ず通過しないといけないポイントがある。「ちょっと考えさせてください。」を「それやろう!」にすることがセールス。
自分の商品が役に立つ人に向けて話をする。
例えば「ちょっと考えさせてください」「あとで電話をします」「弁護士と話をさせてください」「経理と話が必要です」と反応する人たちに向けて。
「イエス」と言ってもらうために5つの要素を納得してもらう必要がある。

1、必要だ!という「確信」の感情を相手に移すこと
2、冷めた人たちを自分のビジョンや会社のビジョンで熱くすること
3、成功者はビジョナリーなだけではなく人をインスパイヤー(鼓舞)し、モチベーション(動機)を提供し、ビジョンを売る。人を動かせないなら成功はできない
4、セールスの始まりと終わりを逆算し、お客様に「イエス」と言ってもらうために必要なことを抜き出し実行する。倫理観も誠実さもない成功は失敗
5、「説得」する。「説得」とはアイデアやコンセプト、考え、希望や夢を他の人に知ってもらい、それに関わりたいと思ってもらえるようにすること。行動を起こさせるようにする

成功は「将来のビジョン」を描くことから始まる。現状ではなく手にしたい未来を語ることから始まる。「未来のビジョン」と「今」の点と点をどうやって結びつけるか。そこまで到達する戦略を考える。誰かにアイデアを知ってもらう力、人を力づけ、一緒にやりたいと思ってもらうこと(影響力をもつこと)。

多くの人は、皮肉なことにワクワクするような「将来のビジョン」を持っていない。人生にゴール設定をしているがゴールには力はない。目標より上のものが必要。それが「将来のビジョン」。それは終点ではなく、世界がある状態になっていること、それこそ人をインスパイヤー(鼓舞)する。

もし自分がワクワクするような未来を描けているとしたら毎朝ベッドから勢いよく起きて活き活き感じることができる。
一方、みじめに感じて、仕事に行くのが嫌でつまらない毎日を生きて、何もない人生を生きるのはつらい。

意識的に「将来のビジョン」を作り出すことはできる。1分でも1時間でも紙に書き出してみる。そして「これだ!」というものが見つかったら、あなたがそのビジョンにインスパイヤー(鼓舞)される。本当に少数の人しか「将来のビジョン」を持っていない。
すべての人はビジョンに飢えている。ビジョンを持っている人がいれば、みんなその一部になりたい。
素晴らしい起業家と一緒に働くことやビジョンを持つこと、そしてそのビジョンを売って他の人をインスパイヤー(鼓舞)すること。
人はそのビジョンを実現することに時間や努力はいとわない。そのビジョンを広げることはみんなにとってウィンウィン。それが「説得」するということ。
しかし、ビジョンを持っていてもそれを売れないとしたら何も起こすことはできない。
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Youtubeリンク

営業手法「ストレートラインシステム」

オープニング、プレゼンテーション、クローズの3つの構成要素。

オープニングでは、
Sharp(賢く)、Enthusiastic(熱烈に)、Authority(堂々と)し、下記を目標とする。
1)お客様に自分が自社製品を愛していることを見せなければいけない
2)お客様にあなたを信じてもらわなければいけない
3)お客様にあなたの会社を尊敬してもらわなければいけない

プレゼンテーションでは、
Appearance(姿に)、Mirroring(同調し)、and Tonality(調性する)し、下記を目標とする。
1)お客様は自社製品を愛する
2)お客様はあなたを信じる
3)お客様はあなたの会社を愛する

クローズでは、
Shut up(話をやめる)、Agitate the problem(問題を持ち出し)、Consult(助言)し、下記を目標とする。
1)お客様は自社製品を購入する必要があることを理解する
2)お客様は購入する衝動を感じる
3)お客様はあなたの会社と契約する

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その他のポイントのQ&A

Q. 会社に勤める普通の人が、「人生で大切で重要な何か」を成し遂げることを先延ばししてしまうある原因とは?
A. 常にできない理由を持っている。結果を出す人は、行動し、自分に必要なスキル(能力や技術)がなければ外に出てそれを得る。

Q. 起業家として成功する絶対に欠かせない4つのルールとは
1)過ちから学ぶ
2)マーケティング
3)セールス(影響力を持ち、説得する、まず販売するのはあなた自身)
4)それらを組み合せる

Q. ジョーダン・ベルフォート流の確実に成功するための「スリー・テンズ」とは?
1)お客様に自分が自社製品を愛していることを見せなければいけない
2)お客様にあなたを信じてもらわなければいけない
3)お客様にあなたの会社を尊敬してもらわなければいけない

Q. ゴールとビジョンの決定的な違いとは?
A. ゴールとは目標、ビジョンとは目標より上の、人をインスパイヤー(鼓舞)させるもの。

Q. セールスへの自信をアップさせ、クロージング(商談成功)率を向上させ、収入を飛躍的にアップさせる具体的な方法とは?
1)不確実性、恐怖、自己不信を持たず、確実、明瞭さ、勇気、自信を持つこと。
2)信念を持つこと。目標設定ではなく、ビジョンを持つこと。
3)ビジョンにフォーカス(集中)すること。
4)基準を持つこと。売上げや財務基準など。

ビジョンを描き、その熱意の熱量が高い人ほど、人やお金や機会を引き寄せる。
セールスをするためには、人がワクワクするような未来像を描き、熱意と自信をもって、人を巻き込み、実現しようとする力が必要。
まずは、“それ”が必要なものだと相手に気づいてもらうこと。