「火事場の馬鹿力」と「図々しさ」は、成功する上で大切な要素のようです。
火事場の馬鹿力
「火事場の馬鹿力」とは、「切迫した状況に置かれると、普段には想像できないような力を無意識に出すこと」だそうです。
会社を運営している人は大概、会社がかなりヤバい状況を何度も経験すると思います。そんなとき、この「火事場の馬鹿力」を発揮することができるかどうかが、会社の命運を分けると思います。
着物レンタル会社「はれのひ」の騒動は有名ですが、おそらく、火事場で社長が馬鹿力を出せなかったことがあのような騒動を引き起こした原因だと思います。
沢山の本を読み、研究し、ある法則に至ったのですが、その人が5歳までにどれだけ大人、特に親に見守られて育てられたかで、その人の重要な性格が決まることが分かりました。
5歳までに時間と心の余裕を持って育ててあげると、5歳以降に貧しい生活や厳しい生活を強いられても、それを乗り越えられるようになるようです。あきらめない、折れない心が備わるようです。
カーネルサンダースさんもハワードシュルツさんも、松下幸之助さんも柳井正さんもそのような人だと思います。
火事場の馬鹿力とは、あきらめない心です。そこであきらめるか、あきらめないか。やるか、やらないか。あきらめない心は、成功するために大切な要素の一つなのです。
スガイワールドも「クリップファミリー」という商品を出す前までは、会社はかなりヤバい状況でした。夏は見たことのない虫が出てくるし、冬は霜焼けができるくらい寒いアパートで、毎日誰にもぶつけることができない悔しい思いを抱き「くそったれがー!くそったれがー!」が口癖の日々をおくっていました。でも何とか火事場の馬鹿力を出し、何とか今のところ生き延びています。
図々しさ
「図々しさ」は、よく言えば、少しの勇気、勇む心だと思います。時々、「人は少しくらい図々しい方が丁度いい」と誰かが言っていることを耳にするのですが、その通りだと思います。少しくらい図々しい方が成功に近づくことができると思います。
しかし、勇気は、他人に対する優しさ、思いやりなければ、単なる迷惑になるそうです※1。人のために一歩踏み出すことが本当の勇気なのかもしれません。
「一度相談をしたいのですが」と何かヒントを求めて、スガイワールドを訪れてくれる若い方々が時々います。こんなスガイワールドのアドバイスでよければ、可能な限り協力したいと考えています。少しの勇気を持ってスガイワールドを訪れてくれた方々は、必ず成功すると信じています。
ぼくも、スガイワールドを始めるときは、持ち前の図々しさで沢山の方にアドバイスを求めました。無償でアドバイスをくれる人は、何十人の内の1人ですが、その方との関係は、ずっと続き、素晴らしい方向に導いてくれます。
若く志高い方々のために、スガイワールドアカデミーを開講しようと考えていましたが、本当に成功する人たちは、そのようなことをしなくても、少しの勇気を持って、アドバイスを何とか手に入れようと奮闘します。
「火事場の馬鹿力」と「図々しさ」はとても骨の折れることです。でも、どうか皆さんには、「火事場の馬鹿力」と少しの「図々しさ」をもって、必ずや成功してほしいと願っています。
※1「論語」より