1.16.2017

どうしたら人がより活躍できるようになるのか

最近、どうしたら人がより活躍できるようになるのかを考えています。
『未来のイノベーターはどう育つのか』という本の中で、デューク大学のビベク・ワドワ教授の言葉が紹介されていました。
「自分がいちばん興味があることを勉強すること。自分が最も情熱と能力を持つ分野で秀でること。そして自分のやり方と自分の言葉で世界を変えること」P226

ときどき日本の社会システムにじれったさを感じ、政治に手を出したいと思うこともあります。しかし残念ながら自分の得意分野は政治ではありません。大切なことは「自分の得意分野で、社会の役に立つこと」です。幼い頃から政治の道を目指し取り組んできた方にはかないません。それよりも自分が得意とするものづくりで社会の役に立つしかないと思っています。

何十年も経営をされてきた方々に「どうやったらそんなに商売を続けていくことができるのですか。」と聞くのですが、「この道しかなかった。」という答えが少なからず返ってきます。きっと自分の得意分野に集中し情熱的に取り組まれてきた証拠なんだと思います。

どうしたら人がより活躍できるようになるのか、今まで勉強してきたことをまとめると

・興味あることにチャレンジ(挑戦)すること
・やりたいことにフォーカス(集中)すること
・それに情熱的に取り組むこと。夢中になること
・ワクワクする未来を描くこと
・早くたくさん失敗し、あきらめないこと

以上のことが大切なようです。

まずは遊びのようなことからはじめてみる。それが情熱に変わり、
目的(なぜ、何のためにその仕事をするのかという理由や意義を見出す)に変化していくそうです。

もし、頭の中に迷いや邪念があるようであれば、まだやりたいことに集中できてないのかもしれません。一度やることを決めたのならば、あとは情熱的にそれに取り組むだけです。

私自身、学生時代や社会人になってもなかなか、目的を見出すことはできませんでした。
まずは、遊び感覚でもよいので、自分の興味の赴くまま、挑戦してみること。それに対してもし情熱的に取り組むことができるようであれば、何かしら目的を見出すことができるのではないでしょうか。

社会人になると、どれだけ興味あることに情熱的に取り組んできたのかという実績をもとめられます。有難いことに、ときどき弊社に入社を希望される方がいらっしゃいます。「文房具に興味があるので入社したい。」と言っても、手元にあるのは大学から出された課題の作品集だけで、文房具や雑貨を自分なりに作ってみたりしたことがない方が多々いらっしゃいます。本当に興味があり、それに取り組みたいのであれば、自主的に作った作品の1個や2個はあるはずです。就活時代50〜60社落ちた自分でさえ、映像制作会社に入る際、4〜5本の自主制作の作品を持って面接に挑んでいました。

もし自主制作の作品がないのであれば、まだそんなに興味や情熱がないと思われても仕方がありません。まずは遊び感覚でもよいので、文房具や雑貨を作ってみてはいかがでしょうか。
「文房具なんて簡単に作れない。」と思っても、今の時代は3Dプリンターもありますし、段ボールや粘土で作ってみてもよいと思います。弊社の商品の試作のほとんどは、1枚数十円のケント紙で作っています。

もし少しでも時間があるのなら、「こんなものがあったらいいな」と思うものを遊び感覚でもいいので作ってみて、たまったら作品集にしてみる。それを人に見てもらい意見を聞いたり。あわよくば、その作品集自体が商品になる可能性だってありますし、そこから色々な可能性が出てくるのではないでしょうか。

参考資料
未来のイノベーターはどう育つのか
シリコンバレー流世界最先端の働き方